最終更新:

586
Comment

【3801557】ミステリー(推理)小説のレビューをどうぞ

投稿者: アラフィフの読書   (ID:SZRj/VH51r6) 投稿日時:2015年 07月 23日 14:03

こんにちは。私はずっとテレビでワイド劇場などを楽しんできました。
山村美沙や西村京太郎シリーズなどです。

趣味が高じてしまい、最近になって、ミステリー(推理)小説を読み出しましたが、何を読もうかと迷ってしまいます。

皆さんが好きだった本をぜひとも教えて下さい!
ネタバレでも大歓迎です!!!
どうぞよろしくお願い致します。

返信する

管理者通知をする

マイブックマーク

「おすすめの本に戻る」

現在のページ: 11 / 74

  1. 【3828104】 投稿者: ロングライダー  (ID:eLcQl2dxMzo) 投稿日時:2015年 08月 23日 21:40

    今夜はちょっと趣向を変えまして、女探偵モノをご紹介しましょう。
    探偵というと男の代名詞みたいに思われがちですが、世界にはたくさんの優秀な女探偵がいます。
    古くはミス・マープルから、最近の雪平夏見まで、結構レパートリーは豊富です。
    今日はまずコーデリア・グレイ。P・D・ジェイムズ原作の「女には向かない職業」「皮膚の下の頭蓋骨」に登場します。
    ボスの自殺によって探偵事務所を経営することになった22歳のコーデリア。タフでもクールでもない、女探偵です。
    ひたむきに職務遂行にまい進する彼女を、しかし運命の女神(つまり作者P・D・ジェイムズ)は、応援しません。
    何度もひどい目に遭い、弱音を吐くこともありますが、コーデリアはあきらめずに一つ一つ真相の階段を上っていきます。
    P・D・ジェイムズにはレギュラー探偵が別にいて、ダルグリッシュ警視がその人です。
    そのダルグリッシュ警視は、自殺したボスの昔の相棒なんです。
    「女には向かない職業」のラストで、ダルグリッシュ警視にコーデリアが浴びせる痛切な叫びは、この小説の白眉です。
    コーデリア・グレイ。こんな探偵がいたら、絶対協力します。そして一緒に殴られてやります。

  2. 【3831798】 投稿者: ロングライダー  (ID:eLcQl2dxMzo) 投稿日時:2015年 08月 28日 01:27

    先日「ミステリ好きはランキング好き」と書きましたが、これは日本だけではなくイギリスでも同じようです。
    1990年に英国推理作家協会で好きな探偵の投票を行ったところ、1位に輝いたのはホームズではありませんでした。
    ポアロ?違います。エラリー・クイーンでもありません。フィリップ・マーロウでもなく、勿論金田一耕助じゃない。
    答えはモース警部。コリン・デクスターが作り上げた、奇矯な名探偵警部です。
    代表作は「キドリントンから消えた娘」(1976年)。
    キドリントンから消えた17歳の娘。2年後、両親の元へ「元気にしてる」と手紙が届きます。
    彼女は何故2年もしてから手紙を出したのか。そもそも生きているのか死んでいるのか。…死んでいる?じゃあ、手紙は誰が?
    モース警部はばんばん推理を組み立てて生きますが(この推理がいちいちおもしろい)、新たな証拠が出てばんばん推理が覆されていきます。
    それでもモース警部は次から次へと推理を吐き出していきます。まさにロジカル推理マシーン。(ビールが燃料です)
    スリリングでツイストが効いたミステリが好きな人は、一度読んでみることをお薦めします。
    読後、ビールが飲みたくなること請け合いです。特にイギリス風のエールが欲しくなります。(あの茶色いビールです)

  3. 【3832378】 投稿者: 映画好き  (ID:lIWhrCkOBys) 投稿日時:2015年 08月 28日 16:24

    ロング様

    キドリントン、チェックしますね

    「アクロイド殺し」読了し、ミレニアムシリーズの「ドラゴンタトゥーの女」読了し、只今ミレニアムpart2です。

    北欧系の名前が、いやあ難しくて(カッレ君やピッピなど児童文学は網羅していたので、北欧の名前を甘く見ていた)汗。
    最初はてこずりましたねえ。でも地図や家系図が載っているのは大助かり。
    はまりだしてからは怒涛の勢いで読みました。

    最近、読書中に意識を失うことが多いので(加齢による)遅々として進まないのですが
    ここのスレッドは大変参考になります!

  4. 【3832533】 投稿者: エール  (ID:gGXpbpVCnc.) 投稿日時:2015年 08月 28日 19:13

    面白いスレですね。みなさんのお薦め、とても参考になります。

    私はイギリスものを好んで読みます。
    ロングライダーさんご紹介の
    「モース警部」シリーズ、モースの妄想的(?)名推理が最高!

    私のイチオシは、R.D.ウィングフィールド作の「フロスト警部」シリーズ。
    『クリスマスのフロスト』をはじめ、5作あります。

    イギリスの田舎町、デントン。ここの警察に勤務するフロスト警部が主人公。
    下ネタ満載の下品なオヤジで、署が自宅のような仕事中毒。
    切れ者でもない。
    でも人情味にあふれ、時には迷走しながらも、複数絡み合った事件を
    解決していきます。
    出世主義の上司や野心に燃える部下など、脇役も良い味出しています。

    残念ながら作者はお亡くなりになったので、シリーズは5作でストップ。
    最後の1作は、もったいなくてまだ読んでいません。

    これもビール(できればエール)片手にどうぞ。

  5. 【3834433】 投稿者: ロングライダー  (ID:eLcQl2dxMzo) 投稿日時:2015年 08月 30日 16:24

    「映画好き(ID:lIWhrCkOBys)」さん
    怪我の養生といえばミステリです。(腕の具合、どうですか?)
    ヴァン・ダインもそれが出発点です。(あいつの場合、神経衰弱か。というか、そもそもプロモーションのための嘘か)

    「エール(ID:gGXpbpVCnc.)」さん
    「モース警部」は映像化されたのも面白かったです。(ジョン・ソウが渋かった)
    今はモースの若かった頃や、ルイスのスピンオフがドラマ化されていますね。

    さて映像化ということで本日は1つご紹介。
    「本陣殺人事件」(横溝正史 1947年)。
    映像化は何度もされていますが、中尾彬がヒッピーな金田一耕助(!)を演じたATG映画がお薦めです。(高林陽一監督 1975年)
    金田一耕助のデビュー作であるだけでなく、密室や筋の進め方の完成度の高さから、ランキング上位になることの多い傑作ですが、俺は何度読んでも「このトリックって結局どういうことなんだろ」????
    でもね、この映画を見てハッキリ分かりました。なるほど!そういうトリックだったのか!

    さて、「本陣殺人事件」というと「犯人の絶望」と「三本指の男」に触れないわけにはいけません。
    殺害後、庭に降り積もった雪を見たときの犯人の絶望の深さときたら…。
    また、三本指の男が殺人事件の前々日に「一柳さんのお屋敷に行くにはどう行ったらいいでしょうか」と、何故訊いてきたのか。
    「何が怖いって、これが一番怖かった」という人もいるくらいです。

  6. 【3835549】 投稿者: 映画好き  (ID:lIWhrCkOBys) 投稿日時:2015年 08月 31日 19:23

    ロング様

    私信に使って申し訳ありません。
    おかげさまでギブスも取れ、9月(明日‼)から仕事復帰です。
    現実社会に適応出来なさそう・・・。

    私は男っぽい硬派なミステリーはなかなか沢山は読んでいなくて(SFならかなり読みましたが)、ここでの紹介が新しい世界を開いてくれて嬉しいです。

    軽いTea&Cakeミステリなら沢山お気に入りがあります。
    シャンナ・スウェンドソン、アリサ・クレイグ(シャーロット・マクラウド)あたりの作品も、たまにはいかがでしょうか。
    実に女性向けの、ロマンスとコメデイタッチの(メグライアンっぽい)ミステリーのご紹介でした。

  7. 【3837673】 投稿者: ロングライダー  (ID:eLcQl2dxMzo) 投稿日時:2015年 09月 03日 01:39

    「エール(ID:gGXpbpVCnc.)」さん
    「フロスト警部」シリーズですが、随分前に読んだきりでしたので、この機会にと読み直しました。
    知らないうちに『冬のフロスト(上・下)』も出てたので、それもついでに。
    読みながら、ああ、そうだった、こうだったと楽しく振り返りましたが、フロスト警部みたいな人が近くにいたら大変だけど、人生はカラフルで充実しそうです!
    (おかげで涼しくなったのに、ビール消費量がうなぎのぼりです)

    さて、前回『本陣殺人事件』で「怖いひと言」を書きましたが、ミステリでは忘れられないひと言というのが、時折顔を覗かせます。
    新本格ブームの嚆矢となった『十角館の殺人』(綾辻行人 1987年)も、ラスト近くでのひと言が、トリックのキーとなっています。
    (その言葉を書くとネタバレになっちゃう恐れがありますので、書きませんよ。読んだ人は、ほら、あの、自己紹介のひと言ですよ)
    ところで『十角館の殺人』って、ミステリ初心者には薦めちゃいけない作品なんです。
    なぜなら、そのひと言をめぐるトリックが、ミステリをよく読んでる人にしか通じないからです。
    これは以前、大学のミステリ研究会の人と話をしているときに気がつきました。
    その中の何人かが「あれは何が面白いか分からない」みたいなスタンスだったので、
    「何?! あのどんでん返しが気に入らないのか?!」
    「え?何かありましたっけ?」
    「……君たち、いつごろ読んだの?」
    「中学生ぐらいのときかな」
    中学生ぐらいの読書量(ミステリの知識量)では、あの「ひと言」は効かないんです。
    と、今夜は分からない人には何を言ってるかさっぱり分からない、ミステリ四方山話でした。

  8. 【3837883】 投稿者: イヤミス  (ID:xujoDQzTem.) 投稿日時:2015年 09月 03日 09:38

     読後感が悪いけど面白いミステリーの総称です。子供には読ませたくないけれど、大人にはゾクゾク面白いミステリー。

     入門編としては、真里幸子の「殺人鬼フジコの衝動」かなあ。
    これが面白いと思ったら、ジャック・ケッチャムの「隣の家の少女」。ケッチャムは、その他面白いけど暗澹となる秀作が多数翻訳されています。
    ルース・レンデルの「ローフィルド館の惨劇」も素晴らしい。現在絶版というのが信じられないです。

     イヤミスではないし昔の推理小説ですが、自分が大好きなのは、坂口安吾の「不連続殺人事件」。これを面白いと思ったら、安吾の「日本文化私感」や「桜の森の満開の下」などのエッセイや小説に手を伸ばしてみてください。上位国立の入学試験などに知っていて損はありませんよ(エデュ的なまとめになっちまいましたが)。

あわせてチェックしたい関連掲示板

学校を探す

条件を絞り込んで探す

種別

学校名で探す