開成の社会はまるでクイズ! 思わず解きたくなるおもしろ中学受験問題~御三家編~

inter-edu’s eye
まだまだ中学受験が続きますが、多くのご家庭はひと段落ができたのではないでしょうか。インターエデュでは、今年も開成・麻布・女子学院といった男女御三家をはじめとする難関国立・私立中学校の解答速報を掲載しています。
今回は、その中から男女御三家より、パパ、ママも思わず解きたくなる、おもしろ中学受験問題を紹介! 中学受験問題は、こんなにも楽しいんです!

開成の社会は答えが教科書にない!?

ここ近年の中学受験問題を考慮しても、ずば抜けたおもしろさがあったのが、今年の開成中学校の社会です。
学校や塾の勉強だけをまじめにしてきた子どもは、確実にふるいにかけられてしまう問題がたくさん出題されていました。例えば、首都圏のある駅名標に表示されている略称「JY」とは何を表しているか、という具合。お母さん、気づいていましたか? 昨年、JR東日本では駅ナンバリングが導入されているんです。

開成の社会は答えが教科書にない!?
電車好きなら、駅ナンバリングの問題はすぐにわかったかも。日ごろの関心がカギでした。

もちろん、年代や人物名など社会科の基礎知識を問う問題もあります。でも、『江戸図屏風』に描かれた橋のたもとに掲げられた看板や女性が着ている衣服の名前を聞いたり、「屏風」の説明を選ばせる問題があったりと、心なしか設問が政治史よりも文化史寄り。大人からすると、入試問題というよりも、クイズに近い印象を受けます。「勉強だけでなく、社会のいろいろなことに興味を持った生徒が欲しい」
この入試問題からは、そうした学校からのメッセージが伝わってきます。

子どもに教えたくなる! 麻布の理科は遊園地!?

設問に書かれた説明と日常生活の経験から、論理的に考えれば解けてしまう…そして、「あの現象はそうだったのか!」と解きながら思わず納得していく問題がありました。麻布中学校の理科、慣性をテーマにした大問3です。

子どもに教えたくなる! 麻布の理科は遊園地!?
理科で覚えた知識が日常生活と結びつくと、勉強にも新しい楽しさが生まれますね。

問題は、自転車のかごに入れたボールと水とうが、急ブレーキをかけるとどう動くか、というありがちな日常の一コマの設問からスタート。そして、慣性について実験した問題を経て、その原理が利用されている技術について聞かれます。さらに応用へと進むと、電車が走り出すとき、止まろうとしているときにつり革が少しだけ傾くという、よく見るシチュエーションについての問題が。普段の何気ない現象にも理由があるということをあらためて気づかされます。最後の設問は、椅子に座って映像を見ているだけなのに、乗り物に乗っている気分になる遊園地のアトラクションについて、どうすればそう感じるかを問う問題。これが解ければ、遊園地でちょっと自慢できますね。

女子学院の算数で発想力を体験! チャレンジ問題

最後は、パパ、ママでも解ける算数の問題を女子学院中学校より2題紹介します。1題目は、大問1の(2)。半径4cmの円の円周を12等分し、円の中の影をつけた部分の面積を求める問題です。円の端だけ残して影が付けられた部分は、ぱっと見、どういう面積の公式を使えばよいのか迷ってしまうところ。しかし、ここで重要なのが発想力。2本の補助線を引くと、あら不思議。2つの扇形と、2つの半径を1辺とする直角三角形が現れます。これで面積があっさり求められますね。子どもたちは、算数をこういう発想で解いているのかというのを実感できます。

女子学院の算数で発想力を体験! チャレンジ問題
時計算を忘れていたら、子どもに聞いてみるのも手。親子のコミュニケーションにもなります。

もう1題は、長針は1時間で1周するけれど、短針が1周6時間の時計を使った大問4。(1)の表示された時刻を答える問題は、クイズ感覚で解けます。(2)は、“時計算あるある”の、長針と短針の作る角度が180度になるときの時刻を求める問題。短針の1分間に進む角度が見た目でわかり易いので、簡単に計算できるのが嬉しいところです。

実際に出題された問題と模範解答は、インターエデュの解答速報で掲載しています。クイズ感覚でぜひ親子一緒に解いてみましょう。


中学受験・子育てをよりわかりやすくサポート!エデュナビはリニューアルいたしました!

エデュナビから皆さまへ

いつもエデュナビをご覧いただきありがとうございます。
この度「エデュナビ」は、リニューアルいたしました。

URLが変更になっているので、ブックマークやお気に入りの変更をお願いいたします。
これからも、皆さまの受験や子育てをサポートできるよう、コンテンツの充実とサービスの向上に努めてまいります。