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【4466562】国立大学がやすい?

投稿者: みゆき   (ID:sFQB5b8raGM) 投稿日時:2017年 02月 23日 11:28

国立大、今や必ずしも学費は安くない……?

教育動向

国立大学の入試も、23日までの後期日程の合格発表で、ほぼ終了です。しかし、合格通知に喜んだのもつかの間、入学手続きに際して、ため息をついているご家庭も少なくないかもしれません。保護者の方々が学生だった時代と比べ、国立といっても、今や授業料などは必ずしも安くないからです。



現在の国立大学の授業料は、年間53万5,800円です。国立大学が法人化された直後の2005(平成17)年度以来、10年以上、据え置きになっています。各大学は、独自の判断で授業料を上げ下げすることも可能ですが、学部に関しては全大学が、文部科学省が示す標準額どおりとしています。
一方、入学料は28万2,000円。こちらは2002(平成14)年度からの据え置きです。授業料と入学料を合わせると、入学初年度に81万7,800円を納めることになります。

※国公私立大学の授業料等の推移
http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shinkou/07021403/__icsFiles/afieldfile/2015/12/25/1365662_03[削除しました]
これに対して、私立大学は2014(平成26)年度の平均で、授業料は86万4,384円、入学料は26万1,089円。入学料を抑える一方、授業料は徐々に上がっているのが、近年の傾向です。国立大学に比べると、授業料は1.6倍、入学金と合わせると1.4倍です。もちろん、どの学部も一律である国立大学に比べ、私立大学は学部によって大きな差がありますから、理科系(平均で授業料104万8,763円、入学料26万2,436円や医歯系(各273万7,037円、103万8,128円)であれば、国立大学のほうがずっと安いのも事実です。

※平成26年度 私立大学入学者に係る初年度学生納付金平均額(定員1人当たり)
http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shinkou/07021403/__icsFiles/afieldfile/2015/12/25/1365662_01[削除しました]
しかし、保護者世代に当たる30年前の1984(昭和59)年度、国立大学の授業料は25万2,000円、入学料は12万円でした。それに対して現在は、それぞれ2.1倍、2.4倍になっています。国は、1976(昭和51)年度に授業料を前年度の3万6,000円から9万6,000円へと2.7倍増にして以来、授業料と入学料を毎年、交互に値上げしたため、初年度納付金はじわじわ高騰していきました。それが法人化の前後まで続いたわけです。
1984(昭和59)年当時の私立大学は、平均で授業料が45万1,722円、入学料が22万5,820円で、国立大学に比べ、それぞれ1.8倍、1.9倍でした。それと比べれば現在は、公私間格差も縮小しているわけです。

授業料と入学料を足した額で比べれば、1984(昭和59)年当時の公私の差は30万5,542円、30年後の2014(平成26)年は30万7,673円と、ほぼ変わっていません。数字上、依然として私立大学より30万円ほど安いのは事実なのですが、生活実感としては、昔のように「家計が苦しくても、国立大学なら行ける」という状況でないことも確かでしょう。

こうした国立大学の授業料や入学料の上昇は、国の財政が潤沢ではなくなったころから、公私間格差を縮めるべきだという、財政当局の意向を反映したものです。昨年も、財務省は、国立大学法人に対する運営交付金を減らして、その分を、授業料収入を含めた自己財源で賄うよう提案したのですが、中央教育審議会が異例の緊急提言を行ったこともあり、結果的に運営費交付金は前年度同額となり、授業料などの値上げ問題は、ひとまず収束した格好です。

これ以上の値上げが家計を圧迫することは言うまでもありませんが、今でも国立大学の授業料などは、絶対的に安いわけでもありません。一方で、私立大学が授業料を徐々に上げているように、大学教育の質を向上させるためには、財源が必要なことも事実です。公私を問わず、教育費負担の在り方を、国の政策として真剣に考えることが求められます。

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  1. 【4466647】 投稿者: 結局  (ID:3nHLuHiLz0k) 投稿日時:2017年 02月 23日 12:34

    安めの私立中高一貫+国立大4年+国立大院2年(まもなく入学)となる
    予定の子供がいます。
    この12年間学費にかかっている金額は、ほぼ変化無しの感じです。

    理系なので、それでも安いです。年間90万の差は大きく、それが6年にもなれば、それだけで500万の差ですから。
    後、2年がんばろう!

  2. 【4466685】 投稿者: う~ん   (ID:G31GGmFw1SQ) 投稿日時:2017年 02月 23日 13:09

    でも、国立は授業料の月割支払や半分減免や全額減免などの措置が幅広く行われていて、政府の予算措置も別枠で増えています。確かに昔に比較すると急激に高騰していますが、医療や理系などは、確かに私立よりは随分安いと思います。理系の6年は私立なら厳しいと思います。その他の諸費もかかりませんよね。生徒一人あたりの教員の数も格段に多いですし。理系は国立の院卒が多いのに対して私立の院卒はとても少ないです。

  3. 【4466689】 投稿者: お金用意してるのに~  (ID:h7MfGmjiYLY) 投稿日時:2017年 02月 23日 13:17

    少しくらいの違いで問題視しないで。
    学費を納めたいです。
    どこか合格させて!!

  4. 【4466698】 投稿者: 蔵前工業会  (ID:egSiJxAy7kw) 投稿日時:2017年 02月 23日 13:23

    理系は6年間考えなくてはなりませんし
    設備や環境を考えても国立に行くメリットは大きいです。
    奨学金も財団、企業などから豊富にあります。
    うちは公立中都立高から国立大で随分助かりました。

  5. 【4466797】 投稿者: 再投稿  (ID:7KBazZ9UG96) 投稿日時:2017年 02月 23日 14:49

    私立大学が文科省からの天下りをせっせと受け入れ続けた成果です。
    消されたけど、しつこく載せます。
    ずっとデフレだったのに私立の学費だけインフレ。
    私立の高さをごまかす為に取った手段が国立の方を上げること。
    これで財務省も満足ってか。
    これも消されるのかな。

  6. 【4466978】 投稿者: それは  (ID:FuNrzS1XkI6) 投稿日時:2017年 02月 23日 17:51

    >私立の高さをごまかす為に取った手段が国立の方を上げること。

    誤魔化すためではなく、文科省が狙っているのは、総私学化ですよ。

    国立には高い交付金を出していても文科省の言うことを聞かないので(主に東大ですけどね)、ならば全部私学化して、私学助成金の形にすれば言うことを聞くと考えたのです。
    助成金の形の方が額が小さいのにありがたみが大きいという、(文科省側の)メリットがありますから。

    そのための布石が、学校法人化と、国立大学の学費値上げだったのです。

  7. 【4467607】 投稿者: 国立医で助かった  (ID:FGzc2zkGrMY) 投稿日時:2017年 02月 24日 01:44

    子ども2人が医学科に進学しました。
    2人共国立大だったので助かりました。
    私立医大だったら、老後破綻してたかも。
    理系は、まだまだ国立大がお安いです。

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