第2回 公立・私立・国立小学校の特徴と選び方

小学校受験い・ろ・は!
2015年4月6日

第2回 公立・私立・国立小学校の特徴と選び方

inter-edu’s eye
このコンテンツでは小学校受験に興味はあるが、どうやって情報を集めたらいいのか分からない方を対象に情報を発信していきます。第2回では公立・私立・国立小学校の違いと選ぶ際のポイントを見ていきます。

公立・私立・国立小学校の特徴と選び方

公立小学校 私立小学校 国立小学校
学校数 2万558校 222校 72校
学費※1 0円(※授業料) 100万~150万円 10万~25万円
給食 有(学校による)
入学試験
入学時抽選 無(学校による)
倍率 2~10倍前後 3~60倍
制服 有(学校による) 有(学校による) 有(学校による)

※1 初年度合計金額。諸費用は含めていません。
条件・地域により異なります。詳細は学校サイトや直接お問い合わせください。

まず表から見られる最大の違いは学費です。公立小学校は義務教育なので、授業料は無料です。しかし給食費や学校外活動費などがかかってきますので、お金がかからないわけではありません。対して私立や国立は公立と比べ、学費面でみるとかかってしまいます。

また公立小学校は学区制をとっているのが私立と国立との違いです。これは学区内に住む児童・生徒を就学させる制度です。公立小学校以外を選択する際に、自分の通う公立小学校の評判が良くないため、小学校受験を選択するというご家庭は意外と多くあります。

しかし誤解されがちですが、私立・国立の小学校も自分の通いたい学校ならどこでも通えるわけではなく、通学距離制限を設けている学校が多くあります。例えばある学校では「東京都内の指定された区域に保護者と同居し、通学時間が40分以内であること」としています。通学手段を何にするかによりますが、あまりにも距離が離れていると、保護者と子どもにとっても負担になってしまいますので、よく調べておくといいでしょう。

それぞれの学校の特徴とメリットは?

私立小学校
「自分で選んだ環境で、高い教育を受けられる」という点です。私立では英語・算数・国語などそれぞれ専門の先生が授業を教える、「教科担任制」をとっているケースがあります。これが公立小学校との授業の大きな違いです。確かに学費という点で見ると他と比べ高いですが、将来の学力の土台を早期につくることができます。

国立小学校
国立小学校は学費面や教育面で高い人気があります。倍率が高い所では60倍となっており、競争率が高くなっています。そのため国立小学校(一部除く)では試験とは別に「抽選」があります。通常第三次まで試験がある場合、第一次と第三次に行われます。第一次で残念ながら抽選で選ばれなかった場合は次に進むことができないという厳しい現実があります。それでもなお、強く入学を希望する理由は、国立小学校は教育理論や教育手法を研究する「教育研究校」に位置づけられており、大学や教育学部の先生の研究成果としての充実した授業を受けられるからです。

公立小学校
公立小学校のメリットは通いやすさと学費の安さです。特に学区制をとっていますので、徒歩で通うことができ保護者が送り迎えをするということはないので負担は少なくなっています。また授業料は無料ですので、中学受験をさせたいと思った時にも、塾にお金をかけることができます。

入学後の親の関わり方はどのくらいある?

理想的な教育環境を選べる

公立・私立・国立小学校も入学後は保護者の出番は多くあります。もちろん学校により差はありますが、学校行事への参加は義務づけられている所もあります。

とくに国立小学校は保護者の協力を得て学校運営を組み立てています。学校運営や行事に関わる役員を、子どもの在学中に一度は引き受けなければなりません。学期末の大掃除や遠足、文化祭、運動会などの運営も保護者の協力も求められます。そのため時間が取れるご家庭でないとなかなか難しい面も出てきます。

しかしその分自分の通っている学校の雰囲気やどんな顔で通っているのかを見ることができます。そういう面ではより子どもに寄り添うことができるととらえることもできます。

ココがポイント!

小学校を選ぶうえで大切なことは一つです。それは学校の特徴を十分に理解したうえで進学先を決めるということです。またご家庭の状況をきちんと把握しておくことも非常に重要です。小学校は入学後も入学前も保護者の方の存在は必要不可欠なものです。自分の子どもを長期的に見てどのようにしていきたいかを考えておく必要があります。

次は具体的に小学校受験の試験内容を見ていきましょう!»

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