一人娘と家族の受験体験｜掲示板スレッド

受験を決めたのは小5の夏。決め手となったのは学校での孤立に近い状況でした。地味で引っ込み思案な娘はクラスや学年の中心的な子達と波長が合わず、この子達と同じ学校は厳しいと判断し、塾の先生方と相談した結果、少人数教育の女子校を暫定的な第一志望にしました。

最初は乗り気でなかった娘が変わったのはその年の秋のOCから。女子校らしい穏やかなキャンパス、可愛い制服、地味な子でものびのびと学校生活を送る姿を見てからか、その後は勉強に打ち込むようになりました。主人と私も小学校でイジメに遭った子が各学年に何人かはいるとは聞いていましたが、そうは感じさせない余裕ある雰囲気に安心しました。

しかし、自宅からの通学に片道2時間以上かかるのが一番の問題でした。部活や課外学習に参加しにくくなることをふまえ、また主人の勤務先が自宅から学校方向に50分程度の場所だったこともあり、別居の義母の了解を得て、合格した場合は学校に近い場所の賃貸を借りることにし、我が家3人で覚悟を決めました。

途中ではモチベーションが低下した時期もありましたが、ホームページで学校の近況を見たり、気分転換に好きなことをしたり、自分なりにうまく乗り切ってくれました。塾では志望校こそ違うものの友達もでき、たまの休日には一緒に遊びに行ったり勉強したりして苦労を分かち合えたのも大きかったかなと思います。倍率は低かったので合格はある程度予想してはいましたが、発表されたときは親子で抱き合いました。

先日に小学校の卒業式を終え、新居への引っ越しと新生活に向けて準備しています。合格後の娘は中学生活を楽しみにしていて、届いた制服の袖を通してからはさらに期待を膨らませているところです。

親身になってご指導下さった塾の先生方、娘の立場を思って影ながら応援して下さった小学校の担任の先生、娘と仲良くしてくれた塾のお友達、私達の我が儘に協力してくれた義母、息子(甥)の通塾の経験からアドバイスをくれた実兄など、沢山の方々のおかげで受験が成功できたことに対する感謝の気持ちを忘れることなく新生活を歩んでいきたいと思っていますし、娘だけでなく私自身もこの受験で成長できたのかなと感じています。

長くなりましたがお読み下さいましてありがとうございました。