掲載日:2015年5月29日

私学へ行こう!アクセス・使いやすさで選ぶ

inter-edu's eye

お子さまの学校を選ぶ基準はなんですか? 意外と軽く見てしまいがちなのが、「アクセスのよさ」や「通いやすさ」です。せっかく念願の合格を勝ち取ったのに、通い続けるのが難しくなっては、元も子もありません。お子さまが“6年間通える学校”のヒントを探っていきましょう。

多くのエデュママにとって「通学時間」は後回し!?

志望校で重視しているものは?

志望校で重視しているものは?

志望校を選ぶ上で重視するものについてのアンケートでは、「通学時間」は、1位「進学実績」(42%)、2位「学校の校風」(24%)、3位「教育方針」(18%)と続いての4位(11%)。やはり、エデュママのみなさんは、進学実績が一番気になっているようです。
しかし、特に中高一貫校を選んだ場合、お子さまは6年間、その学校に通い続けます。朝は何時に起きればよいのか、どの路線を使うのかといった“通学する”イメージを親子でしっかり作っておきましょう。また、入学後は放課後に部活動や課外活動に励んだり、大学受験に向けて塾や予備校に通ったりするお子さまも多いはず。どんなに進学実績や校風が良くても、ライフスタイルに合わせて、きちんと6年間通うことができる学校を選ぶことが大切なのです。

8割の家庭が「1時間30分までなら通学の許容範囲」

通学時間の許容範囲は?

通学時間の許容範囲は?

NHK放送文化研究所が5年ごとに行う『国民生活時間調査報告書』によると、全国の中学生の往復の合計通学時間は平均54分でした(2010年)。多くは地元の公立中学校に通うため、全国の中学生の平均通学時間は短い傾向にあります。
では、エデュママのみなさんは、何分までなら通学に時間をかけてもよいと考えているのでしょうか?インターエデュのアンケートでは、「1時間以内」と答えた方が約6割と最も多く、2位の1時間30分以内を合わせると、約8割が1時間~1時間30分までを許容範囲とみていることが分かりました。
また、学校によっては通学時間が定められていることがあります。その場合、90分以内と定める学校が多く、1時間30分が許容範囲の目安だといえるでしょう。

アクセスのよい学校は閑静な住宅街に立地する!

「アクセスがよい」と聞くと、ターミナル駅の周辺の騒々しい場所にあるイメージがあるかもしれませんが、実は、他県からでも通いやすい都内のアクセスのよい学校は、閑静な住宅街や大学などが集まる文教地区に立地することが多くあります。そのため、落ち着いた環境で勉強できるのも魅力のひとつ。

貞静学園中学校・高等学校

丸ノ内線・茗荷谷駅から徒歩1分。安心して勉学に打ち込める閑静な環境です。

例えば、筑波大学やお茶の水女子大学など多くの大学が集まる文教地区にある貞静学園中学校・高等学校は、東京メトロ丸ノ内線・茗荷谷駅から徒歩1分。学校までは信号もないため、安全な道のりです。また、茗荷谷駅は、埼玉県の大宮駅や所沢駅、千葉県の松戸駅や西船橋駅などの近隣の県からも60分圏内で通えます。

国本女子中学校・高等学校

小田原線・喜多見駅から徒歩2分!都心の一等地にたたずむ女子一貫校。

一方、国本女子中学校・高等学校は都心の一等地にキャンパスを構え、小田急小田原線・喜多見駅から徒歩2分。電車だけではなく、調布駅と渋谷駅を結ぶ小田急バスの喜多見駅入口停留所、または二の橋停留所からも徒歩2分と、通学経路の選択肢が複数あるのもポイントです。

駒込中学校・高等学校

3駅が利用でき、多方面からの通学が可能な大変恵まれた環境です。

さらに、駒込中学校・高等学校は、近くに小学校から大学まで立ち並ぶ文教地区の住宅街の一角にあるだけでなく、寺院も数多く立ち並んだ静かな町並みのため、勉強に最適な環境にあるといえるでしょう。そして、恵まれた立地ながら、地下鉄3線に最寄駅があり通学経路が選べるのも魅力。東京メトロ南北線 ・本駒込駅から徒歩5分、東京メトロ千代田線・千駄木駅から徒歩7分、都営地下鉄三田線・白山駅から徒歩7分という好立地です。都バスも4路線利用できます。また、交通に利便性だけでなく、学校のある地域は地盤のしっかりした高台にあるため、安全面が良好なのもうれしい部分ですね。

神奈川学園中学校・高等学校

横浜駅から徒歩10分でありながら、落ち着いた環境が魅力的な学校です。

しかし、このように閑静な住宅街、文教地区に多いアクセスのよい学校ですが、例外的にターミナル駅の近くにありながら、落ち着いた環境にある学校もあります。そのひとつが、横浜駅から徒歩10分のところに位置する、神奈川学園中学校・高等学校。学校のすぐ隣には、緑豊かで広々とした公園があり、初めての来校者が驚くくらい静かな環境が人気です。

都心から離れた学校も実はアクセスがよい!

私立校に通うなら、都会の喧騒を忘れ、豊かな自然があふれる、静かで広々とした環境で伸び伸び学びたいという場合もあるでしょう。都心から離れてしまうと、「交通の便が悪くなるのでは?」と考える方もいるかもしれませんが、実はそうでないケースもあります。

明星中学高等学校

神奈川県や埼玉県からも通える立地の良さと自然豊かな環境が魅力です。

東京都のほぼ中央に位置する明星中学高等学校は、多摩地区ならではの自然に恵まれ、近くには府中の森公園や浅間山公園など緑がいっぱい。東京ドーム1.5個分という都心にはない広大な敷地も魅力です。このような環境にありながら最寄り駅は、JR中央線西武線・国分寺駅、京王線・府中駅、JR武蔵野線・北府中駅。その立地から、多摩地区だけでなく、南武線や京王相模原線を使って神奈川県から、武蔵野線や西武線を使って埼玉県からも多くの生徒が通います。

自然豊かな環境とアクセスの良さは相反することもありますが、一見通いにくそうな印象があっても、実際には通いやすいことも多々あります。生徒がどの地域から通っているのかも確認してみるとよいでしょう。

6年間通うからこそ「アクセスのよさ」は重要

なおざりになりがちの「アクセスのよさ」や「通いやすさ」ですが、学校選びを始める際、多くのご家庭が、まずは自宅から通える範囲の学校から調べ始めるという事実もあります。実は、通学時間は学校選びには欠かせない重要なポイントなのです。
今は相互乗り入れや新規路線の開通などによって、一見場所が遠そうに感じても、交通の便がよく、通学時間がかからないという場合が多々あります。6年間通うからこそ、お子さまにとって通いやすい学校をみつけてみましょう。

閑静な住宅街や文教地区にあるアクセスのよい学校

お子さまが6年間、安心して勉学に励める環境にある、交通の便がよい学校をチェックしてみましょう。