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【4622576】理系研究者のキャリアパス

投稿者: 教えてください   (ID:N/wSZo622wE) 投稿日時:2017年 06月 25日 18:03

東京大学に入学希望 理科一類志望の男子がおります。将来 工学系の大学教授などアカデミック研究職への進路を希望しております。
最近は 大学院博士課程をでてもなかなか就職できず ポスドクを繰り返す方も多いと聞いており 本人も将来を心配しております。

周りには文系の方ばかりで理系の実情がわかりません。ネットなどで調べましても バラ色の未来を語るものもあり 7人に一人も正規職にはつけないと書いているサイトもあります。

仮に東大を学部から博士課程まで終了し まあまあ優秀だった場合 どのくらいの割合で大学正規職または理研などの研究職につけるのでしょうか?また、職につけるのは何歳くらいでしょうか?

詳しい方がいらしたら教えてくださるとうれしいです。

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  1. 【4623560】 投稿者: 医学生の親  (ID:CE7Y7yhfFlM) 投稿日時:2017年 06月 26日 18:06

    理系研究者へのキャリアパスについては、残念ながら、何も知りません。

    ただ、親が、まだ十代の高校生では知り得ない社会の実情を伝えることは、
    子の人生に干渉することとは別物で、
    大昔から、親の仕事の一つだったと思います。

    ところで、わが子(国立大学医学部1年生)の周囲には、
    難関国立大学の理工系学部を卒業して医学部に再入学してきた学生が何人かいます。

    卒論書きながら、センター試験の勉強をしていたとかで、
    特に、人間的に、社会人になることが難しいタイプということではないようです。

    そうした学生は、もとの大学の4年生頃、
    その時点でようやく知り得た自分の研究者としての資質から、
    研究者になる可能性の小ささを、判断したのかもしれません。

    高3の時点で理系研究者としての資質を判断するのは無理だったのではないでしょうか。

    いずれにしても、リスクをとらない人生を選ぼうとするほど、
    ニートになる可能性が高まると思います。

    一番なりたい職業には就けないリスク、
    それを受け入れつつ、先に進もうとする精神性を育てることも、
    親の大事な仕事なのかもしれません。

  2. 【4623623】 投稿者: 教えてください  (ID:fXM2rKQtVmQ) 投稿日時:2017年 06月 26日 19:28

    医学生の親様 アドバイスありがとうございます。そうなのです。干渉したいのではなく 十代の子供では知ることのできない社会の実情を伝え 正しい情報をもとに進路を選んでほしいのです。

    大学研究職にこだわるのは 本人の夢だからとしか言いようがありません。まだこの先変化していくのかもしれませんが、学部を選んだ時点で 人生の選択肢が狭まることも事実です。そのため 受験勉強や高校で忙しい子供に代わり 情報を集めたいと思ったのです。

    研究者の資質は確かに受験勉強の点数とは全く別物ですね。才能があるかどうか本当に自覚できるのは 卒論を書く頃なのでしょうか?それとも 修論?博士課程に入学し学術振興会の資金がとれなかったときでしょうか?

    私が勤めている文系研究室では 他大学からのロンダリング院生が半分以上になる中で 先生方は優秀な学部生を才能があると言って必死に大学院に引き止めているのが実情です。そのあげく 博士号まではとれますが 満期退学 非常勤講師になる人も多数います。理系もやはりそうなのでしょうか?

    色々質問して申し訳ありません。よく考えてみれば 理系研究者の方がこのスレをご覧になる確率はとても低いですね。(すみません)

  3. 【4623678】 投稿者: 院生たちの母  (ID:HyU8w08KInM) 投稿日時:2017年 06月 26日 20:41

    東大は進振りがあり、その後の研究室配属もご縁の部分があります。
    教授の退官や移籍、たまたま人気が集中してしまうなど、予定通りにいかないこともありますよ。

    本人がやりたい分野でも、研究内容への向き不向きもありますので、才能があれば大丈夫というわけでも無いでしょう。

    色々幸運が重なって、将来につながる研究結果も出て、というのは、確率として低いとしか言いようがないのでは。

    それでも本人たちが望むので、私は応援しています

  4. 【4623705】 投稿者: 元研究者  (ID:Q7fpYtsy72k) 投稿日時:2017年 06月 26日 21:16

    私はある帝大理学研究科を修了してしばらくポスドクをやり、別の帝大の助教の職を得ましたが、教授とうまくいかなくなり、結局大学を辞めることになりました。
    日本の大学には講座制があり、小さな研究ユニットはまれです。よって理系だといわゆるPIにならなければ、その身分は結構不安定だったりします。
    研究室の先輩後輩や面倒を見た学生達で今でもアカデミックポストにいるのは2割程度の気がします。研究室によっては5割超のところもありますが。
    先日、教室の周年記念行事に顔を出してみましたが、カネも人も減らされ、博士課程進学者はかつては8割くらいあったのが、今は3割程度というのには愕然としました。
    と、ちょっと暗い話ですが、本当に学術研究を志すなら、先のことは考えず、突っ走ってみるのがいいと思います。実力だけでなく、運も、人間関係も必要な世界ですが、私はある時期まで研究に没頭できたことは幸せだったと思っています。辞めなければならなかったのは何かが足りなかったのでしょうが、今となっては悔いはないです。リスクを取らずに大卒で公務員とかになっていたらそっちの人生こそ悔いが残ったでしょう。
    今は地方で教員をやっています。研究をやめた仲間で、そこそこの職についていない者は聞きません。東大の博士を修了できるくらいの実力があるなら、生きるすべはいくらでもあります。
    とりとめのない話ですみませんが、ご参考になれば。

  5. 【4623890】 投稿者: 教えてください  (ID:HZDO7c67kfs) 投稿日時:2017年 06月 27日 00:17

    元研究者様 色々詳しいお話をありがとうございます。子供に貴重なご意見伝えたいと思います。子供は本当は 理学部の物理を専攻したいようですが 将来を考えて工学部の物理系 それでも研究者になる実現可能性が低ければ医学部で医療工学方面など考えているようです。

    皆様のおっしゃる通り 熱意を持って研究へ向かってみるべきなのかもしれませんね。結果はあとからついてくると信じて。

  6. 【4623991】 投稿者: OB  (ID:RrIms.5CWpk) 投稿日時:2017年 06月 27日 07:15

    >東大の博士を修了できるくらいの実力があるなら、生きるすべはいくらでもあります。

    昔はそう思っていましたが、そうではないようです。
    大学の友人で東大の博士課程を出て、職がなく行方不明の人もいますし、40過ぎて定職なく、年収300万位の研究員を転々としている人もいます。
    博士過程は人材の墓場だと思います。

  7. 【4624029】 投稿者: ppap kktk  (ID:OzEa4pLNWbM) 投稿日時:2017年 06月 27日 08:30

    理系研究者です。理論系なので工学系のことは正確には分かりませんので、
    一般的なことを。

    大学のポストの得やすさは、構成員の年齢構成、経済状況、その分野の流動性、
    といった、本人の能力と努力とは無関係なものにも依存します。
    やりたい分野がある程度決まっていたら、大学祭、説明会、オープンなんちゃらなどで、
    その分野の先生に一般的な状況をきいてみてはいかがでしょう。
    東大と限らずどこの大学でもいいと思います。


    国公立大学の研究環境は、経済状況、財務省の方針、文部科学大臣の質などで
    悪化の一途をたどっているので、企業・研究機関、海外のポストも視野に入れた方が
    いいでしょう。お金を持っているところに行く、というのが一つの方針です。
    理論系ですら、予算がなければ研究できません。柔軟性は生きる術ですが、
    自分も修士修了くらいまでは柔軟性ゼロでしたね(一途ともいう)。

    今の若い世代は、悲観的な情報が入るせいか、将来のことを我々世代より
    ずっとよく考えています。考えすぎではないかと思うことすら多いです。

    スレ主さんの息子さんも、将来のことを非常によく考えていると思います。
    ただ、ポジションのために専攻を変えるよりは、内容のためにポジションを
    変える方が、幸せではないかと強く思います。

    研究者を目指すのはギャンブルですから、何歳までに芽が出なかったらあきらめる、
    その場合はどうする、といったことはいつかは考えるべきです。
    ただ、医学部は、学部編入や夢破れたあとの再受験などの道がありますから、
    転向するのは、「今じゃない」と思います。さらに、本人が「物理数学オタク」なら、
    医学・バイオ系はカルチャーが違いすぎるので、苦痛に感じるかもしれません。
    リアルでいうと問題ですが、物理・数学からの転向で一番のお勧めは、
    金融工学、日本でいう経済ですかね。この意見が役に立たないことを祈っていますが。

    物理ということなので、エデュのコテハンの黒駒さんが登場なさるといいですね。

    いずれにせよ、頑張ってください!

  8. 【4624041】 投稿者: 東大理系OB  (ID:HQk9CcpiIL.) 投稿日時:2017年 06月 27日 08:44

    東大の理系、特に物理周辺について、いくつか補足します。

    まず、進振りについて
    私の時代は理学部物理への進学は最難関でした。
    しかし、理学部物理に進まなくても、意外に柔軟に物理研究は出来るものです。
    例えば、物性物理であれば、理学部物理、工学部物理工学、工学部マテリアル工学、工学部電気電子工学、理学部化学など、相当に広範な学科で研究できます。
    理学部物理に特化するのは、素粒子理論などでしょうか。
    産業的応用に少しでも興味があれば、進振りは、必ずしもネックになりません。
    理学部物理に行けず泣きの涙で金属工学(今のマテリアル工学の一部)に進んだことが幸いし、理学部とは違った視点からおもしろい物性研究をやって、若くしてすばらしいポストについた友人が居ます。電気電子系も若くして出世する学科で、産業界の広範な支援を得て物量で圧倒するような半導体物理の研究をやった人も居ます。
    もちろん、ある種のライセンスを得るためには特定の学科に進む必要があります。医師、薬剤師、獣医、建築士など。


    次に医療工学について
    ロボットやAIやIoTや画像認識など、ドライな分野からアプローチするのは面白いと思いますし、医師と工学系研究者が対等に付き合えます。例えば、医師には一般的にはAIの開発はできませんから。
    Wet系、すなわち、動物実験をやったり、細胞やDNA
    をいじったり、という分野を希望するなら、何がなんでも医学部に進んでください。医師免許1枚で、天地ほど、何桁も、全く理不尽に、ポストの得やすさも研究費の得やすさも違ってきます。

    最後に博士課程進学後のサバイバルについて
    私の研究室の上下は極めて優秀で、上下二年の間、計五年で、旧帝大の教授を五人輩出しています。しかし、そういう派手な研究室であっても、行方不明の人は居ますし、アメリカに渡ってもうまくいかず失意の帰国をした人、企業で下働きからリストラされた人も居ます。
    ばらつきが大きすぎ、とても一般論では語れません。
    研究室を選ぶときの情報収集が大切。どのような人がどのような確率でサバイバルできるか、自分と比較してどうか、冷静に判断してください。

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