お子さまもノーベル賞を目指せるかも!? : 大学リサーチ第14回

お子さまもノーベル賞を目指せるかも!?2014年10月27日

inter-edu’s eye

2014年10月7日、今年のノーベル賞受賞者が発表されました。日本人では、青色の発光ダイオード(LED)に関する業績を評価された3名が、同時受賞を記録。ノーベル賞をグッと身近に感じたご家庭も多いことと思います。日常のちょっとしたきっかけで、お子さまがノーベル賞に興味を持ったら…? 歴代受賞者の進路をリサーチし、導くヒントを探りましょう!

■2014受賞者の共通点は「○○大学」

2014受賞者の共通点は「○○大学」

まず、ノーベル賞とはどういうものなのでしょうか。ノーベル賞は物理学、化学、医学生理学、文学、平和、経済学の6部門において、顕著な功績を残した人物に贈られる世界的な賞です。毎年、各部門につき最大3名まで受賞することができ、部門ごとに約1億円の賞金が与えられます。

今年の日本人受賞者は3名。赤崎勇氏、天野浩氏、中村修二氏が物理学賞を受賞しました。彼らの共通点の一つとして、「国立大学出身」ということが挙げられます。赤崎氏は京都大学理学部、天野氏は名古屋大学工学部、中村氏は徳島大学工学部をそれぞれ卒業しました。

■人文科学は東大、自然科学は京大!?

今までにノーベル賞を受賞した日本人は、どの大学出身者が多いのでしょうか。ランキングを見てみましょう。

<受賞者出身大学ランキング>

1位 東京大学(※1) 7名
2位 京都大学(※1) 6名
3位 名古屋大学 3名
4位 東京工業大学、東北大学、北海道大学、神戸大学、徳島大学、長崎大学(※2) 各1名

※ 1. 旧帝国大学も含みます。
※ 2. 現大学名で記載しています。

上記の通り、東京大学と京都大学が多くを占めています。合計人数で言うと僅差ですが、両大学の違いは、受賞した部門別に見ると明らかになります。

<東大・京大出身者の受賞部門の内訳>

東京大学:物理学3名、化学1名、文学2名、平和1名
京都大学:物理学3名、化学2名、医学生理学1名

これまで、人文科学系の部門(文学・平和・経済学)で受賞した日本人の出身大学は、東京大学のみ。自然科学系の部門(物理学、化学、医学生理学)で受賞した日本人の出身大学だけで見ると、京都大学が東京大学を上回ります。東京大学は文学部、法学部、理学部、工学部などさまざまな学部から輩出している一方で、京都大学は理学部、工学部からのみとなっているのです。

■きっかけは日常生活の中にある!

お子さまがノーベル賞を目指すなら…

今回、日本人受賞者が評価されたのは、青色の発光ダイオード(LED)の開発と実用化です。青色の発光ダイオード(LED)と言えば、たとえばテレビや携帯電話、信号機、電光掲示板、イルミネーションなどに使われ、お子さまの生活の中でもたびたび目にするような、日常に根づいた存在。お子さまが不意に興味を持った何かが、将来的に大きな発明を生み出す可能性は十分にあるのではないでしょうか。

インターエデュの連載「東大・京大生が育つまで」では、学校の先生の一言がきっかけで、ノーベル賞を目指し東大へ進学した方もいました。その先生の一言とは、本人の興味・関心事をよく見ていたからこそ出てきた言葉でした。

お子さまは普段、何に興味を持っていますか? どんなことに夢中になっていますか? さまざまな問いかけを持ってお子さまをよく見つめ、将来人や社会のためになる芽を育てられるように、アシストしていきたいですね。