最新! 医師国家試験の合格状況は!?:大学リサーチ第1回

最新! 医師国家試験の合格状況は!?2014年4月14日

inter-edu’s eye

春といえば、各種国家試験の合格発表ラッシュの季節。インターエデュをご覧のみなさまは、毎年チェックされていますでしょうか。「医師と言えば○○大学」「看護師と言えば○○大学」… みなさまが抱いているそのイメージ、本当に正しい? 今回は、みなさまの中にも志望者の多い医師国家試験合格状況に着目してみました!

◆過去10年間で最多! 殺到する受験者たち

医師国家試験の合格者

2014年3月18日、厚生省により第108回医師国家試験の合格者が発表されました。全体の受験者数は8,632名。過去10年で最多を記録しています。また、全体の合格者数は7,820名。7,800名を越えるのは12年振りとなります。この状況から、医師を目指す人、そしてそれに見合う優秀な人の数が増えていることがうかがえます。

一方、気になる合格率は90.6%。過去5年間は89.2%⇒ 89.3%⇒ 90.2%⇒ 89.9%⇒ 90.6%で、90%前後を推移している状況で、著しく大きな変動はここしばらくありません。大学別の合格率を見るときも、この「90%」という数値が1つの基準になるのではないでしょうか。

出願者数 受験者数 合格者数 合格率
新卒者 7,921人 7,749人 7,275人 93.9%
全体 8,849人 8,632人 7,820人 90.6%

表1.「第108回医師国家試験の合格発表について」厚生労働省

◆大学別合格率1位は、2年連続で…

大学別合格率で1位となったのは、99.1%の自治医科大学(栃木県)。2年連続の首位となります。パーセンテージでは分かりにくいですが、実際には「不合格者1名」という状況。過去には3年連続で合格率100%を記録するなど、その実力は注目すべきと言えるでしょう。

では、その他の主な大学はどのような状況でしょうか。「旧帝大」と言われる7大学のトップは東北大学の92.8%、東大・京大は同率の90.2%でした。「新八医科大学」と言われる大学のうち、東京医科歯科大学は97.8%。私立では、「医学部御三家」と言われる慶應義塾大学・東京慈恵会医科大学・日本医科大学が93.6%・95.3%・96.3%という結果でした。

◆「医学部」を受験させたいエデュママ

医学部受験に関するアンケート 結果グラフ

インターエデュが実施したアンケートによると、お子さまに医学部を受験させたいお母さまはなんと51%! 2人に1人は医学部受験を意識している結果となっています。

医師国家試験の受験者数増加が今後一層加速するのではないかと予測させる数字です。

ただ、その中でも半数以上は「できれば受験させたい」という回答。

お母さま方にとって医学部受験は、家庭の経済面やお子さまの学力など、さまざまな状況との葛藤があるのが現状のようですね。

次回は、そんなお母さま方必見のリサーチを大公開いたします。お楽しみに!