第14回 わが子をほめることができないお母さんたちへ

子どもの能力を引き出す、やる気にさせる上手なほめ方・叱り方

第14回 わが子をほめることができないお母さんたちへ(2013年7月5日)

ほめることができないお母さん

掲示板に「ほめ方がわかりません」というスレッドが立っていました。今回は予定を変更して、このスレッドを見て思ったことを書いてみたいと思います。

このスレ主さんは、「自分も親にほめられずに育った」、そのせいか「子どもに勉強を教える時に嫌味を言ったり、ひどい時は大声で叱ることもあります」と書いていらっしゃいます。また、「息子は全て受け入れられるのですが、娘にはほめる事も出来ず嫌味を言ってしまったり大声で怒鳴る事もしばしば」という書き込みもありました。

かくいう私も、「わが子をどうやってほめたらいいのか」には悩みました。スレ主さん同様、私も親からほめられた記憶はありません。というか、ひと昔あるいはふた昔前までの日本で、ほめて育てる親など、どれほどいたのでしょう? いくら、いまどきの子育て本の主流が「ほめて伸ばす」だとしても、親にほめられた経験のない子が親となって、そう簡単にほめる子育てができると考えるほうが無理があるように思われてなりません。

「ほめる子育て」を否定したいわけではありません。自然体でほめることができれば万々歳ですが、ほめなければと思って無理してぎこちなくほめても、子どもに見透かされるだけでは?と思うのです。子どもは、大人よりある意味敏感です。親が口に出して言わなくても、親の思っていることを見抜いていることがよくあります。

どんな子でも、必ずいいところがあります。つまりほめることができる何らかの魅力を持っています。そして、ほとんどの親はわが子の魅力に気づいています。ただ口にしないだけです。さらに言えば、親が気づいているということを、子どももまた無意識的に気づいているでしょう。このサイクルがちゃんと回っているのならば、私は、わざわざ口に出してほめなくても大丈夫なのでは?と思うのです。親と子って、それくらい近しい関係ではないでしょうか?

ただ、ちょっと気になるのは、親のほうが子どもの勉強とか受験だけに集中してしまって、子どものそれ以外の面を見ることを忘れると、子どもは非常につらい状態に置かれるのでは?ということです。それこそ、自己肯定感が低い状態に置かれてしまうかもしれません。

だから親としては、いつもわが子を全方向から見ているかな、ということだけはしっかりチェックしておきたいと思います。誰だって勉強だけが人生ではないとわかっています。ただ中学受験を目指す今は、勉強に専念してほしいと思っているだけです。そしてそんな気持ちのもっと奥のほうに、わが子を「いい子だ」「なんて素敵な子だ」と思う愛が隠れている、そんな状態だと思います。

そんな奥のほうに隠れている気持ちをときどき取り出してみれば、きっとわが子をほめることができるのではないでしょうか? それに照れくさくて口に出して言えなくても、子どもはちゃ~んと見透かしてくれているはずです。私は、そう信じています。

<<プロフィール>>高木 潤子(たかぎ じゅんこ)
若いころから週刊誌・女性誌で、子育て・インテリア・料理など幅広い分野の記事を取材執筆。仕事量を減らして二児を育て、インターエデュはお受験ママとして活用。現在も取材・編集・執筆と幅広く活躍中。

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