志望校決定前に必読!2015年中学入試対策【首都圏】:エデュママリサーチ第39回

2015年中学入試の知っ得情報【首都圏】2014年9月12日

麻布の先生が書いた「読解力を伸ばす本」

2学期、中学受験を控える6年生は、いよいよ時間との勝負。親子ともども緊張感が生まれてくる頃ですね。でも、だからこそ焦りは禁物。受験生を支えるお母さんは、規則正しい生活や睡眠時間の確保など、お子さまの生活面・健康面をしっかりサポートしてあげてください。

そして、この時期の保護者の役目として欠かせないのが、2015年の中学受験がどんな状況になるのかの把握。受験する学校を最終決定するための状況分析です。お子さまの希望はできる限りかなえてあげるとして、そのうえで受験勉強がいちばんよい結果をもたらすように、第一志望、第二志望、滑り止めなど、受験する学校を決めるために必要です。

◆2015年、男女準御三家が決まる!

リーマンショック以降、中学受験人口が減少傾向にあることはご存じだと思います。今や私立校の応募者数と受験者数を見ると、受験生全員がどこかに入学できるといった状況です。とはいえ、それは全体をならした話であって、人気上昇中の学校は難しくなっているし、偏差値の高い最難関学校グループは今も昔もほとんど変わりません。ただ、それでもなお毎年なんらかの変化があって、その変化に翻弄される中学受験生がいます。わが子がそうならないように、ぜひお母さまがたには冷静な状況分析をしていただきたいもの。

では、2015年の中学受験ではどんな変化があるのでしょうか?

――ついに男女とも準御三家が決まりそうだ、いったいどこが勝ち残るか?――

これが進学塾の先生方が注目しているポイントです。
具体的に言うと、男子は「海城」、「巣鴨」、「攻玉社」、それに「本郷」も入るかも…?

女子は、すでに準御三家と言える「豊島岡」はおいておくとして、「鴎友学園」と「吉祥女子」

つまり、これらの学校の中のどこかが準御三家と認定され、そうならなかった学校が涙を飲むのが2015年の首都圏中学入試だというのです。これを受験する側から見れば、昨年より志願者が増えて合格が難しくなる学校と、人気が落ちて入りやすくなる学校に分かれる。しかし、どの学校がどちらになるかは受験者の出願数を見るまではわからない……。

三大模試、サピックスも入れるなら四大模試の偏差値を見て、志望者動向を見る必要がありますね。これらの学校を受験しようと考えているなら、ダブル出願・トリプル出願を覚悟して、倍率が確定した段階で受験する学校を決めたほうがいいかもしれません」と塾関係者。

◆その学校の人気、わが子にとって価値がある?

また最近話題になっているのが、公立中高一貫校で実績を残した校長先生が退職して着任した私立の人気(都立小石川高校→成城中学校・高等学校)。今年は文教大付属に都立白鴎高校の元校長先生が着任しているので、おそらく受験者が増えるでしょう。その公立中高一貫校の人気は相変わらずですが、昨年に比べて大きな変化はみられないようす。そのほか私立校では、東京都市大付属や広尾学園などが人気上昇中ということです。

それにしても受験の場合、「人気」の二文字が意味するのは「志願者数の増加」。つまり競争率が高くなって合格する確率が低くなるということです。人気校がいいのか、そうでないほうがいいのか、難しいところです。とはいえ人気が出るにはそれなりの理由があるもの。大学合格者数のほか、学校運営、指導方針、制服、プロモーションのうまさ、交通の便など、さまざまな人気の要因があります。新しい電車の路線ができたことで志願者を増やす学校もあります。

志望する学校の人気が何に起因していて、それがわが子にとって意味があるのか、ないのか? 塾の先生に相談し、お子さまともしっかり話し合ったうえで、最後は迷わず第一志望、第二志望など、受験する学校を決めてください。学校によって入試の科目数に違いがありますし、何より、これからどの学校の過去問をどれだけ解いていくのか、追い込みの勉強の方針に直結します。

最後に、2015年の2月1日は日曜日。プロテスタント系の女子校を中心に入試日を2日に移行し、女子御三家の併願も可能になる見通しです。お忘れなく。

■参考サイト
首都圏模試センター
2014年入試結果から探る2015年首都圏中学入試展望
男子編 http://www.syutoken-mosi.co.jp/201404dansireport.php
女子編 http://www.syutoken-mosi.co.jp/201404josireport.php