変わりゆく医学部入試!これからの受験生に求められる力とは?

inter-edu’s eye
医学部入試の2018年度の入試内容変更点が公開されました。昨年と比べてどこが変わり、それによって受験生はどう対応していくべきなのか、そしてこれからの受験生に求められるものは?などをリサーチしてきました。

2018年度の医学部入試はどこが変わるの?

医学部入試

大学の入試はより質の高い学生を集めたいという思いから、各大学新しい入試の実施や変更などを行っています。それは医学部も例外ではありません。

下記の表は、『医学部合格を目指す受験生のための総合情報サイト「医学部研究室」』で公開されている、「2018年度入試の国公立大学医学部・医学科」の変更点をまとめた表です。

2018年度国公立大学医学部・医学科の変更点

大学名 2018年度変更点
金沢医科
大学
【1】現行の特別推薦入試(AO入試)、公募制推薦入試、指定校・指定地域推薦入試を廃止し、新たな形で特別推薦入試(AO入試)、指定校・指定地域推薦入試を導入予定
【2】一般後期を実施予定
大阪医科
大学
【1】新たに「建学の精神」入試(専願制)を実施予定
【2】セ試利用入試(後期)を廃止予定
東北大学 【1】新たにAO入試II期を実施
【2】AO入試II期で新たに15名募集、III期5名減員、前期15名減員
筑波大学 【1】新たに海外教育プログラム特別入試(募集人員若干名)を実施
千葉大学 【1】入学定員と前期募集人員を各5名減員予定
東京大学 【1】新たに面接(個人面接)を実施
東京医科歯科大学 【1】新たに特別選抜I(推薦入試、国際バカロレア入試)を実施
【2】新たに特別選抜II(帰国生入試)を実施。前期募集人員82名のうち若干名を募集
【3】後期5名減員。特別選抜Ⅰ、5名を新たに募集
【4】新たにインターネット出願導入予定
金沢大学 【1】英語外部試験のスコアも利用に
【2】新たに一括入試を実施予定
浜松医科大学 【1】入学定員5名減員、後期5名増員、推薦10名減員
三重大学 【1】「数学A」は全範囲からの出題に
和歌山県立医科大学 【1】小論文を廃止
岡山大学 【1】マッチングプログラムコース(全学一括募集)を廃止
【2】「ディスカバリー入試」「ディスカバリー入試(実績評価型)」「国際入試」「国際バカロレア入試」からなる新たなAO入試として新設
【3】グローバル・ディスカバリー・プログラムの募集枠の1つに編入
【4】グローバル・ディスカバリー・プログラムの募集枠の1つとして募集。募集人員減
鳥取大学 【1】新たに理科2科目
広島大学 【1】入学定員5名減員、推薦入試(ふるさと枠)広島県コース5名減員予定。現在調整中
【2】新たに国際バカロレア入試を実施。募集人員(若干名)は一般後期の募集人員に含まれる
山口大学 【1】新たに第1段階選抜を予告
【2】理科が1科目から2科目に
徳島大学 【1】出願はインターネット出願のみに
香川大学 【1】出願はインターネット出願のみに
愛媛大学 【1】出願はインターネット出願のみに
【2】新たに第1段階選抜を予告
高知大学 【1】出願はインターネット出願のみに
【2】入学定員と前期(地域枠)募集人員は各5名減員予定。なお推薦入試IIの募集人員は20名となるよう調整中
佐賀大学 【1】出願はインターネット出願のみに
長崎大学 【1】出願はインターネット出願のみに
【2】一般研究医枠、熱帯医学研究医枠、国際保健医療枠をグローバルヘルス研究医枠(仮称)に統合
熊本大学 【1】出願はインターネット出願のみに
【2】生物が必須から選択に

2017年5月現在の情報で、変更になる可能性もあります。詳細は必ず各大学の入試要項でご確認ください。
参照:『医学部合格を目指す受験生のための総合情報サイト「医学部研究室」』。

推薦入試・AO入試に力を入れる大学が

東北大学ではAO入試II期、金沢医科大学では新たな形で特別推薦入試(AO入試)を導入予定など、新しい入試を導入する動きが高まっています。国公立大学医学部のAO入試・推薦入試は一部を除いてセンター試験・面接試験・小論文による個別試験によって行われますが、大学によって出題傾向、点数配分が異なるので志望校ごとのしっかりとした対策が必要になってきます。一般入試と比べると倍率が下がる傾向にあり、導入する大学の増加=医学部入学への間口が広がったという見方もできます。

年々増加するインターネット出願

これは医学部入試に限定した話ではありませんが、多くの大学でインターネット出願を導入する大学が増加しています。表の中の大学の中には、出願は紙ではなく「インターネット出願のみ」という大学もあり、これからますます増加していくでしょう。

これからの受験生には何が求められるのか?

医学部合格者数

医学部の推薦入試・AO入試は基礎的な学力だけでなく、学習意欲、そして医師にふさわしい人間性を持っているかを見られます。

当たり前ですが、医学部に合格した後は長い道のりを経て、分野は変われど人の命を救う職業についていきます。その時に必要になるのが、患者にしっかり寄り添うための「コミュニケーション能力」です。このコミュニケーション能力ですが、医師に限らず社会に出たうえで必要になるものの上位に必ず挙がってきます。
ではこのコミュニケーション能力を身につけるにはどうすればいいのでしょうか?

コミュニケーション能力を身につけるには?

社会に出た際に役立つコミュニケーション能力を身につけるためには、横ではなく縦の世代との交流が重要になってきます。お子さま本人にとって同世代で、同じ考えを持つ仲間と過ごす時間は居心地のいいものです。しかしこれではまったく別の考え方を持った人と出会った時、戸惑ってしまいます。

これは実は今のインターネットにも同じことがいえます。一度見たページ、商品はコンピュータに記憶され再度出てくるので、縦の知識を広げることはできますが、自分が興味のない分野は知識を深めることはできません。

体が大きい子がいるといじめられるのではないか、同じような子といた方が楽しいのではないかと不安になる気持ちも分かりますが、わが子には人を救う仕事をしてほしいと思う方は、この「縦の世代との交流」を意識してみてはいかがでしょうか?

エデュナビでは、教育・受験に関するお悩み・ご意見を募集します!
日頃感じる疑問などをお寄せください。コンテンツ作りの参考にさせていだきます。

メールアドレス:edunavi-contact@inter-edu.com
※@マーク以下は小文字にしてください。またメールの返信はいたしませんので、ご了承ください。

また記事への感想もお待ちしております!


中学受験・子育てをよりわかりやすくサポート!エデュナビはリニューアルいたしました!

エデュナビから皆さまへ

いつもエデュナビをご覧いただきありがとうございます。
この度「エデュナビ」は、リニューアルいたしました。

URLが変更になっているので、ブックマークやお気に入りの変更をお願いいたします。
これからも、皆さまの受験や子育てをサポートできるよう、コンテンツの充実とサービスの向上に努めてまいります。