玉川聖学院中等部・高等部

インターエデュ(以下、エデュ)：適性検査型入試の導入が発表されましたが、どのような経緯で導入されたのでしょうか。

安藤学院長：私立の教育を受けるお子さまがもっと増えてほしいという気持ちと、玉川聖学院の魅力を、より多くの方に知っていただきたいという気持ちがあります。公立の中高一貫校の受検を考えていらっしゃる方々の中には、経済的な理由で私立を選択肢から外してしまう方や、受験勉強にそこまで力を入れたくないという方もいらっしゃいますよね。けれども思春期の大切な時期だからこそ、お子さまが身を置く環境や受ける教育には選択肢が必要なのではと考えています。

エデュ：適性検査型入試では、“総合的な思考力や判断力”が求められますよね。

安藤学院長：本校ではずいぶん前からカリキュラムに取り入れて、丁寧に取り組んできました。中等部から高等部まで、教科を超えた「総合学習」という形で思考力や判断力を養っています。適性検査で求められる資質というのは、本校のそういったカリキュラムでさらに伸ばせたり、深められたりする部分。通じるものがあるから、導入に踏み切ることができましたね。

エデュ：玉川聖学院で生徒に学んでほしいのは、どのようなことでしょうか。

安藤学院長：自分の可能性を信じることですね。聖書が伝えているのは「人間の価値の大切さ」。生徒たちは日々の生活や行事を通して、自分自身のことはもちろん、他者の価値や可能性についても学んでいます。

エデュ：教育カリキュラムはどのような特色があるのでしょうか。

安藤学院長：判断力や考える力が身に着くよう、宿泊行事や体験型の学習を積極的に行っています。考える力というのは、書ける力とも言えますよね。そのため、行事や授業の中でも自分の意見をまとめたり、発表したりという機会が多いです。これも適性検査で求められる、総合的な思考力の1つですよね。
発表機会に向けては、情報センター（図書館）を活用します。グループワークにも適した賑やかな場所で、約46,000冊の蔵書があります。早いうちから本に親しんでほしいという気持ちから、昇降口を入ってすぐ、中等部の教室の向かい側に設置しました。中等部の生徒が一番行きやすい場所になっています。

聖書が伝えている「人間の持つ価値」というのは、社会の中でも本質的に大切にしてゆくべきものだと考えています。力があるから価値があるのではなく、価値があるからこそ力を育てることができるのです。
本校には、お嬢さまの可能性をより伸ばしていくために努力する教師たちがいます。興味を持っていただいた方はぜひ一度、お嬢さまと一緒に本校を訪れていただければと思います。