【聖学院中学校・高等学校】お父さまほど納得! 男の子にぴったりのレゴを使った思考メソッド「レゴ®シリアスプレイ®」って何?【前編】
学年が1つ上がって、はや1か月。受験本番に向けて、どのご家庭も着々と新たな準備を始めているかと思います。
さて、今年の中学入試は2020年の大学入試改革を意識した問題が目立ち、適性検査型の入試がトレンドのひとつでした。そこで、朝日新聞や『AERA』など多くのメディアから注目されたのが聖学院中学校・高等学校の「思考力入試」。5年も前から行われているこのテストは、2020年の大学入試改革を先取りしていただけでなく、聖学院が教育に取り入れている男の子にぴったりの思考メソッドが隠されていました。
今回は2回に渡り、「思考力入試」を総力特集。前編では、お父さまほど納得してしまう、レゴを使った思考メソッドを使った取り組みを紹介します。
■LEGO® SERIOUS PLAY®(LSP)って何?
「手は第2の脳」と呼ばれていることをご存知ですか? 実は、手を動かすことによって、人間はたくさんのものを考えることができます。LEGO® SERIOUS PLAY®(LSP)は、この考え方から生まれたレゴを使った思考メソッドです。
通常、みんなで何かを話し合うとき、自分のアイデアをすべて伝えることは難しく、また共通しないアイデアは捨てられてしまうことが多々あります。しかし、LSPでは、一人ひとりがまず自分の考えをレゴで表現します。つまり、多くの組み合わせパターンが存在するブロックを使うことによって、人と被ることがない自分のアイデアを100%表現できるのです。
そのため、作品を持ち寄ることで、全員のアイデアが共有され、さらに次元の高いアイデアを生み出すことができます。これがLSPのメリットです。
■LSPを使うとみんな積極的になる!
「実は、小学生や中学生の男の子は、言葉で自分の考えていることを表現するのが得意ではありません。しかし、レゴなど“もの”を使って表現することに長けているお子さまはたくさんいらっしゃいます。LSPを使うことで、子どもたちは誰もが自分の意見を言え、仲間の意見も共通認識として知ることができるので、どんどん積極的に話し合いに参加するようになるのです。」と話すのは、聖学院中学校・高等学校副校長の清水広幸先生。
聖学院では、このLSPを使った学びを、学校行事の事前準備などで積極的に取り入れています。そのひとつが、タイ研修旅行の事前研修です。
タイ研修旅行に参加する生徒が集まるこの事前研修では、レゴを使って自己を表現することでお互いを知り、作った作品をきっかけに話し合うことで、仲間としての絆を深めるそうです。
■子どもたちの将来に必要な力を育てる
LSPを取り入れることで、子どもたちはどういった力を身に付けるのでしょうか。
「LSPで大切なことは、自分の意見を言うだけでなく、相手の意見も認めることです。今、社会が変わり、仕事においても、多様な人たちと協調、共同して働くことができる人材が求められています。大人になったときにその能力を発揮するためには、中学生、高校生のときから教育しなければ間に合わないと考えています。」と清水先生。
こうしたお話を学校説明会で行うと、職場で今の若者に足りない力を肌で感じているお父さまほど、頷きながら聞いているそうです。
そして、このLSPのメソッドを用いたのが、思考力入試の「思考力ものづくりテスト」です。清水先生は「LSPのメソッドを使えば、その子の内面に潜んでいる能力を測ることができます。」と語ります。いったいどのような入試なのか、次回は、いよいよ思考力入試を深堀りします。
★聖学院中学校・高等学校 学校説明会
第1回学校説明会【一般・帰国・思考力セミナー】
6月11日(土) 10:30~12:30
プレミアム説明会
7月1日(金) 10:30~12:00
帰国生ミニ説明会
7月20日(水) 10:30~12:00
イヴニング説明会
9月2日(金) 19:00~20:00
第2回学校説明会【授業体験・クラブ体験・思考力セミナー】
9月17日(土) 10:00~13:30