掲載日:2015年10月13日

在校生のプレゼンで教育の成果を実感!新たな取り組みと伝統が活きる「PGTプログラム」

inter-edu's eye

秀明八千代中学校が、今年4月から秀明大学学校教師学部附属秀明八千代中学校として、新たなスタートを切りました。今回は、生まれ変わった秀明八千代中学校が推進するPGTプログラムの成果を知るため、在校生のプレゼンテーションが行われる学校説明会を取材しました。

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学習と体験を通して身につくPスキルとGスキル

在校生のプレゼンから伝わる教育成果

PGTプログラムとは、自分で考えて行動できる実践力のP(Practical)スキル、確かな英語力から異文化理解ができる国際力のG(Global)スキル、日本人の文化やアイデンティティを学び伝統文化を理解する伝統力のT(Traditional)スキルのそれぞれを身に付けるための具体的な指導内容を表します。

在校生のプレゼンから伝わる教育成果

学校説明会と校長先生インタビュー、実際の授業風景を取材してきました。

在校生のプレゼンから伝わる教育成果

パワーポイントによる資料作成からプレゼンテーション原稿まで、すべて生徒たちが準備したもので事前学習の内容が発表されました。

今回行われた在校生のプレゼンテーションでは、中学2年生の生徒2名が4月に実施した2週間のイギリス英語研修について発表しました。 イギリス英語研修は、事前学習として自分が選んだ歴史や文化などのテーマについて調べてから、現地へ赴きます。 1人目の生徒は、事前学習ではイギリスの建物について調べたそうで、「事前に調べた建物を実際に見た時は、言葉に表せないほど感動しました。」と目を輝かせながら話していました。

在校生のプレゼンから伝わる教育成果

大勢の見学者を目の前にして、堂々としたプレゼンテーションを行う生徒たち。

2人目の生徒も、イギリスの文化を日本の文化と比較して調べたことで、日本の文化を改めて知ることができたこと、日本で学んだ英語が実際にはどのように使われているのか体験して理解できたことを発表。「イギリスに行くことで、日本を客観的に見ることができ、世界を見る視野が広がりました。」と語り、本物の体験を通し国際力が身に付いたのだと感じました。
そして、2人の生徒がパソコンで作ったスライドを使用しながら、聴き手に分かりやすい構成でしっかりと発表している姿も印象的。在校生が身に付けたPスキル、Gスキルを間近で見ることができました。

役立つ英語力を学べる5つの環境

イギリス英語研修で成長した生徒たち。英語でのコミュニケーション力を支えた英語教育はどのようなものなのでしょうか。英語教育で身につけさせたい力とは、「英語を口ずさむのではなく、自分の思いや考えを伝える力」との発表がありました。学校説明会では、それを実現させるための5つの取り組みが紹介されました。

役立つ英語力を学べる5つの環境

ネイティブスピーカーの教員による授業では、英語を聞き取り、返答する生徒の様子を見学しました。

役立つ英語力を学べる5つの環境

日本人教員による英文法の授業では、内容が分かり易いように絵を多用した教材が使われていました。

1.イギリス人教員が常駐

英語を母国語にしていない人に英語を教える資格を持ったイギリス人教員8名が常駐。生徒も休み時間や放課後によく話をしているそう。

2.週6時間の英語の授業

英語の授業は週6時間。うち2時間は12人ほどの少人数クラスでイギリス人教員との英会話、1時間は英検対策、3時間は日本人教員による授業です。

3.イングリッシュ・スタディ・センターの設置

イギリス人教員や秀明大学の教授など、さまざまな教員が放課後に待機し、個別に生徒を指導。生徒ごとに“カルテ”を作るので学習状況もわかります。

4.日本人教員の英語授業を評価

イギリス人教員が日本人教員の英語の授業をチェック。良い点や改善点を指導し、日本人教員による英語の授業の質を常に向上させています。

5. ICTを活用した学習

中学校校舎のすべての教室に電子黒板を導入するなどICTを活用し、生徒たちが電子機器を使いこなしたアクティブラーニングを実施しています。

PGTプログラム

さまざまな体験活動を通して、世の中とつながる力を育てます。
P[実践力]・G[国際力]・T[伝統力]の3つの要素が社会貢献への志を育み、未来を拓くチカラを築きます。

Pスキル ~Practical skills~

自分で考えて行動することのできる実践力

◆体験型学習 調べる→まとめる→発表する
問題解決能力や処理能力、課題への適応力と柔軟性のこと。これからの社会では、行動力が何より求められます。社会に出て役に立つ実践力を身につけるために、さまざまな機会をとらえて実社会から学びます。そして、実践活動を通してコミュニケーションの力を高めます。

Gスキル ~Global skills~

独自の英語教育で実際に役立つ力を習得

◆独自の英語教育  ◆精鋭のイギリス人教員による少人数制英会話  ◆国際理解
英語能力、国際理解力のこと。21世紀を生き抜くために求められることの一つは、英語・英会話ができることです。“聴く・話す・読む・書く”の4技能すべてに重点をおき、実際に役立つ英語力の習得を徹底指導し、真の国際人を育成します。

Tスキル ~Traditional skills~

先人の知恵を自己の生き方に活かす力

◆作法の中に、ことば・伝承の中に先人の知恵を学ぶ
日本の文化や日本人の独自性identityを学ぶこと。秀明が大切にしている「心の学習」は、伝統文化の理解につながります。さまざまな分野の伝統に学び、地に足の着いた生き方を確立していきます。

受け継がれる伝統に感銘を受けて導入したTスキル

富谷 利光校長先生

富谷 利光校長先生
東京大学教育学部学校教育学科卒業後、千葉県の公立高等学校国語科教諭となり、教職のかたわら千葉大学大学院で教育学修士号を取得。千葉大学教育学部附属中学校長期研修の後、県立千葉中学校開設準備委員。開校後は1期生学年主任兼学習指導部長として県立千葉高等学校との中高一貫化整備に携わる。その後、千葉県総合教育センター指導主事を経て秀明大学に准教授として着任し、本年度より中学校長を兼ねる。

新しい教育が始まった秀明八千代中学校。本年度から校長に就任した富谷利光先生にお話をうかがいました。

インターエデュ(以下、エデュ):在校生のプレゼンテーションを拝見しましたが、中2生によるイギリス英語研修の成果はすばらしいですね。

富谷校長:行く前は英語を話せるかみんな不安そうでしたよ。でも、帰ってきたらまったく表情が違いますね。自分の片言の英語でも通じることが分かり、コミュニケーションへの意欲が高まりました。4年生(高校1年生)でもう1度イギリスに行くので、その時にはもっと話せるようになりたいと、英語学習へのモチベーションにつながっています。

エデュ:説明会では、PスキルとGスキルの成果が分かりましたが、Tスキルはどのようなものなのでしょうか?

富谷校長:本校の中で最も基礎になっているのが「心の学習」です。先人の知恵を様々な形で学び、自分の生き方に活かしていきます。また、体育大会で高校生が柔道と剣道の演武をするのですが、全員が形を揃えて一所懸命やる姿を見た時、これはすごいと思いました。茶道も必修で高校1年生全員が学びます。日本の伝統を肌で感じたのです。だから、“伝統”を前面に打ち出すべきだと思い、Tスキルを取り入れました。日本人としてのアイデンティティをしっかりと自分の中に確立してもらいたいです。

タブレット使用例

学校説明会ではインターン生によるタブレット使用例の紹介がありました。

エデュ:生まれ変わった秀明八千代中学校をどのような学校にしていきたいですか?

富谷校長:私立校は建学の精神のもと、独自の教育活動を進められるのが魅力です。創立者の著作から学んでいますが、教育学を専攻した身としても勉強になることばかりです。伝統と新しい取り組みを融合させた柱のひとつがPGTプログラムなので、今のシステムに活かされている創立者の知恵などを若い教員にも浸透させ、新しい魂を吹き込んで一致団結しながら生徒の指導に取り組んでいきたいですね。

学校説明会 11月15日(日)・12月13日(日) 10:00~11:30
※要予約 ※自家用車可(臨時バスあり)
入試直前学習会 11月21日(土)・12月19日(土)・1月9日(土) 10:00~12:00
小学6年生を対象に入試対策のポイントを紹介します。
※要予約 ※自家用車可(路線バスのみ)

■お問い合わせ先
秀明八千代中学・高等学校 入試室 TEL:047-450-7001(代)
〒276-0007 千葉県八千代市桑橋803