連載インタビュー 第2回 千葉県立千葉中学校・高校学校
inter-edu's eye
千葉県のみならず全国でも有数の進学公立校として知られる千葉高校が併設型の公立中高一貫を始めて5年目。県内ではわずか2校しかなく、全国で見てもまだ数少ないこともあり、モデル校として数多くの学校関係者が視察に訪れるなど注目を集めている。公立ができる中高一貫の魅力は何か、中高の連携はどのように行われているのか。併設型公立中高一貫の中身に迫った。
【第2回】『自主・自律』の精神を育む教育環境
エデュ:千葉中の生徒たちの印象はどうですか?
大山副校長:とても知識欲にあふれていて、真正面から向かってくる。感受性が豊かで好奇心旺盛な姿が印象深いです。
高校の精神的基盤になっている「自主・自律」の精神が根付いていると思います。高校では、何が問題になっているのか、何が原因なのか、何をすべきなのか、どうしたらみんなと協力できるのかなど、すべて生徒たちの頭で主体的に考えて生活していきます。教員がリードして何かをするのではなく、子どもたちがどう考えるかを教員たちは大事にしています。生徒もそれを理解して学校生活を送っていると感じます。
エデュ:学校の特色について教えてください。
大山副校長:先生のモチベーションが非常に高いことです。公立校は人事異動があるからと不安に思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、赴任した学校でさまざまな経験をしているからこそ、いろいろな子どもに対応できると思います。知識欲にあふれている生徒が多いですから、その意欲に負けないよう先生たちの意欲も非常に高いです。
また、「自主・自律」の精神につながることでもありますが、生徒自身が自らテーマを決めリサーチや取材をしていく「総合学習」は本校の特色を顕著に表しています。大人がなかなか切り込まないような部分に焦点をあてていたり、身近な話題に面白い切り口で調査したり。街頭でインタビューすることもあります。この学習は、高校で行われる「千葉高ノーベル賞」につながっていきますし、この小さな経験の積み重ねが将来必ずどこかで生きる日が来ると思います。
キャリア教育では、中学2年が職場体験をします。3年の夏には、生徒自身が電話してボランティア活動をします。ステップを踏んでさまざまな社会活動を経験しています。
行事では、文化祭のクオリティの高さに驚きました。劇を披露したクラスは、中学生レベルとは思えない本格的なミュージカルでした。話を聞けば、劇団四季の舞台を観に行って勉強したそうです。スピーチコンテストでも考え方を自分の言葉でしっかりとまとめて話す能力が非常に高い。まさに「自主・自律」の精神が根付いている証拠だと感じました。
⇒第3回「自分の言葉で表現できる力が身につく適性検査」12/19更新予定!
千葉県立千葉中学校・高校学校 | |
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