高収入ランキングから見る、大学と職業選びの考え方:大学リサーチ第24回

高収入ランキングから見る、大学と職業選びの考え方2015年3月23日

inter-edu’s eye

大学を選ぶ際には職業を意識することが多いのではないでしょうか?とくに近年は職業の幅も広がり、大学選びはもちろん学部・学科選びは重要になってきます。今回はみなさんが気になる年収ランキングから、大学の学部の選び方をエデュ目線でリサーチしていきます。

■日本人の平均年収と比べて格段に高い職業は?

日本人の平均年収と比べて格段に高い職業は?

条件や地域差にもよりますが、年収シェアによると収入が高い順に見たときの1位は航空機操縦士(パイロット)、2位は大学教授、3位は医師、4位が大学助教授、5位が公認会計士、税理士でトップ3は1千万を超える年収になっています。日本人の平均年収が約400万円と言われていますので、格段に高いことが分かります。

インターエデュで独自に行った「将来、お子さまになってほしいと思う職業は何ですか?」というアンケートの結果では、医師は全体の26.2%、技術系専門職14.8%、官僚・公務員14.4%、学者・博士11.7%となっており、医学部人気と比例し、医師は人気が高いことが分かります。

1~5位のランキング結果について共通して見られることは専門性が高く、努力と時間が必要という点です。どの職業に関してもいえることですが、就く前も就いた後も勉強は必須ですので、しっかりとした心構えは重要になります。

順位 職業 平均年収
1位 航空機操縦士 12,954,600円
2位 大学教授 11,331,500円
3位 医師 11,011,900円
4位 大学助教授 8,825,500円
5位 公認会計士、税理士 8,179,300円
6位 記者 8,160,900円
7位 弁護士 7,724,200円
8位 大学講師 7,334,500円
9位 高等学校教員 7,235,500円
10位 不動産鑑定士 7,160,400円

出典元:年収シェア

■大学進学前の「職業」意識は必須

ランキングトップ10の職業に就くには大学を選ぶ前に自分は何を将来やっていきたいのかを明確に定めておく必要があります。エデュママが目指すことが多い、中高一貫校に進学する際に意思決定する小学校5年生から6年生にかけて、漠然とでも職業を意識することは決して早いことではありません。

例えばエデュママの関心が高い医師になるにはまず大学医学部に入学し、6年間勉強した後医師国家試験を受け卒後研修、そしてさらに各分野の専門研修を数年間受けるという形をとり、ようやく医師になることができます。

また文系を代表する職業の一つである弁護士になる道の一つとしてはまず大学を卒業し、法科大学院(大学で法学を学んでいれば2年、学んでいなければ3年)を修了し、司法試験に合格した後さらに司法研修所で司法修習を修了しなければなりません。どちらの職業も途中で安易にやめるのはメリットが少ないといえます。

■職業に対しての生の情報は大切に

職業に対しての生の情報は大切に

将来仕事に就くうえで、大切なことはまずその職業をできる限り知ることです。本や関連サイトで情報を集め、実際にその仕事に就いている人に話しを聞き、生の情報を手に入れておくことが重要です。また職業体験としてキッザニア(職業体験ができるテーマパーク)などに行き、職業を実体験することも大切なことです。

職業の周辺の仕事もあわせて調べておくとよいのではないでしょうか。例えば医師になりたかったが人とのコミュニケーションが苦手だと感じた際に、研究者という進路を取ることができます。また、感受性が高い小学校のうちから色々な職業に興味をもつことで人間としての幅も広げることができます。