第39回 理系vs文系!今就職しやすいのはどっち?

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一般的に理系は高収入というイメージがあり、度々メディアでも特集されます。しかし今回は、収入を得る前の段階である「就職のしやすさ」という点ではどちらがいいのかに注目して見ていきたいと思います。

今年出願者数の多かった大学をチェック!

出願者数

まず就職の話しに入る前に、今年出願者数の多かった大学を見ていきましょう。

1位 明治大学(前年比102.2%)
2位 早稲田大学(前年比104.4%)
3位 近畿大学(前年比90.2%)
4位 法政大学(前年比108.5%)
5位 日本大学(前年比105.7%)

以下、立命館大学、中央大学、関西大学、東洋大学、千葉工業大学が続きます。(大学通信調べ私立大学 2月19日現在)。この中で注目すべきは近畿大学。マグロの養殖や研究力の高さで注目を集め、2年連続1位でしたが、現時点では3位になっています。

4位までの大学は志願者数が10万人を超えており、1位の明治大学は10万8,055人と2位の早稲田大学は10万8,039人と、ほとんど差がないようになっています。

また10位以内の大学に共通していることは、一部の大学を除き、理系も文系もある総合大学が多くを占めている点です

年収が高いのは○○だが就職は…

高収入な職業というと、皆さまは何を連想されますか? 多くの人が医師、弁護士などのいわゆる士業を考えるのではないでしょうか。以前大学リサーチで紹介した、「高年収ランキングから見る、大学と職業選びの考え方」では1位が航空機操縦士、2位が大学教授、3位が医師で、いずれも1千万を超えています。

しかしこれらの職業に就くためには、長い道のりとお金がかかります。例えば、医師の場合は大学に6年間通い、さらに国家試験を受け、合格後も研修を受けてやっと医師になることができます。
理系で人気のある研究職や薬剤師も、年収は高いかもしれませんが、なるまでには膨大な時間とお金がかかります。

対して文系の場合は、弁護士などを除き、大学卒業と同時に就ける職業が多いので、高年収は狙いにくいかもしれないけど就職の幅は広いといえます。

今人気のある分野は?

人気分野

以上を見てみると就職の間口が広いのは文系、理系は高年収を狙えるかもしれないが、そこにたどり着くまでの道のりも遠いといったところでしょうか。

エデュの人気コンテンツ「東大・京大生が育つまで」では理系・文系の東大生に取材をすると、理系は目的意識・やりたいことが決まっている方が多く、文系はまだやりたいことが固まっていないが、人の役に立つ仕事、具体的ではないけど何か大きなことをやってみたいというお話を多く聞きます。

ここで面白いデータをご紹介します。河合塾のKei-Netが発表したデータで国公立大の志望動向を調査したデータでは、今年の前期日程の出願予定者数が文系103%(前年比)に対し、理系が96%(前年比)という結果になっています。一般的に景気が良くなると、文系の出願率が高くなると言われていますが、影響しているのかもしれません。

文系では「法・政治」、「経済・経営・商」の社会科学系がいずれも4%増、対して理系でも「建築・土木環境」「応用化学・材料物質」は前年並みの出願予定者を集めています。このあたりに関しては社会のニーズを読み取っての結果なのかもしれません。


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