知っていますか？ 本当に企業から選ばれる大学：大学リサーチ第10回

inter-edu’s eye

「将来、就職に困らないように…」と、お子さまが有名大学に進学することを願っているお母さまは多いでしょう。一方で、本当に企業から選ばれる大学をご存知でしょうか。知名度や偏差値、人気度だけでなく、本当に企業が評価している大学を知るべく、あるランキングをリサーチしました！

■京都大学がダントツ1位！

就職・転職支援を行う日経HRが、企業の人事担当者を対象に新卒社員における出身大学のイメージ調査を実施。 「行動派」「対人力」「知力・学力」「独創性」「専門性・仕事力」の5項目により評価したポイントで、ランキングを発表しました。

総合1位は京都大学。上位10大学のポイントが140〜150点台で大差のない中、180点を取得してダントツの高評価を得る結果となりました。

（2014年6月16日付日本経済新聞より）

■国公立が並ぶも、東大は25位!?

上位10大学は、7位の早稲田大学と8位の慶応義塾大学を除き国公立大学がほぼ占領しました。特に地方の国立大学が目立ちます。そのような中、世界大学ランキングで23位に入る東京大学は、このランキングでなんと25位。地頭の良さや高い教養などを示す「知力・学力」では高く評価されるものの、個性などを示す「独創性」やコミュニケーション能力などを示す「対人力」において、上位大学と差がついたようです。

就職ブランドランキング（株式会社文化放送キャリアパートナーズ就職情報研究所）で3年連続の1位となっている三菱東京UFJの人事部次長は、公式サイトにおいて「感度と対話力がビジネスを動かす」と語ります。企業から評価される大学が必ずしも偏差値や知名度と比例しないのは、ビジネスにおいて求められる能力を企業は重視しているからです。

■勉強ばかりになっていませんか？

今回取り上げたランキングは将来の大学選びの参考になるかと思いますが、それだけではありません。企業の人事から評価される要素というのは、言い換えれば、社会から必要とされる人間性を示します。つまり、お子さまの教育そのものにおいて、見直すきっかけにもなるのではないでしょうか。

この夏休み、お子さまは塾と家との往復だけになっていませんでしたか？ もちろん、受験に向けての勉強に手を抜くわけにはいきませんが、たまにはゆっくり親子で会話をしたり、新しい場所へ出かけたりすることも大切です。それらの経験一つひとつが、将来社会で活躍するお子さまの人間性を形成していくのです。

参考リンク

• ■就職ブランドランキング
• ■三菱東京UFJ公式サイト（人事部からのメッセージ）