みんなの中学受験満足度向上委員会

公文とハサミは使いよう

【4089948】公文について」というスレを読みました。地味ですがなかなか良スレだと思いました。

つまり、公文というのはよいところ、よくないところがいろいろあって、利用の仕方によって様々に見えるのですが、いろいろな方がそれぞれの「やっててよかった公文式」「やるんじゃなかった公文式」を赤裸々に書きこまれているのでたいへん参考になります。

公文というと、それぞれの「ちょうど」をスモールステップでやるイメージなので、合わない子なんていないような気がしてしまいますが、それは幻想です。ものすごく、合う合わないがあります。まぁたいていの勉強法はそうかもしれませんが…

公文の算数~数学は、もちろんそれだけで受験ができるようなものではなく、図形などを捨てて計算に特化しているものです。またそこにこそ価値があるともいえます。しきりに、「思考力を奪う」と主張している人がいますが、別に奪うわけじゃなく、そっち方面を育てるわけじゃないってだけのことです。思考するにしたって、計算力はあったほうがいいでしょ?

我が家は五人とも、「多少」公文を経験しています。

父(よしぞう)と次男(こじろう)は中学受験塾に通う少し前から、公文算数をやっていて、計算力に勢いをつけたことで受験にも役立ったという、お手本のような活用をしています。

娘(はなひめ)は、小学一年生になったとき、「1~10」の足し算引き算もまともにできなくてほんとに困ったのですが、私がそのころ兄二人のダブル受験にかまけていてほとんど面倒を見る暇がなかったので、公文算数(+国語)に通わせました。国語は必要ないと思いましたけど、国語がないと本人が通う気しないらしかったのでセットです(笑)

いちおう足し算引き算、ある程度スムーズになりましたのでその分はよかったと思います。ただD教材(四年生相当)つまり分数や小数の計算でしたっけ、そのあたりでどうにも進まなくなってしまい、まったく同一のプリントが繰り返し出てくるようになりあまりのつまらなさに挫折。

公文って、うまく進まなくなったときは地獄です。迂回路がありません…

大幅に戻してくれるようにお願いしたのですが、先生はそれには難色を示しました。モチベーションを下げるから? しかしすでにモチベーションはゼロかマイナスだったので(^^;; 戻してもよかったと思いますけど。ともかくそれであきらめて公文をやめ、近所のぬるい中学受験塾に切り替えました(時すでに四年生)。

公文でつまづくような子は中学受験に向いていないかというと別にそんなこともなく、日能研偏差値60くらいの女子校受験ですが、算数では稼げるくらいになりました。

長男(またろう)と、私は、「後取り公文」による計算力劇的ビフォーアフターを体験しています。公文といえば先取りが有名ですが、別にそこだけに良さがあるわけではなく、キーポイントは「すいすいすらすら」です。もう学習済み(でも演習が足りてない)ところならすいすいすらすらにはもってこいですから、実は公文向きなのです。

勢いよく計算プリントをこなしていくことで、一気にスピードと正確性が上がっていくことが実感できます。

私は子どもの受験がひと段落したときに、試しに公文の中学数学(H教材)からO教材の途中くらいまでをやってみたのですが、なにしろさび付いてる計算力の、うっかりミスの群れが急速に収束していく様はたいへん興味深いものでした。しかし高校教材に差し掛かると、公文教材もちっとも練れていないというかスモールステップでもなんでもありゃしないし、先生もうまく採点できないものが増え、まぁこれはちょっとやりにくいなと思って最終教材まではいきませんでした。

(つまり、ふつう公文の先生は高校数学を十分把握してるわけじゃないので、解答集を見ても採点できないものは本部に質問したりしてたいへんなんです。迷惑かけてもしょうがないのでやめました。)

高校教材は範囲が突然広いということもあり、利用者が少ないということもあり、出来がたいへん悪い(無理がある)です。私は昔とはいえ一度は勉強したことがあるハズなのでなんとかなりますが、あれを最初にやってすんなりできる子がいたら天才です。実際は青チャートなどの教材を併用してやることが多いみたいですが、なんにせよ、自学自習で公文最終教材にたどり着ける子は、思考能力も粘りもすばらしく、まぁなにをやってもこなせるでしょうね。一般にはとてもお奨めできるものではありませんし、そんなスゴイ子だって何も公文でやらなくてもよかったのにという気はします(^^;;

おおむね「すいすいすらすら」できるところをうまく利用するのが公文、というふうに思っておけば大ハズシはないですね。

停滞するときは、やる気も下がり、やり方は荒くなり(字も乱暴に、計算も不正確になり遅くなり)、勉強習慣がつくどころか破壊する場合もあります。要注意です。

空飛ぶアンダンテ

三人の受験について書いていたブログ:
アンダンテのだんだんと中受日記
そのブログをまとめた本:
「はじめての中学受験 第一志望合格のためにやってよかった5つのこと」ダイヤモンド社
2歳から高専受験まで、またろうのまったり成長の記録:
「発達障害グレーゾーン まったり息子の成長日記」ダイヤモンド社

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ママブロガー名:アンダンテ

中学受験で全落ちして公立中学に通うが、半年後の欠員募集によって女子学院に転入。大学受験では全勝し現役で東京大学理科二類に入学。同大学院修士卒。現在はメーカー勤務。
国語が苦手な次男、算数が苦手な長女の中学受験生活を綴ったブログ「アンダンテのだんだんと中受日記」は「はじめての中学受験 第一志望合格のためにやってよかった5つのこと」(ダイヤモンド社) として出版された。