掲載日:2015年3月31日

子どもの頭がよくなる家には、間取り・素材、家族との関わりなどに工夫があった!“できる子”を育てる住まいの5カ条 効果的なリビング学習を促進する住まいづくりの「北欧ハウス」 (写真提供:KEIAI/北欧ハウス)

入学を控えるご家庭では、お子さまの学習環境について考えている頃ではないでしょうか。実は、学習効果は住まいによって大きく変わります。お子さまの学習がはかどる住まいとは?「塾ソムリエ」として多数の著書を出版し、インターエデュのメールマガジン『エデュまが』の監修でもおなじみの西村則康先生に、お話をうかがいました。

リビング学習の学習効果を高める住まいとは

西村則康(にしむらのりやす)先生

西村則康(にしむらのりやす)先生

30年以上、難関中学・高校受験指導一筋のカリスマ家庭教師にして、日本初の「塾ソムリエ」。暗記学習では今や難関校合格は難しいとの判断から、「なぜ」 「だからどうなる」という思考の本質に最短で入り込む授業で真の学力を伸ばして合格へ導く。受験を通じて親子の絆を強めるコミュニケーション術もアドバイス。TV、教育雑誌、新聞で積極的に情報発信を行い、保護者の悩みに誠実に回答して注目を集めている。インターエデュでは、メルマガ『エデュまが』を監修 し、時期にあわせた受験アドバイスを配信。

子どもが勉強を頑張る姿を“見守る”リビング学習

インターエデュ(以下、エデュ):スタディカウンターやキッチンカウンターのある住まいでは「リビング学習」がよいと聞きますが、なぜよいのでしょうか?

西村先生:そもそも学習内容は、勉強したことをそのまま覚えるよりも、五感を使って身の回りのものと関連付けて覚えた方が、より覚えることができます。だから、お母さんが作るカレーの香りや風に揺れるカーテンなど、子どもが結びつけられるものがたくさんあるリビングは学習環境に最適なのです。

エデュ:子どもが目の届くところで勉強することは、お母さまにとっても安心感もありますよね?

西村先生:子どもを“見張れる”からリビング学習がよいと考える方も多くいらっしゃいますが、お母さんは“見張る”のではなく温かい目で“見守る”ことが大事なのですよ。お母さまは勉強しているお子さまを見て、ほめてあげられるところを探してあげてください。なぜなら、子どもは「お母さんにほめてもらいたい」ということを学習のモチベーションにしているからです。

エデュ:つまり“子どもが頑張っている様子を見ることができる場所”が重要ということですね。

西村先生:そうです。また、会話をするのがコミュニケーションと思いがちですが、実はコミュニケーションの95%が表情や行動などで行われています。例えば、お母さんの機嫌がよいと包丁とまな板の音のリズムがよいというものです。特に子どもはそうしたものを瞬間的に感じ取るので、お母さんの動きを感じ取れる場所で勉強した方が、子どもにとっても能率が上がるのです。

お母さまとお子さまの距離が近いリビングは、お子さまによい学習効果をもたらす場所といえるようです。お子さまの学習のために、スタディーカウンターやキッチンカウンターなどがあると、よりコミュニケーションがとれそうですね。また、北欧ハウスにはリビング階段が設えてあります。「おかえり。ただいま。行ってきます。おはよう。」リビングを必ず通る間取りは、家族の関わりとリビング学習に好影響を与えることでしょう。

たくさんの収納場所と片づける習慣がポイント

エデュ:子どもにとってよいリビングにするためには、何が必要ですか?

西村先生:実は、あまりにも片づいているリビングは、子どもの学習によくありません。大人にとっては整然と片付いている方が快適に感じますが、子どもはそうではないのです。子どもは、はみ出ているもの、丸い物、動いているものなどに興味を持ちます。だから、子どもが興味を持って集めた“子どもにとっての宝物”も無下に捨てず、ちゃんと収納してあげられる場所を用意してあげることも大切です。

エデュ:子どものものを収納する場所を作ってあげれば、片づけの習慣もつきますね。

西村先生:ただ、子どもの片づけは、片づけた結果よりも過程が重要です。片づけでは、空きスペースに何が入るのか完成イメージまでの段取りを考えます。これは、どうやったら答えにたどりつくのかと考えて問題を解くことと同じ作業です。だから、見た目は散らかっているように見えても、子どもが記憶しているのなら、片づけていると思ってください。また子どもの片づけのために、リビングには使い方が限定されていない場所があるといいですね。

少し片づいていない方が、子どもにとってよい環境というのは意外な事実。ある程度の広さがあり、いろいろな用途に使える収納スペースがあるリビングだと理想的ですね。

居心地のよい天然素材の住まいは学習理解度アップ

エデュ:住まい全体としては、どういう家が子どもの学習に最適なのでしょうか?

西村先生:キーワードは“温もりのある住まい”です。教え子を見ていると、温もりを感じるデザインをはじめ、フローリングなど木の素材のある住まいの子どもの多くは、環境の安心感があるためか理解が早いです。また、テーブルも木製がいいですね。子どもは鉛筆を使ってたくさん書くので、鉛筆の音が響くガラスの机では、集中力が続かなくなってしまうケースが多くありました。

エデュ:他にキーワードはありますか?

西村先生:いろいろな経験ができる住まい”ですね。高層マンションでは、自由研究をしたくても場所がないというケースをよく見ます。また、キッチンのコンロはガスコンロが望ましいです。ガスコンロが身近にあれば、「鍋に冷たい水を入れてコンロの火をつけたらどうなりますか?」という問題が出ても、経験で分かりますよね。小学校低学年では、身体感覚や生活の知恵を積ませるようにしましょう。そうした経験があれば、のちに学ぶことと経験が結びついて、理解しやすくなりますよ。

住まいによっては、子どもの学ぶ機会が奪われることがあることが分かりました。住まい選びは、“子どもにとってよい環境”を考えてあげることが大切ですね。

子どもの学習に最適な住まいの5カ条

西村先生からうかがった“子どもの学習によい住まい”のポイントをまとめてみましょう。

  • 子どもの学習を見守れるスタディーカウンター、キッチンカウンターなどがあること
  • 開放的である程度の広さがあることで、リビングを片づけ過ぎずにすむこと
  • リビングにさまざまな用途に使える収納スペースがあること
  • 木製テーブルやフローリングなど木を使った温かみのある家であること
  • ガスコンロを使うなど、子どもの身体感覚を刺激できる家であること

北欧ハウスは、これらの「できる子を育てる」要素をふんだんに取り入れていることから、頭のよくなる家と言えるでしょう。
子どもの学習というと、学校や塾のことを考えがちですが、住環境も子どもの学習に大きな影響を与えます。
当ページに掲載している内覧画像は、「頭のよくなる住まい」づくりを続ける北欧ハウスより提供いただきました。
エデュ編集部が、実際の生活をイメージできる風景を選んでみました。
この機会に、お子さまの学習環境に望ましい住まいを考えてみてはいかがでしょうか。

  • (写真提供:KEIAI/北欧ハウス)

    アイデア次第で使い方が広がるカウンタースペース付の居住空間

  • (写真提供:KEIAI/北欧ハウス)

    リビングの中で自然に勉強姿を見守ることができる
    スタディカウンター

  • (写真提供:KEIAI/北欧ハウス)

    家族が互いに顔を合わせるスペースに直結する
    リビングイン階段

  • (写真提供:KEIAI/北欧ハウス)

    木の質感に温もりを感じることのできる化粧梁を設置

  • (写真提供:KEIAI/北欧ハウス)

    お子さまの成長に合わせて家具のレイアウト変更が
    しやすい居室

  • (写真提供:KEIAI/北欧ハウス)

    整理整頓の習慣を身に付けられる便利な
    ウォークインクローゼット

(写真提供:KEIAI/北欧ハウス)

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