eduスタッフ訪問記

インターエデュ・ドットコムスタッフが学校、塾などに訪問した際の様子をお届けします。

【後編】「“生きる力”とは、武器を与えてあげること」オンライン学習のこれから【N高等学校】

今、時間や場所の制約を受けずに学べるオンライン学習が、ハーバード大学をはじめとする海外の大学で始まっており、多くの中高一貫校ではICTを活用した学習が取り入れられています。「ネットの高校」として最先端のオンライン学習やICT教育を進めるN高等学校の奥平博一校長に、その知見をうかがいました。

⇒「オンラインだけでなくリアルな体験が必要」インタビュー前編はこちら

 

■現実の社会で子どもたちを活かしてあげる

エデュ:本物に触れるという点で、御校の講師陣が第一線で活躍している人というのは、子どもの自信にもつながってくると思います。

奥平校長:自分を認めてもらえる先生とのコミュニケーションができて、自分の立ち位置を見つけられるのが、将来を考える一番のキャリア教育だと考えています。世の中はこうなんだと、いい話も悪い話も含めて、実際のビジネスの世界を知ることはとても大事ですよね。

エデュ:通学コースのプロジェクト学習をはじめ、プログラミングや、ビジネスマンから支持されているTOEFL iBT® の取得を目指したりと、“ビジネス”に寄った印象があります。企業が作る学校だからこその視点なのでしょうか?

 

スペシャルN

通学コースでは、専門家の特別講師を招いた、「創造力」、「思考力」、「教養」、「実践力」を養うための「特別授業 スペシャルN」が行われます。

 

奥平校長:教育の目標は、子どもたちが世の中で生きていける力をつけることです。「生きる力」とは、武器を与えてあげることなんです。プログラミングはその具体的な武器です。そうしたものを与えてあげないと、生活していけません。本校が、カドカワ株式会社のグループだからこそ言えることであり、教育の目標もまたそこにあると考えています。子どもたちに現実の社会で生きる力をつけるというのが我々の考えなので、学歴が必要なら、学歴をつけられるようサポートします。学校を通して、世の中が求めている力はたくさんあり、その多様性の中で自分の得意とする武器はたくさんあることを、知らせてあげたいですね。

 

■学校こそが世の中の最先端を知っていなければならない

エデュ:それは前編でお話しいただいた、リアルな体験で視野を広げることにもつながりますね。

奥平校長:大学受験で挫折したからダメではなく、その子が自分にはこんな武器があると気づくことができればそれでいいと思っています。だから、職業体験でも、自分の見ている世界は本当に狭いということに気付いてもらいたい。友人関係にしても、一歩前に出て日本中を見たら、もっとたくさん友だちがいるんですよ。友だちに会いに行く資金を貯めるためにアルバイトをしようとか、そういう気持ちが、今求められる力にも繋がっていくのだと思います。

 

酪農体験(職業体験)

酪農体験など他ではできない経験ができる職業体験。

 

エデュ:最後に、これからの御校について教えてください。

奥平校長:まだ開校して1年しか経っていませんが、毎年変わっていくことを恐れない学校でありたいと思っています。理事の志倉が教育問題のひとつとして挙げていたように、世の中が変わっても、教員自身が世の中を見る機会は少ないですが、本校は株式会社KADOKAWAと株式会社ドワンゴという窓を通じで世の中を知る機会があります。子どもたちを送り出す側なので、学校こそが世の中の最先端を知っていなければなりません。そういう意味で、本当に変化を恐れない学校であり続けたいと思います。

 

★N高等学校

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