ラ・サールのスレッドへの違和感｜掲示板スレッド

2011年3月に、東大合格者数が九州一でなくなって以来、ラ・サールのスレッドは荒れ続けています。

ラ・サールにも改善すべき点はあると思いますし、そのために在校生や卒業生、父兄の生の声をこのような掲示板で集めるのは有益だと思います。

しかし、違和感を覚えるのを禁じざるを得ない部分も多く、その点を皆さんにも認識して頂きたいと思います。

違和感１
「ラ・サールは勉強を重視していない」

ラ・サールは周囲に塾や予備校が少ないこともあり、受験対策には大変熱心です。進度も速く、テストも多く、宿題もたくさん出ます。

ラ・サールから東大や難関医学部に合格した卒業生の多くは、学校の勉強が役立った、と言います。

しかし、ラ・サールは部活や行事ばかりを重視し、進学実績は重視していない、という書き込みが散見されます。


違和感２
「ラ・サールは教育力が低い」

同じ九州のライバル高、久留米附設との比較で書かれることが多いです。

確かに、近年の卒業生が中学受験をした際には、ラ・サールの方が久留米附設よりも偏差値が上でしたが、センター試験の平均点や、東大、京大、医学部の現役合格率ではここ数年間、ずっと久留米附設に及んでいません。現役生の平均学力は、久留米附設の方が上なのでしょう。

しかし、だからと言って、ラ・サールの教育力が低い、劣っていると言うのは短絡的ではないでしょうか？

首都圏や京阪神の進学校の中学入試の偏差値と進学実績、塾や予備校への通いやすさなどを考慮すれば、ラ・サールの教育力は非常に高いと言えると思います。


違和感３
「ラ・サールの入試は簡単」

久留米附設中学、高校の入試問題は非常に難しく、新作問題や新傾向の問題を多数出題するために、対策が難しいと言われています。確かにそうでしょう。息子が小学生の時、久留米附設の入試問題を見て驚いたこともありました。

それと比較して、ラ・サールの入試問題は比較的オーソドックスな問題であり、対策がしやすいと言われています。

しかし、この事実をもってして、ラ・サールが簡単だと断じるのは早計だと思います。

合格最低点はラ・サールの方が高いですし、久留米附設に合格するのに、新作問題や新傾向問題に完全に対応する必要はありません。

最近は一部の塾で、算数が苦手な生徒をラ・サールに誘導しているという噂も聞きますが、ラ・サールの方が算数の配点が高いこと、そしてそもそも算数が苦手では、ラ・サールの比較的オーソドックスな問題にも対応するのは難しいことを申し添えておきます。


違和感４
「東大偏重」

ラ・サールが超進学校としての名を馳せたのは、東大合格者数が圧倒的だったからです。これは事実です。

しかし、ラ・サールでは東大志望者が減り（東大合格圏内でない生徒が減っているのも事実ですが）医学部志望者が大変多くなっています。

高二は文系が230人中38人しかおらず、学校も医学部偏重を少々危惧しているみたいです。

そのような事情もありますので、東大合格者数だけでラ・サールを判断されるのは間違っていると思うのですが、東大は大学受験の華であるためか、ラ・サールの凋落が大々的に喧伝されているように思えます。

ラ・サールは世間で考えられているほど東大偏重の学校ではないのです。