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【3868419】少年論

投稿者: 匿名者   (ID:OMOJuK53Ycs) 投稿日時:2015年 10月 07日 20:46

少年はあたかも、夏の青空に白い入道雲がむくむくと盛り上がり、力強く、高く、大きく、はげしく活動しながら拡がっていく姿に似ております。行末どんな形となり、どれだけの働きをし、どのように社会に影響を及ぼすまでに成長して行くかは、確かには、今は誰にも分りません。ただ、少年が将来成長して一人前の人間になり、何かをなし得る可能性をその中味に充分持っていると云うことだけは、誰しも疑っておりません。然しながら、人間の可能性はあくまで可能性であって、雀の雛が教えられなくても大きくなって、雀の巣を作ることが出来るという固定した可能性とは大いに違います。人間の場合は学習と努力とその継続とがなければ、可能性は何一つ実現しません。そのかわり人間はどんな巣でも作ることが出来るのです。可能性を信ずることは、従って、常に工夫をこらし、自己を見つめ、何を取り去り、何をどのように助長し、何をどれだけつけ加えねばならないかを発見する努力が必要であります。そこからは、将来必ず美しい花が咲き、価値ある実りが得られるに違いないと信じています。

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  1. 【3868756】 投稿者: 可能性  (ID:zgAZOU8z942) 投稿日時:2015年 10月 08日 09:33

    少し改行された方が読みやすいのでは?

    子供の可能性については否定しませんが、子供は生れ落ちた瞬間に一番多くの可能性を持っていて、それを次第に失っていくと思います。

    子供がやりたい、好きだと思っても、まったく適性がないこともあります。
    好きで努力ができる上、適性がある場合でも、親の経済状態によって子供が伸びたい方向には伸びられない場合もあります。

    うちはそうでした。
    子供はピアノが好きで、音楽の才能もあり、小学校に上がった頃にはピアノ教室の先生から「将来音楽家を目指すのであれば、しかるべき先生についた方がよい」と言われていました。
    しかし、家庭の事情で、家にアップライトピアノすら置くことが出来ませんでしたし、多額の費用がかかる一流の先生につけてやることもできませんでした。
    子供の可能性が一つ失われた瞬間です。

    理想では、可能性について何とでも言えます。
    しかし、実際は厳しいものです。
    世の中には努力だけでは解決しないことの方が多いですから。

  2. 【3873616】 投稿者: 確か  (ID:t0jiHN6e0yM) 投稿日時:2015年 10月 13日 23:34

    「少年はあたかも、夏の青空に白い入道雲がむくむくと盛り上がり」のフレーズは昔の校長挨拶の文章ではなかったでしょうか。

    少年の無限の可能性について論じたよい文ですね。その前提として「学習と努力とその継続」が必要だと説いているあたりは、まさにフジオ節でしょう。

  3. 【3874208】 投稿者: いわゆる  (ID:yupfW/EdgAU) 投稿日時:2015年 10月 14日 19:02

    努力主義って話だね。

    「世の中には努力だけでは解決しないことの方が多い」のは事実だけど、

    たまたま幸運が転がり込んでくるのを待っていても仕方がないから、

    自ら努力するアクションを起こすことは必要なんじゃないかな。

    人事を尽くして天命を待つというのは、大学受験にも通じるだろうし、人生のいろいろな場面にも通じるでしょう。

  4. 【3876774】 投稿者: 自ら  (ID:o/3l239bWaE) 投稿日時:2015年 10月 17日 20:42

    強い意思を持ってつかみとることなんだろう。それが努力主義。当たり前のようで、とても大切なことを教えている。

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