英語が堪能な子どもを育てるには、どんな教育が必要? 第137回
inter-edu’s eye
「社会の急速なグローバル化の進展の中で、英語力の一層の充実は我が国にとって極めて重要な問題である。」文科省「今後の英語教育の改善・充実方策について」より―。
2020年には、英語教育が「小学3年生から必修化」「小学5年生から教科化」され、大学入試改革では、英語を「話す」「書く」技能も試されます。
それを受けて、親の英語学習への関心が高まってきていますが、「いつから?」「どのように?」といった悩みも多いようです。
そこで今回は、エデュママが考える英語学習と、中学受験との両立について、調べてみました。
◆親は子どもの英語学習の道に迷走中!?
『日本で英語が堪能な子どもを育てるには、小・中学生でどんな教育(学習)が必要だと思いますか?』
上位3つ、「留学・ホームステイ」、「インター校での教育」「英会話教室(オンラインも含む)」が全体の約75%を占めているのは、ネイティブが話す英語に触れさせたいという考えの表れでしょう。
そして4番目の「私学への教育」を含めて数値を比較してみると、意見が分散しているという見方もできます。
つまり、英語を必然で話す環境を子どもに与えたい、でもその手段は多種多様だから、悩んでしまう。 そんな気持ちも表れているのでないでしょうか。
『グローバル化と言われる今、中学受験勉強と英語学習は両立できていますか?』
小学4年生から本格的に始まる中学受験勉強。「小4の壁」とも言われ、受験勉強と習い事との両立に悩む親子も多いようです。英語学習も然り。
アンケート結果をみると、「両立できていない」が若干多くなっています。幼少の頃からお金と時間をかけて、英語が話せるようになったのに、両立する方法が見つからない…。そんな声も聞こえてきそうです。
あえて両立しようとはせず、受験期は英語を楽しむ程度にして、進学後、語学留学等で本格的に英語に取り組むのも一つの手です。(Yahooニュース記事「受験か英語か、両立か――多様化する進路に戸惑う親」より。)
英語を娯楽として位置づけ、触れる時間を少しでも持ち、継続させるという発想がポイントですね。
また、英語入試を導入する学校も増えているので、チャレンジすることで、英語力をさらに伸ばせるかもしれません。
◆英語学習への「漠然とした不安」と「選択の悩み」を混同しないで!
「どうして英語を勉強するの?」
お子さまに質問されたとき、明確に答えることができるでしょうか?
なんとなく、「将来困らないために習わせておいたほうがいいのでは」や、大学入試改革を受けて、「英語ができないと、志望する大学に合格できないのでは…」などと、漠然とした不安からお子さまに英語学習を進めていませんか?
それも大事な理由ですが、それだけでは英語学習が継続できないことを、みなさんも実体験で分かっているのではないでしょうか。
英語が話せる方にお聞きすると、「英語が好き」という高いモチベーションがあるから、または、仕事等で英語を話せないと困る環境にいるから、という理由が多いようです。
お子さまは英語学習についてどう思っているのか、好き?嫌い?などを確認した上で、学習の「目的」や「目標」を具体的に話し合ってみましょう。
選択肢がたくさんある分、方向がぶれてしまうと、本当に「お金」と「時間」が無駄になってしまいます。
お子さまにとって一番の英語学習、考えていきましょう!
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