時間を無駄にしない学校見学をするためには？

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9月～12月にかけて盛んに行われる学校説明会・学校見学会などのイベント。「巷では絶対に参加した方が良いなんて言われているから、参加しようと思っているけど。どのあたりに注目したらいいんだろう…。」そんなお母さまに向けて、イベントに参加する時間を無駄にしないポイントをご紹介します。

学校見学に参加する前、当日にやっておきたいこと

高校選びは、多くの都道府県での学区制の廃止、多様化する入試形態などの影響で選択肢が広がっています。しかしその分、どの学校に行けばいいのか悩んでいる方も多いと思います。

前回ご紹介したとおり、中学3年生の9月～12月は苦手科目の勉強とともに、志望校の絞り込みの時期です。学校サイトや口コミを見ても、いまいちどういう学校か分からない…。そんなご家庭に向けて用意されている「直接高校を見ることができる機会」。それが学校説明会、学校見学会などのイベントです。

イベント参加前にやっておきたいこと

日程の確認・スケジューリング
イベントは多くの高校で土日に行われますが、塾に通っている場合は模試などがあり、受験生は忙しいもの。「気になっていた学校のイベントに参加したかったのに、参加できなかった」ということのないように、学校サイトなどで日程を確認し、スケジュールをしっかり立てておきましょう。

気になる点のリストアップ
学校サイトやパンフレットに目を通し、気になった点をリストアップをしておきましょう。例えば、「施設・設備が充実」と書いてあった場合。当日に見学したい場所などをリストアップしておきましょう。

予約制かどうかを確認
多くのイベントは参加が自由です。しかし個別相談会などの一部のイベントには、事前予約が必要な場合もあります。「当日に行ってみたら予約していなくて参加できなかった」ということのないように、必ず確認しておきましょう。

服装・持ち物の準備
イベントに参加する学校は、もしかしたら受験校になるかもしれません。余程ラフな格好でなければ問題ありませんが、基本的には制服、ないしは清潔感のある服装で参加しましょう。

イベント当日に見ておきたいポイント

ポイント	内容
校風・教育方針	とくに私立高校の場合、宗教教育の有無、創始者の設立目的により校風や教育方針が大きく異なります。学校サイトやパンフレットにも書いてはありますが、実際にイベントに参加して、説得力があるかなども含め見ておきましょう。
求められている人物像	多くの高校の学校説明会では、学校側が求めている受験生像なども話します。100％合致する必要はありませんが、参考にし、入学後のギャップを防ぐようにしましょう。
入試問題	11月頃から行われる入試説明会では、問題傾向の詳しい説明やポイント解説を聞くことができます。とくにその高校の受験を視野に入れている場合には、メモなどをとり勉強に活かすようにしましょう。
部活動の様子	部活動を中心に考えていない人でも、充実した高校生活を送るためには、部活動の存在は重要です。どんな先輩が、どんな雰囲気で活動しているのかを見ておきましょう。
参加している保護者・受験生の様子	イベントに参加している保護者・受験生はライバルでもあり、一緒に学校生活を送る友達になる存在です。学校生活を送る際に、楽しくやっていけそうかなどを見ておくといいでしょう。

イベントに参加して親子の印象が割れたら？

イベントに参加したあとの帰り道。「どうだったこの高校は？」と感想を聞いたら、自分の考えと真逆だった。これは当然あり得る話です。例えば、親御さんは「乗り継ぎが大変で、高校に着くのが大変だった、3年間のことだしやめた方がいいかも。」こう考えていても、体力のある子どもだと、意外と気にしていない場合があります。

逆に子どもから「あの制服、実際に見てみたら可愛くて入学したくなった。」と言われても、親御さんは「制服で選ぶなんて！」と思ってしまうこともあるでしょう。

以上の例だけでなく、進学実績や部活動など、親御さんとお子さまではそれぞれ重視しているポイントが違い、意見が割れることは多々あります。

その時にはなるべく「お子さまの意見」を尊重してあげましょう。理由は簡単「実際に通うのはお子さま」だからです。では一体、学校選びにおいて親ができることは何でしょうか？

それは「なるべくお子さまに合うであろう高校をピックアップし、イベントに一緒に参加すること」です。

当たり前ですが、高校生活は勉強がすべてではありません。学校全体の環境、生徒・先生の雰囲気など、トータル的にお子さまに合うかどうかを考えなければいけません。そのためには、受験生＝お子さまの特徴を把握している存在つまり、親の意見が必須になるのです。

次回は、高校受験で気にしたいあのことをご紹介します。