苦手な算数を『イメージ』で克服!?

苦手な算数を『イメージ』で克服!?2015年1月16日

■算数が苦手な子どもは3割

算数が苦手な子どもは3割

お子さまの苦手科目は何ですか? 理系への進学が注目されている昨今ですが、実は算数が苦手というお子さまは、意外と多いそうです。独自調査のアンケートによれば、算数が苦手と答えた生徒は、国語に次いで2位。実に全体の3割が苦手だと答えています。では、算数が苦手なお子さまは、どのように勉強をしているのでしょうか。

算数の問題に強くなる武器のひとつは、計算速度を上げることです。そのため、そろばんを習って暗算をできるようにしたり、100マス計算などで計算速度を上げる訓練をしたりする子どもも多いようです。また、計算を省くために、九九や値の換算の丸暗記や、式の順番をとにかく覚えて、数字を当てはめれば解けるようにしているという声も聞きます。

しかし、機械的に問題を早く解けるように訓練しても、なぜそうなるのかを、子ども自身が理解していないことがあります。そのため、応用問題になると算数を難しく感じてしまい、苦手になってしまう場合もあるようです。

■視覚的なイメージで算数を解く

視覚的なイメージで算数を解く

そんな中、計算速度を上げたり、解く順番の記憶に頼ったりするのとは異なる方法で、画期的な解き方を紹介した書籍が発売されました。それが、中学受験個別指導塾ドクター(以下、中学受験ドクター)による『よく出る!中学受験算数イメージde暗記「根本原理」ポイント160』(受験ドクター出版)です。

この書籍では、算数の問題を解く方法である「根本原理」を、視覚的なイメージを使って紹介しています。

例えば、平均を求める場合、普通は「平均=合計÷個数」という公式を暗記しますが、本書では、各数値を棒グラフのように可視化し、頭がでこぼこしている状態を平らにならすというイメージを使い “平均” “合計” “個数” の関係を説明しています。そして、各数値が平らにならされたイメージを作ることで、同時に「合計=平均×個数」であることも理解できるようになっています。

■子どもは「イメージ」が一番覚えやすい

子どもは「イメージ」が一番覚えやすい

受験ドクターにうかがったところ、一見難しい算数の問題も、問題を作る視点に立つと、問題の骨組みは「根本原理」の組み合わせでしかないため、それぞれの「根本原理」を理解していれば、難しい問題も解けてしまうそうです。
では、どうやったらその「根本原理」を理解することができるのでしょうか。

受験ドクターでは、算数のできるお子さまや、算数講師にどうやって算数の問題を解いているのか調査したところ、問題を見た瞬間に解法のイメージがパッと浮かぶ人がほとんどであるということがわかったそうです。特に右脳が発達する時期の子どもは、イメージの方が覚えやすいこともわかったといいます。
そこから、イメージで算数の「根本原理」を覚えるための書籍を出版することになったとのこと。

苦手な問題をなかなか克服できないお子さまや、可視化して考えるのが得意というお子さまは、ぜひ試してみてはいかがでしょうか?