順天中学　国の定める【汚染状況重点調査地域】である福島県天栄町のブリティッシュヒルズへ｜掲示板スレッド

順天中学は中２で福島県天栄町にある「ブリティッシュヒルズ」へ英語学習の為に2泊します。
この施設がある福島県の天栄町は放射能汚染が法律の年間１ミリシーベルトを超える地域として、国が「汚染状況重点調査地域」に指定しています。

学校側は保護者の不安な声を受けて、校長自らこの施設へ行き、自分で測定した結果、「東京と放射線量は変わらない、風評は嫌い！」と説明したそうです。

国が福島原発による汚染が酷い地域として指定している場所に何故大人よりも放射線に感受性の強い子ども達をわざわざ被曝させに行くのか！？
校長はどのように測定をしたのだろうか？と思います。
敷地中央の空間線量だけ数箇所測定して、ここは安全だ！と決めたのでは？
生徒の立場に立って、汚染箇所を見つけるつもりで測定していたら１０μSv/h超える場所はいくらでもある地域なのです。
天栄町の空間線量は役場HPを見ると今でも空間で０．２４μSv/hです。どこが東京と変わらないのでしょう？
（放射性物質は地表に降り積もって堆積しているので、今は空間よりも地表のほうが数値が高いです。空間で０．２４もあったら地表の堆積した砂や雨樋下は相当高い線量が見つかるはずです。）
皆さんもご自分でガイガーカウンターをお持ちでしたら分かると思いますが、空間で０．２４μSv/hは東京に比べて何倍も高い数値です。
ちなみに、事故前の東京の数値は０．０３～０．０４μSv/hです。
現在は事故の影響で高さ1mで約０．０９～０．１１程度です。東京も原発事故により汚染されています。
繰り返しますが、ブリティッシュヒルズのある天栄町は国の定める「汚染状況重点調査地域」に指定されている場所です。事故前の法律で定められた年間１ミリシーベルトを超える地域です。
文部科学省の航空モニタリングを見ていただけると分かりますが、ここは本来ならば放射線管理区域に指定されなければならない汚染度です。
法律で定められている放射線管理区域とは、１平方メートル当たり４万ベクレルを超えて放射能で汚染されたものは管理区域外に持ち出してはならない。」
「この区域内では水を飲むことができず、食べ物を食べてもいけない。寝たり、子どもを連れ込むこともできない。」そういう場所なのです。
【風評】ではありません。原発事故による【実害】なのです。
事故以降この年間1ミリシーベルトという法律はいつの間にか消えてしまい、ここで暮らしている子ども達は被曝をし続けているのです。

また、この地域はセシウムだけでなくさらに猛毒のストロンチウムや他にも放射性銀が確認されている地域です。
「文部科学省　ストロンチウム　地図」で検索すると文部科学省のｐｄｆファイルが出てきます。
また、群馬大学早川由紀夫先生の作成した「放射能汚染地図」をご覧になった事がある方はいらっしゃいますか？
汚染レベルを色分けしていますので、ここがどれだけの汚染地帯なのか確認してみて下さい。

汚染状況重点調査地域へたったの2泊する位、子供が英語を学ぶほうが大切だという考え方も勿論あると思います。
ただこの現実をきちんと見つめ、各ご家庭で判断していただければと思います。

もし、子ども達がこの施設へ行く時にガイガーカウンターを持っていく事が可能であれば、車や電車の中でも良いので、学校から測定をずっとし続けてみて下さい。
線量は福島へ行くにつれ、どんどん上がるはずです。
＊雪の上だと雪が放射線を遮蔽するので本来地面に降り積もった放射線の数値を拾う事は出来ません。水の上や建物内のコンクリートも同様に遮蔽します。