2020年の大学入試改革、情報収集している?:エデュママアンケート第111回

エデュママアンケート
2015年9月25日

第111回 2020年の大学入試改革、内容は知っていますか?

inter-edu’s eye
今の中学一年生から大学受験が変わる! 2020年度開始予定の新大学入試制度について、エデュママはどれくらい情報収集しているのでしょうか? 簡単なアンケートを実施してみました。
注:来月10月の記事公開日は、10月16日(金)と30日(金)です。

改革があることだけは知っている人が大半

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25年続いた大学入試センター試験は2019年に終了、その後は? 時折報道されている大学入試改革について伺ってみたところ、「内容もよく知っている」が11.5%、「ある程度は知っている」が34.4%、「改革があることだけは知っている」が46.8%、そして「全く知らなかった」が7.3%という結果に。ほとんどの人が大学入試が改革されることは知っているけれど、その中身をよく知っているわけではないというところのようです。

インターエデュでも大学リサーチでレポートしていますが、最新情報としては9月15日付けで、文部科学省から『高大接続システム改革会議「中間まとめ」』が発表されています。高大接続、つまり高校から大学への接続についてどうあるべきかが専門家によって議論され、その「中間まとめ」が発表されたわけです。「中間」ですから最終決定ではない。今後も議論が続けられていくのでしょう。また、「高大接続」とあるように、大学受験のやり方だけではなく、より大きな改革の一環ということになっています。

センター試験に代わるテストは年に複数回実施

現時点でほぼ決まっていることは、2020年度から大学入試センター試験に代わる「大学入学希望者学力評価テスト(仮称)」が実施され、その1年前の2019年度から高校生の学習成果を測る目的の「高校基礎学力テスト(仮称)」が導入されるということです。

「高校基礎学力テスト(仮称)」は、高校2、3年生の学力中下層を対象として2回受験できるようにし、センター試験に代わる「大学入学希望者学力評価テスト(仮称)」のほうは高校3年生を対象に年複数回実施する方針。ただし、どちらのテストも高校の学習指導要領の改訂に合わせて経過期間が設けられ、本格実施は4年後になるもよう。とはいえ、まだまだ決まっていないことも多く、しばらくは文部科学省の動きをみていくしかありません。

そもそも今回の教育改革の主眼はどこにあるのか? NHKの時論公論にわかりやすい説明がありました。教育現場の悩みは「難関大学の学生の学習意欲の低さ」と「一般大学生の学力のなさ」であり、他方経済界からはグローバル経済を担う人材の育成が求められている。そこで、子どもたちの学習内容に大きな影響を与える大学入試を改革して、その実現を図ろうということのようです。

加えて昨今、教育界では他国に比べ、日本の子どもたちの学習意欲が低いことが大問題となっており、そんな背景からも、国は、「知識を詰め込む教育から、考える能力を育む教育へ」「教える教育から、自らが学び取るアクティブラーニングへ」という方向で教育改革を敢行しようと考えています。

とはいえ、考える能力もアクティブラーニングも、テストで判断するのはとても難しそうなテーマ。本当にできるの?といった疑問が生じます。今回のアンケートの回答者からも、「指導する教師も、作問する大学側も改革できていないのに…」「結局はペーパーテストで判断しましょうと、数年後には元に戻りそう」などといった手厳しいご意見が寄せられていました。『中学受験 心すっきり相談室』回答者の教育ジャーナリスト、おおたとしまささんのご意見もブログにありました。エデュママにはきっと参考になると思いますよ。

★2015年10月の公開日は、10月16日(金)と30日(金)になります。

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