辛夷祭について｜掲示板スレッド

9月の第一週目の土日だった気がします。

小学生の娘をつれて今年初めて行ってきました。
いやあ素晴らしかったです。
娘は学芸系の中学を志望しているので、まあまだ先だけど、中高一貫と違って高校生の文化祭というものを見たことがないので、一応参考に覗いてみようか、というかんじで、2日目の午後から軽く出かけたのですが、若い才能と真剣さあふれる発表に、母の方があてられてしまい、改めて附高のファンになってしまいました。


特に三年の演劇、1つしか見られなかったのですが、
脚本、演出、演技、テーマともきわめて高度で、最初の幕開けから最後の舞台挨拶まで、きちんと観客を意識して練り上げられて完成しており、たんに「高校生が頑張っている青春の輝き」というだけでなく、舞台として感動させられる場面もたくさんありました。
仕事柄、若い人の舞台をよく見る機会があるのですが、これが演劇部などの子たちではなく、あくまでクラスの発表であるということに驚き、旧制高校のようなカルチャーが残っていた自分の頃の公立高校時代と比べても、現代っ子特有のテレやうちわ受けという要素はみじんもなく、これほど高度なものは見たことがない、という印象を持ちました。


中庭の有志バンドステージも、玉石混交ではありましたが、中には、ヴァイオリンやフルート、マリンバなど相当なソロの腕前の子たちが集まっている達者なフュージョンバンドや、ヒップホップからクラシック、チアダンスまでバラエティに富んだナンバーをこれまたきわめて高度なレベルの構成とパフォーマンスで魅せきったダンス部の発表など、堂々たるものでした。

しかも一人の生徒さんがクラス、クラブ、有志とかけもちしてさまざまな場面で才能を発揮しているのをみるにつけ、
これほどまでに燃焼する青春を過ごせるのなら、
よく言われるように、ふだん通塾率が高かろうが、浪人が多かろうが、親御さんとしてはご心配かもしれないが、どうでもいいじゃないか、という風に思えました。
色々なお子さんがいらっしゃるのでしょうが、なんというか、生徒さんたち全体から、強烈な生きる強さというものをかんじました。
きっとこの３日間が終わると、同じパワーを、今度は学業に向けられるのでしょう。




別スレにもあったように、配られた保冷剤があっという間にぬるくなる酷暑の中でしたが
実にすがすがしい気持ちで学校をあとにしました。



展示をじっくり見る時間がとれなかったので、
来年はもっと早い時間からみにきたいと思います。


附高生の皆さん、ありがとうございました。