完全密着・横須賀学院 体育祭!学校行事をとおして成長がわかる“考えて行動できる生きる力”
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学校とは何を学ぶ場所でしょうか?進学のための勉強も大切ですが、“自分自身で考えて行動できる力”も学校生活で身につく重要な力。この「人間としての成長」を感じられる学校行事のひとつが体育祭です。今回、横須賀学院中学高等学校の中学校体育祭に、前日のリハーサルから密着取材をさせてもらいました。
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体育祭前日にインタビューを決行!
体育祭チームリーダーたちが明かした苦労とは?
全校生徒による全体リハーサルが行われていた忙しい前日に、赤組、青組、黄組それぞれの組から、中学校体育祭をリードする3年生のリーダー6名に集まってもらいました。
インターエデュ(以下、エデュ):今年の体育祭のテーマを教えてください。
全員:「燃え上がれ 努力の証のチーム力」です!
エデュ:“努力の証”とのことですが、チームリーダーとして苦労したことはありますか?
リーダーたち:「練習中に集中が切れる学年もあるので統率を取ることです。学年が下のみんなをまとめるのが大変だよね。」
「きちんと指示を聞いてくれるような接し方に苦労しています。全員が協力して、楽しみにしている体育祭を台無しにしたくありませんので。」
体育祭直前の雨の日に、横須賀学院中学校校舎内で、体育祭チームリーダーの6人に集まってもらい、お話を聞かせてもらいました。突然のインタビュー依頼にもかかわらず、和やかに取材に応じてくれました。
みなさん共通の悩みは「下級生・同級生を本気にさせて一致団結」すること。各チーム(組)は1年から3年まで全校生徒を混合しているので、とにかくまとめるのが大変!
体育祭本番では敵味方に分かれて全力を尽くしますが、いつもはこんなに仲良しなみなさん。個性豊かな面々です。
エデュ:生徒をまとめることが大変なようですが、なぜリーダーに立候補したのですか?
リーダーたち:「体育祭全体を盛り上げたいと思ったんです。カッコよく目立ちたいという思いもあります。」
「去年の先輩たちが楽しそうだったので、やってみたいと思いました。実際にやってみたら大変です。」
「学年に関係なく、関わるひとの幅が広がると考えてリーダーに立候補しました。本番前日になってようやくチームが団結してきたように思います。」
エデュ:体育祭で毎年盛り上がるのはどういった内容ですか?
リーダーたち:(全員で)「応援合戦!」
「その次は、ソーラン節の踊り!3メートルの棒を倒したり、守ったりする棒倒しも迫力があります。」
「女子のタイヤ引き(タイヤを引っ張り合う競技)も、男子顔負けです!」
「障害物競争で、小麦粉の中にあるマシュマロを取る時の笑いのとり方も見どころです。」
エデュ:面白そうな競技がたくさんありますが、明日はどのような体育祭を目指していますか?
リーダーたち:「参加するみんな一人ひとりの個性を活かせる体育祭にしたいです。」「競技中の人たちをみんなが自然に応援できる雰囲気を作りたいです。」「全員で盛り上がるような体育祭が一番だよね!」
生徒を見守る先生に聞く「生徒の成長を実感できる」体育祭
グラウンドでの本番とは勝手が異なる、体育館での通し練習を行う全校生徒たち。大縄跳びではなかなかうまくいきませんでしたが、さて本番は...?
ルールばかりを重要視して型にはめるのではなく、時には失敗を経験させることで生徒を育てていきたいと語る、中学校入試広報室室長の蛭田雅晴先生。横須賀学院での体育祭はどのような位置づけとなる学校行事なのか、お話を伺いました。
「毎年、体育祭があることで、生徒はいつもと異なる立場や視点で全体と自分自身を見つめることができます。3年生の生徒たちが、『下級生が言うことを聞いてくれない』と嘆いていましたが、自分たちが下級生だったとき、そのような行動をとっていたかもしれません。自分だけではどうにもできないものがあることを知り、協力してもらうためにはどうすればいいのか、そうしたことをシミュレーションできる場のひとつが体育祭なのです。」
横須賀学院では、体育祭の準備期間中は、先生からはあえて生徒にあまり指示を出していないと聞きました。
「すべてをお膳立てするのではなく、生徒にほとんどのことを任せています。生徒たちは自らの役割を見つけ、そして率先して動くことで、自然と自主性を身につけていくのです。」と蛭田先生。「答えを教えられてできたことは簡単には身につきません。自分で失敗しながら、それでも考えて学ぶことこそが、生きる力につながるのです。」と語ってくださいました。
迫力ある体育祭の様子を撮影!
お母さまにも好評の体育祭の迫力
毎年、たくさんの在校生の保護者が訪れ、用意した観覧席も足りなくなるという横須賀学院中学校の体育祭。その様子を写真でお届けします!
体育祭チームリーダーたちの反省会!
生徒たちが体験し、感じた体育祭
「今年は最高の体育祭だった」とみんなが認める体育祭チームリーダーたち。彼らが体育祭の準備や運営で学んだことを教えてもらいました。
エデュ:中学3年のみなさんは今年で最後の体育祭となりますが、いかがでしたか?
リーダーたち:「みんな熱狂して盛り上がりました。最後の色別対抗リレーは、体育祭に参加している全員が一致団結して応援していました。」「終わった時は泣きました!とても満足しています。」「負けても楽しかったとみんな言っていて、勝ち負けよりもまず楽しめたと思います。でも、みんなを本気にさせるのが大変でした。初めてチームをまとめる役割になって、行動計画の課題も実感しました……。」
エデュ:体育祭を通して、心に得るものがあったようですね。
リーダーたち:「責任感が今までよりも身についたと思います。全員が協力して何かを達成する経験は素晴らしいと思いました。」
「放課後の体育祭練習と部活動の両立が大変でしたが、チームリーダーになったことで、大声を出せるようになったり、リーダーシップをとれるようになったりしました。」「同じチームの下級生との関わりが増え、今までよりも世界が広がりました。団結力も強まったと思います。」「協力し合いながら全員で何かひとつのことを成し遂げる力を実感しました。自分についてきてくれたみんなに、感謝したいです。」「毎年、裏方で準備をしてくれていた先生たちの気持ちも分かって、感謝しています。」
イベント情報
オープンスクール | 8/15(土)10:00~13:00 ※要予約 ≫こちらのページでご予約ください。 |
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学校説明会 | 9/5(土)10:30~12:00 ※予約不要 クラブ活動など、夏休みに充実した生活を送った生徒たちの声をお届けします。 |
文化祭 | 9/26(土)9:00~15:00 ※予約不要 ※入試相談コーナーを開設しています。どうぞご利用ください。 |
水曜ミニ説明会 | 12月までの毎週水曜日 10:00~11:30 ※要予約 (学校行事などで開催できない場合もありますので、必ず事前にご確認ください。) ≫こちらのページでご予約ください。 |
過去掲載記事 (eduスタッフ訪問記)
2014年12月11日 日本にいながら海外留学!? 日常で英語が飛び交う街・横須賀だからできる英語教育
2014年12月26日 入試のヒントも大公開!“運用できる英語力”を育てる、大学生顔負けのプレゼン&ディベート授業
(※掲載当時の情報です。昨年度の学校説明会・土曜ミニ説明会は盛況のうちに終了いたしました。)
編集者から見たポイント
チームリーダーたちを見守っていた先生たちからも「協調性や自主性だけでなく、“伝える”ことの難しさ、“支える”ことの楽しさが身についたと思います。」「自分の思い通りにならないことに直面して苦労することが、謙虚さや優しさにつながっていくのではないでしょうか。同時に、勝者を称えながら仲間を大切にすることも学んだことでしょう。」と評価された生徒たち。こうした体験の数々が、横須賀学院生の人間性を形づくり、 “生きる力”を成長させていくのだと強く実感しました。