第94回 叱る回数・ほめる回数、どちらが多いですか?

見て・知って・答えて!エデュママアンケート調査

叱る回数が多い人が51.1%。ほめる回数が多いのは4人に1人2015年1月16日

第94回 叱る回数・ほめる回数、どちらが多いですか?くらいですか?

親の多くは、叱るのと同じくらいほめている!?――そんな結果が報告された実態調査をネットで見つけました。オウチーノ総研が昨年2月に実施した「子どもの躾(しつけ)に関する実態調査」です。この報告書によると、自分の子どもの躾の方針について、66.5%の人が「叱ることもあるが、同じくらい褒めて躾ける」と回答。その他の選択肢「基本的に叱って、厳しく躾ける」19.8%、「基本的に叱ることはせず、褒めて躾ける」8.2%、「特に躾はせず、自由にさせる」5.5%を大きく引き離していました。

そこで、「あなたは、お子さまをほめる回数と叱る回数、どちらが多いですか?」とエデュママのみなさんにズバリ質問してみました。すると、叱る回数のほうが多い人が51.8%。ほぼ2人にひとりという結果。残りの48.2%の内訳は、ほめる回数が多い人が26.1%。同じくらいが22.1%。

また少し古いデータですが、2006年に「ベネッセ」の教育ニュースと「まちcomi」が同じようなアンケートを行っていたので調べてみると、「叱るほうが多い」が55.5%と66.6%。「ほめるほうが多い」が18%と30%。それぞれ質問の形式も回答者も少しずつ異なるので、正確な比較はできませんが、いずれも半数より少し多い人が「叱るほうが多い」と回答していました。

さて、これらの結果をあわせてみると、おそらく今の親の多くは、「叱るのと同じくらいほめて育てたい」と思っているのだが、現実には叱る回数が多くなっているというところでしょう。みなさんの実感とも一致するのでは?

生活習慣、社会道徳、勉強、どんなときに叱っていますか?

ちょっと気になる報告があったので付け加えておきます。文部科学省の中央教育審議会の答申です。多くの調査データをもとに、「日本の青少年は,(他国と比較して)生活規律や社会のルールについて保護者から直接しつけられることが少ない」「近所の大人からしかられたり助けられたりした経験のある青少年が少なく、そういう青少年は道徳観・正義感が希薄」などの問題をとりあげていました。“今の親は、勉強や生活習慣についてはよく叱るが、公衆道徳など社会性に関することはあまり叱らない”ということは専門家の間でもよく言われていることです。

あなたは、お子さまのどんなところを叱っているか、ほめているか、一度振り返ってみてはいかがですか?

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