第4回 小学校受験は「親の受験」?その心構えと対策は?

小学校受験い・ろ・は!
2015年5月18日

第4回 小学校受験は「親の受験」?その心構えと対策は?

inter-edu’s eye
このコンテンツでは小学校受験に興味はあるが、どうやって情報を集めたらいいのか分からない方を対象に情報を発信していきます。第4回では、小学校受験に対しての保護者の関わり方・心構え・対策を中心に、小学校受験はなぜ「親の受験」といわれているのかを見ていきます。

小学校受験では保護者も試験を受ける?

小学校受験の試験の種類

小学校受験は中学受験や大学受験と違い、保護者の出番が非常に多くなります。直接的に試験に関わるのは「願書作成時」と「面接」の時です。しかし、小学校受験ではそれ以外にも保護者の存在が非常に重要になってきます。まずは年間のスケジュールを見ていきましょう。

下図を見てみると、小学校受験は早い時期から準備が始まることが分かります。とくに保護者の方が最初に重視したいのは「情報収集」と「志望校決定」です。まだお子さまは小さいので、自分で学校を選ぶのは当たり前ですが、難しいですよね。そのため、保護者がきちんと選ぶ必要があります。

この時に大切にしたいのが「確かな情報収集」と「総合的に志望校を決定すること」です。学校側がどのような試験を実施しているのかを学校サイトなどで確認し、偏差値だけでなく、学費面・教育方針・環境・お子さまとの相性をきちんと考慮し選ぶ必要があります。試験内容は学校ごとに異なりますので、後々対策に困らないようしっかり選んでおきましょう。志望校決定後はお子さまと一緒に学校説明会に参加し、学校サイトでは分からない部分を見てくるといいでしょう。

時期 内容
年少11月 受験準備開始、情報収集スタート
年中11月 志望校を絞る(必要であれば幼児教室探しも開始)
年長5月 願書配布開始(多いのは9月)
5~6月 学校説明会シーズン(願書は学校説明会時に貰えることが多い)
8月 願書用写真、試験用の服や体操着などを準備
9月 運動会などの行事と学校説明会シーズン
10月 願書締め切り
面接開始(10月半ばから11月上旬まで)
11月 試験開始(1日~中旬)
合格発表(3日~中旬)
入学手続き

試験は学校との確認の場

小学校受験では、まず試験前の第一段階として「願書の提出」があります。そして試験当日には、母・父・子が面接を受けます。これは小学校受験の大きな特徴といえます。このあたりに関しては数多くのテクニック本がありますが、今回は心構えについてみていきます。

願書については、まずは先生に最後まで読んでもらえるように心掛けましょう。誤字・脱字はもちろん、簡潔に分かりやすく、なぜこの学校を選び、家庭の教育方針はどのようなものなのかをきちんと書きましょう。大切なことは就職活動同様、マニュアルに頼らず自分たちの言葉で伝えることです。

面接はどのご家庭も事前に練習してのぞむと思いますが、試験当日不意な質問をされてもいいように、普段から家庭での会話を心掛けておくといいでしょう。面接は試験の一部ですが、お互いの意思確認の場でもあります。学校側は「本当に私たちの学校に来たいのか?」「願書に書いてあったことは本心なのか?」を見たいのです。つまり、「心からわが子をこの学校に通わせたい!」という思いを伝えることができれば、合格への道が広がる可能性があります。

合格には父親の存在がカギになる

入学試験に対する親の心構えは?

小学校受験のもう一つの特徴として挙げられることに、父親が深く関わる点があります。面接当日はもちろん質問されますし、日常生活の子どもとの接し方が重要になってきます。例えば、体験として虫を捕ったり、キャッチボールをしたりすることは父親の方が向いています。小学校受験では日常の何気ない経験が重要になってきますので、このあたりをしっかり意識しておく必要があります。

中学受験ではどちらかというと母親の方が密接に子どもをサポートしますが、小学校受験においてはどちらかに偏ることなく接することが重要になってきます。また、これが小学校受験における魅力でもあります。例え志望校に合格しなくとも、子どもの将来をしっかり考え行動に移したことは絶対に無駄になりません

ココがポイント!

小学校受験も中学受験と同様に、実際に体験して得たことが受験時には役立ちます。例えば、森へ行って虫を観察した経験などが重要になってきます。しかし実際に体験するのはまだ一人ですることができません。その時に保護者が一緒に色々な所に行き、学んでいくことが合格のカギにもつながります。保護者のどちらかに偏りなく、家族一丸となることが大切になってくるのではないでしょうか。

次は小学校受験は幼児教室について見ていきましょう!

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