私立中高一貫校の生活、「今」お母さまができること

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私立中高一貫校に進学した新入生は、新しい生活に胸膨らませ、緊張感いっぱいで4月を過ごしたことでしょう。そしてゴールデンウィークが明けると、学校生活もいよいよ「本番」となり、お子さまたちは、新たな目標に向かって走り出だします。
そこで、この時期にお母さまが気を配っておきたいことをまとめました。

友だちができない…やきもきする気持ちを抑えて!

友だちができない…やきもきする気持ちを抑えて!

親として、子どもに友だちができないのは、本当に心配なことです。

私立への進学は、小学校の友だちと離れ、一から友だち作りが始まりますので、仲間はずれにされてはいないか? いじめられてはいないか? と一層不安になりますよね。

そして、中学生は親離れの時期でもあり、反抗期の影響もあって、聞くに聞けず、やきもきすることも。

そのような理由から、掲示板「中高一貫校の生活」カテゴリーには、お子さまの友人関係に関する投稿が多く寄せられていますので、その中から1つご紹介します。

※掲示板からの引用文は、一部の編集をのぞき、原文を尊重して、そのまま掲載しています。

【4112754】友だちが出来ない【投稿者:ハテナ さん】

はじめまして 今年から中高一貫校の新中学生です。 先日、初めての授業参観がありました。
子どもから「友だちが出来た」「今日は違う子と友だちになった」と言われていました。 でも、何となく不安がありました。
実際の場で、休み時間になると、他の子達はそれぞれに複数になったり、2人や3人で行動し始めましたが、子どもは立ち上がったものの、キョロキョロしてるだけ。誰かのそばに行くことも、誰かが来ることもありませんでした。(一部省略)
子どもは大人しい・優しい・気が小さい・運動音痴・人に関心がない・興味がない・趣味がない・食べず嫌い・親から誘わないと外に出ない・ユーチューブばかり見てるなどです。(一部省略)
環境を変えても同じような大人しい子と全く出会えません。やはり、本人が意識しないといけないでしょうか。

【子離れしましょう さんからの返信】

お母さまが「友だち作り」に過敏になっていますよね? みんな言葉を使い間違えますが、この時期の「友だち」は 「知り合い」に置き換えて、理解してあげるべきです。
「友だちできたって言ってたじゃない!あれはウソだったの?参観行ったらひとりぼっちだったじゃない?」って責めたりしないで。

【いいじゃないですか。さんからの返信】

うちの高校生の娘は、中1後半までおひとり様でしたよ。 お弁当も一人で食べるし、昼休みも読書してるか、一人で校内探検。 あまりにも単独行動をするので、担任の先生も心配してくださったのですが 「一人でいちゃダメなんですか?」という娘に 「お友だちがいなければ悪いって訳じゃないので…」と困り果てて 電話してきてくださったほどでした。 (一部省略)
黙って見守る事を娘から直々に教えられたダメ母の私が言えるのは、心配でも、あくまでそれを出さずに、ニコニコおかえり~と迎えてあげてくださいという事だけです。
親が思うより、子どもは自分で成長し、世界を広げてゆくものだと思います。

友だちができないと悩んでいるのは、お子さまではなく、お母さまの方かもしれませんね。

自立のこの時期、お子さまには自分で解決する力も備わってきます。いじめ等深刻な事態かそうでないかの見極めだけはしっかり行い、あとはどんと構えて見守っていくことも必要ですね。

最初の中間テストは高得点を取るべし!

最初の中間テストは高得点を取るべし!

ゴールデンウィークが明けてもまだまだ慣れない学校生活。勉強に集中できない時期でもあります。

ですが、高校受験塾の元塾長にお聞きすると、中間テストは全力で臨み、高得点をとった方よいとのことです。

その理由は2つあります。

1つ目は、初回で高得点を取り上位に位置することで、学校内での評価が高くなり、自負できる点です。特にチャレンジ校に合格した場合は、大きな自信に繋がるでしょう。 滑り止め校の場合はなおさらです。ここで気を抜いて点数が悪いと、さらにモチベーションが下がってしまいます。

また、入試後に緩みがちな学習習慣を損なわずに、継続しているかどうかも学校側は見たいところです。高得点を取ることはそれを意味し、評価に繋がります。

2つ目は、高得点を取ることで、それを維持しようとする気持ちが働きます。

例えば、初回のテストが20点で、次のテストで頑張って50点取れたとしてもそれで満足してしまい、これが自分の実力だと思って、それ以上取ろうという気持ちが働きにくくなります。高得点を維持しようという気持ちの継続が、中高一貫校の中だるみを防ぐことにもなります。

中学生になったから勉強はもう本人任せ、今までリビング学習だったのが、自室での学習というご家庭も多いと思います。 今まで親のサポートがあったのに、それが急になくなるとお子さまにも戸惑いがでて、最初のテストで思うように点が取れないことも考えられます。

急に手を引くのではなく、徐々に1人で学習を進められるように、初回のテストにおいては、例えば学習計画を作らせて、それを添削するなど、自主性を尊重しつつ、サポートしていけるようにしてみるとよいのではないでしょうか。

 

運動部入部のお子さまは体調管理を念入りに

ゴールデンウィーク明け、または中間テストが終わると、部活動でも本格的な練習が始まる学校も多いでしょう。 慣れない先輩後輩の関係に緊張する上、急激に運動量が増えて疲労もたまります。

また、激しい気候変動の影響で、5月、6月でも寒暖の差が激しく、そのような環境下では体が悲鳴を上げてしまいます。

それが引き金で体調不良になり、そのまま夏に突入してさらに夏バテも…となると勉強どころではなくなります。

充分な休息と食事はもちろんですが、この時期の体調不良には脱水が影響していることもあります。からだの調子を整えるのに、体内の水分量を維持することも大切です。

持たせる水筒の量を多めにしたり、積極的に水分を取るよう、お子さまに伝えてください。

◆参照:かくれ脱水Journal「季節、生活習慣、『変わり目脱水』にご注意!」

お母さまの心のケアも大切です!

お母さまの心のケアも大切です!

入学準備から4月を振り返ると、お母さまは、制服の採寸、書類の提出 、入学説明会、お弁当づくりとめまぐるしく過ごしたのではないでしょうか。

高揚感でいっぱいの4月を過ごして5月、本格的に学校生活が始まり、行事に参加するうちに、実は子どもに合っていないのではないかという気持ちも出てくる頃。

それは、期待感が大きすぎて、少しでも合わないところがあると、期待外れと感じてしまうからです。

毎日お子さまが元気よく通っているならば、それでよしと、6年間ある中高一貫校、長い目で見る気持ちの余裕を持ちましょう。そのためには、急ぐ気持ちを一旦リセットし、ゆったり構えることです。

5月14日は「母の日」。ご自身にもご褒美をあげて今までの頑張りを労いましょう!


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