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投稿者: 漢文オンチ (ID:uHYrXIbOjA6) 投稿日時:2008年 02月 20日 01:21
大阪桐蔭では,現中1・特進クラスでも3学期からは「漢文」を学び始めています(英数選抜では1学期から。少なくない私学もそうかもしれません。公立では高1から)。
子供も楽しんでいるようにも思います。それはそれで良いのですが,現代において漢文を原文で学ぶ意義はどこにあるのでしょうか?あるいは学ぶ意義をどう生徒に教えているのでしょうか(大阪桐蔭に限らず。)?
古典に親しむ意義は大いにあると思いますが,原文で読む必要はどこにあるのかと言うことです。
誤解のないように,私(父親)は,個人的には漢文が好きです。
中学時代に,論語(の解説書)を読み,司馬遷の史記,戦国策,孫子,韓非子等(の解説書)を楽しんでいました。その「延長」として高校で漢文を学ぶようになっても楽しんでいました。
しかし,何十年も前と違って,今は,優れた(あるいは,たいへん楽しい)解説書や漫画がたくさん存在します。
陳舜臣さんの「中国の歴史」,「十八史略」,司馬遼太郎さんの「項羽と劉邦」,漫画では横山光輝さんの「史記」,「三国志」などなど(最近は「論語」の味わい方の本も何冊か出ていますね。)。
人格陶冶や生きる知恵,教養を身につけるためには,それで十分ではないか。原文を味わいながら読むのに勝るものはありませんが,「時間と効果」という観点からはどうでしょうか。
日本人は,中国の古典を自国の古典として長年親しんできたことから,日本文化を学ぶ上でも中国古典の「知識」は必要です。
しかし,「原文」を読む必要性(くどいですが「時間と効果」という観点で。)はどうなのでしょうか。
「君はなぜ漢文を学ぶのか」,「そこに試験があるからだ」という以上の答えを述べられる方はありますか?
父として,教えていただければうれしく存じます。
なお,読解する課程で,情報処理能力を養う面もあるでしょうが,それは漢文でなくても良いでしょうし,漢文をそのような手段として考えるのはむしろ不遜でしょう。
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【850281】 投稿者: 桜の森の満開の下 (ID:guZ8umi.WGw) 投稿日時:2008年 02月 20日 08:22
漢文オンチ さんへ:
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漢文を原文で学ぶ「意義」はだいぶ薄いものになってきているとは思います。
かつて漢文は旧制高等学校の入試などでも重視される主要科目でした。なぜそうなっていたかの理由のひとつに、「教えることのできる人材が数多くいた」ということがあったとおもわれます。
ご存知のように、江戸時代の書き言葉は漢文の書き下しを基本として形成されていました。蘭学は例外的なものであり、学問といえば漢文そのものを指していたわけです。明治初期に比較的スムーズにヨーロッパ語やその文献を受容できたのは、漢文の素地があって、その発想やそれを利用した二字熟語による置き換えなどがあったからです。
ただ、率直に言って、それらは過去のことであり、終わった話だと思います。古文の中にオプションとして、日本の漢文学を入れればすむことです。法学を学ぶとき、漢文がわかっていれば古い条文や判決文を理解しやすいとか、おっしゃるように間接的な効用しかないでしょう。学校で漢文を重視しているのは、失礼ながら沿革などから人材がいるからというそちら側の都合から来ているのだと思います。個人的には「韓非子」などは好きですが、個人的にナボコフや坂口安吾が好きだからと言って、学校で必修科目にすべきかどうかは別問題です。
漢文オンチさんの疑問というか不満はもっともですね。 -
【850430】 投稿者: ぱおぱお (ID:rFf7ScK0liA) 投稿日時:2008年 02月 20日 10:10
源氏物語の原文を破読したいという希望で、国文学を大学で研究したい というのと同じでしょうね。
温故知新 という無味乾燥な受験暗記の四字熟語も、中国から伝わったものをレ点などを使って、日本人が学び取り入れてきたという、追体験となるのでは?
国破れて山河あり、城春にして、、
これも、原文で読まないとイメージ湧かない気がしませんか?
小説やマンガでは、、内容は分かっても寂しいですね -
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【2409390】 投稿者: りりぃ (ID:pYb4Xwryi3k) 投稿日時:2012年 02月 02日 14:50
それは僕らが漢字を使っていることに対してまず疑問を持たなければいけない。もし国語を学ぶことに疑問がないなら漢文を学ぶことにも疑問がなくなるはず。僕ら普段使っている漢字は言うまでもなく中国のもの。それを日本語に当てはめたのが訓読み。僕らの母国語の由来を勉強するのはなんら不思議なことではないと思う。