学年・科目別の必勝対策が満載！中受ママ向けの新刊　エデュママリサーチ第48回

昨年、メルマガ『エデュまが』の監修をしていただいているプロ家庭教師の西村則康先生の著書『中学受験は親が9割』をご紹介した記事には非常に高い関心が寄せられ、著書の売り上げも大変好調でしたが、このたび、その姉妹編ともいうべき新刊が発売されます。『中学受験は親が9割　［学年別・科目別］必勝対策』です。

西村先生は、前著で、中学受験で親がすべきことは“子どもが快適に、楽しく勉強できるための環境整備”であり、それは“中学受験は親が9割”と言えるほど重要なものだということを、さまざまな側面から書いておられました。

新著は、その“親が9割”の中身を、さらに詳細かつ具体的に解説した本です。親としての心構えだけでなく、こういうときにはこうしてはダメ、こうしてあげてくださいと、かゆいところに手が届く親切さで、さまざまな迷いや悩みに答えてくれます。厳しい受験生活の中で、多くの親が陥りがちな間違いを的確に指摘し、その解決法もしっかり書いてあります。

◆最大の成果をあげるために、親ができる勉強サポート法とは？

本書の各章は、以下のとおりです。

第1章　志望校に無理なく合格する、頭のいいスケジュール管理術
第2章　家庭で毎日実践！親子で取り組む学力アップの方法
第3章　苦手がなくなる［学年・科目別］実践対策
第4章　関東・関西大手を徹底分析！わが子に合う塾はこう選ぶ
第5章　Q&Aでよくわかる中学入試の悩みと解決法
第6章　入試直前！最後に失敗しないために知っておくべきこと

1章は、通塾生の1日（塾のある日とない日別）と1週間のスケジュールの作り方のアドバイスです。勉強が終わらないからといって、睡眠時間を削って勉強させるのはNG。ではどうすればいいのか？　通塾時間を勘案して学年別に望ましいスケジュールを図解しながら、要点を解説してあります。また親御さんが記入できる白地のスケジュール表もついています。

2章では、テストの点数ではわからない、子どもの勉強の仕方や習熟度を把握するためにノートのチェックが欠かせないことが力説されています。では、ノートのどこをどうチェックすればいいのか？　これも図を使って説明してあります。

3章が、学年ごと科目ごとの、親ができること・してはいけないことのアドバイス。数多くの中学受験生を見てきた西村先生だからこそわかる、親が陥りやすい盲点が指摘されています。本書を常に身近においてほしいと思うのは、まさにこの部分。今はぴんとこなくても、いつ何時、必要になるかわかりません。

◆大手進学塾の違いがわかる！　志望校選びのコツがわかる！

そして4章以降は、前著では大きく取り上げられなかった内容です。
4章には、関東のSAPIX、日能研、四谷大塚、早稲田アカデミー、関西の浜学園、希学園という大手6塾の特徴と違いが詳細に書いてあります。塾選びに悩んでいるとき、すでに6塾のうちのひとつに通っていて、なんらかの悩みがある人には必読の章でしょう。おそらく大手進学塾について、通塾側の目線でこれだけ詳細に解説されたものは、これまでになかったのではないかと思います。

第5章のQ&Aには、中受ママから届いた質問の中から多かったものが取り上げられています。うれしいのは、質問者の通っている塾と学年が記されていること。「テストで復習の時間が足りない」「塾のスピードについていけない」「志望校別のクラスに入れなかった」など、たとえ同じような悩みでも、通っている塾によって事情は異なるので、非常に有効なアドバイスといえるでしょう。

最後の6章は、見出しには「入試直前」とありますが、その実、ここには中学受験を目指す最初の一歩からのアドバイスものっています。つまりどのように志望校を選んだらいいかから、志望校にあわせた勉強法のコツ、そして本当に入試直前になったときに気をつけたいポイントや心のケアについてのアドバイスがのっています。

このように大変盛りだくさんな内容の本なので、事前に通読してもらったエデュママはこんな感想をもらしていました。
「本当に覚えておきたいことばかりだけど、一度読んだだけではとても覚えきれない内容ですね。でも読み終わってすぐ思ったのは、点数や偏差値を少しでも上げたいと思うのではなく、勉強がしっかり身につくようにって考えなくちゃいけないってこと。そして勉強が身につくためには、親のサポートが大事ってこと。スケジュール管理は、早速しっかりやるようにします」

中受ママの皆さん、ご家庭によって事情も受験方針も異なるとは思いますが、オレンジカバーの前著とグリーンカバーの本書の2冊は、ご自身の対処法のチェックのためにも、ぜひ手にとってみてください。