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【2981911】東大合格者数を志望高選定の主要な基準にしている方へ

投稿者: 三浦半島住民   (ID:VescXetl722) 投稿日時:2013年 05月 26日 18:18

最近(というか昔からかもしれませんが)附高の良い点、他高との比較に(直接的であれ間接的であれ)東大合格者数に行き着くスレッドが多いのですが、これらスレッドを書き込む方は東大合格者数を志望高選定の主要な基準にしているというという認識でよろしいでしょうか?
もしそうであれば、なぜ東大合格者数を主要な基準にしているのかその根拠を教えていただけますか?

というのも、私にはまったくピンとこないのです。ちなみに類似の基準として東大合格率、東大現役合格者数、はたまた医学部合格者数、難関国公立私立大学者数(現役~、~率も含め)についても同様にピンときていません。

私の考えにバイアスがあるかもしれませんので、是非ご返答いただければと思います。

ちなみに、私が東大合格者数を基準にしない理由は以下のとおりです。

(1) ペーパーテスト対策よりも、教養を身に付ける事、体育祭・文化祭など
  のイベント企画を通じてチームワークとリーダーシップを磨くことのほ
  うが大切だと思っている。

(2) グローバルに見て東大の教育システムが優れているとは思えない。
  これは例えば、附高→東大→リベラルアーツカレッジと進学した方の記
  事を読むとわかるのではないかと思います。
  http://toyokeizai.net/category/043

(3) 日系企業での東大ブランドは形骸化している。(官公庁は知りません。)
  実体験として、学歴至上主義は二十数年前のバブル崩壊で瓦解してます。
  少し前から日本の大学を卒業することも重要でなくなり、最近ではグロ
  ーバル採用の名のもと、実質日本人の採用枠が絞られています。

(4) 所謂一流と呼ばれている中高では東大至上主義からの脱却を模索している。
  昨年の開成高の学校説明会で柳沢校長が印象的な話をされていました。
  「開成高は東大予備校ではない。これからは海外の大学進学を希望する
  生徒を積極的に支援していく。」
  最近武蔵学園が海外の大学を進学する生徒向けのカリキュラムを発表し
  ました。所謂一流の中高は日本の大学教育を見捨て始めているように思
  います。

以上

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  1. 【3008577】 投稿者: 脱原発、脱東大  (ID:DZS.F.gZB66) 投稿日時:2013年 06月 18日 13:09

    三浦半島住民さんへ あなたの質問に対する私見を述べさせていただきます。東大合格者数を志望校選定基準にする一番の理由は「単純で簡単」だからです。日本には依然として「東大神話」すなわち偏差値の高い大学=いい大学と考えている人が多いため、そのいい大学にたくさん合格者を出している高校はおそらく、いや間違いなくいい高校だろう、という短絡的な図式です。そこには卒業生数・学部別合格者数・合格率(受験者数÷合格者数)・・・など入り込む余地はありません。なぜならばそれらを考慮すると極めて複雑になり、彼らの思考回路がフリーズしてしまうからです。しかし価値観が多様化し、東大生及び東大卒業生の質も低下しつつある現在「東大神話」も崩壊しつつあります。経済大国の地位も失墜しつつある日本ですが、ハーバード・ケンブリッジなど世界トップ校と比較し東大自体もどんどんそのランクを下げつつあります。マスコミはそのことを少しずつ察知し、国立大学医学部・旧帝国大学・早慶など含め多層的データを集積し、「合格力」という基準で各高校を点数化したりしてきました。現在は昔と違いインターネットなどで志望校の情報をある程度知りことができますし、どの大学もオープンスクールなど実施し受験生に自分の眼で自分たちの大学を視て識ってもらおうと努力するようになってきました。これからは自己責任で自分の能力をもっとも発揮できる学校を選んでゆく時代だと思います。

  2. 【3009791】 投稿者: アトロポス  (ID:YofRpdLh5iw) 投稿日時:2013年 06月 19日 14:51

    >他高との比較に(直接的であれ間接的であれ)東大合格者数に行き着くスレッドが多いのですが、これらスレッドを書き込む方
            
    私はこれらスレッドを書き込む者ではないのですが、どうでしょうか。
    東大基準については、この学附の掲示板より一般的な教育掲示板の方に多くの意見を期待できたのではないかと思います。基本的に学附関係者に東大基準主義の肯定的な意見を期待するのは難しいかと思いますし、平たく「東大、東大」と言いながらこの学校を選ぶ学生やその家族は珍しいと思っています。
      
    つまり、
      
    >これらスレッドを書き込む方
     
    は学附関係者ではないと思います。
    (では何故そのような書き込みがあるかの理由についてはまた別の話になります)
      
    この東大基準主義についての学附のスタンスは置きまして、
    少し学附に関係なく、私は東京在住なのですが、その東京の都立高校における東大基準主義についての書き込みをさせていただきます。
       
    偶然目にしたのですが、2年半前の、平成22年12月の文部科学省で開かれた「今後の高校教育の在り方に関するヒアリング」に興味深い意見が出ています。
    元都立足立高校校長で当時専修大学附属高等学校長であった鈴木高弘氏がヒアリングで発表した意見です。
         
    氏の意見の本旨は東大基準主義ではないのですが、途中、東大基準主義にかかわる発言がありますのでそのまま抜粋します。
      
    【・・・私自身とすれば、現状は東京都の改革に行き過ぎがあるようにも感じられます。新しいタイプの学校作りはよいけれども、具体的な実践場面や提言が極端に走っている側面もあります。
     まず、その最たるものが進学指導重点校指定です。東大入学の公立高校を育てて近県の名門を 「け落とす」 ことにどれだけの意味があるかということを考えてみなければならない。公立の学校の使命は一体何だと言ったときに、都知事が日比谷の生徒は東大にも入れないじゃないかと苦言を呈した。それに対する回答の様な形で施策が打ち出されたのです。こういう進学指導重点校は私立と都立のよい子の取り合いにしかならないです。今、すごいですよ、各校ホームページを開きますと難関校合格者数が数値目標で示されていたりしています。MARCHに何人入れるとか、東大・早慶に何人入れるかという目標を出しています。あとは様々やっているわけですけれども、これは皆さんが御承知のとおりですね。何が何でも大学進学、それが優越する改革については、私は疑問を持っています。・・・】

    http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/kaikaku/arikata/detail/1306656.htm 
       
    この意見があった当時都立高校へ入学していた子供はもう高校を卒業している、そのようなタイミングの発言です。
       
    2年半前の都立高校、特に進学指導重点校(都立の上位校)はどのような方向性を持っていたのかが明確に分かると思います。
    そして、恣意的に途中で「 」としましたが、発言者からの印象として「け落とす」の表現が出ています。当時その言葉にふさわしいような状況があったのかと思います。具体的な何かの行動があったのかも知れません。氏のその印象を正しいと見ることができるかは定かでありませんが、しかし、文科省でのヒアリングです。原稿を用意されてのことと思います。不用意な言葉の選択は行われていないと思いますし、それどころかこの意見を聞く人にして何かしらの共感を覚えるような言葉を用意したとも思います。
       
    簡略すれば、
    都立指導重点校においての東京都の教育改革は、他者をけ落としてまでもの東大基準主義、もしくは難関校合格主義へ傾倒するような、そのような何が何でも大学進学を優越する行き過ぎを産み出した改革に至っている、
    ということでしょうか。
    もっと短く、
    東京都の教育改革により都立指導重点校に東大基準主義を推奨し、その都立指導重点校は東大基準主義を実践することになった
    でしょうか。

    その様なことはもう分かっているとのご指摘があるのかもしれません。
    しかしそのことがそのまま、何か他の都立高校の掲示板で見られるような、大学受験の掲示板で見られるような書き込みと同じような論調で、勿論スレ主様がこの学附の掲示板を見て疑問に思われたことに見事に直結しています。
       
    留意しなければいけないのは、氏の意見の本旨の流れから見て、都立高校において東大基準主義が跋扈する土壌を、教育委員会、都の教育者が教育改革の名の下に作ってきたという経緯があるということです。
    その経緯はスレ主様の恐らく思われているような、初めに東大有き、ではなく、そうではなくなし崩し的に、個人的にいえばもしかすると安易な結論として東大基準主義を出してきたことにあると思います。(都の教育問題は、構造的にも多くありそうです)
       
    何れにしても高校教育界の中にあった人の意見です。それも実績のある人です。
       
    その経緯に、またはその結論だけにどのような感覚で学生やその親、その他の教育、塾業界が乗っかり乗ろうとしているのかは知りませんが、ただスレ主様のご指摘の通りの東大基準主義の意見が見られることも事実です。
       
    東京の都立高校の教育環境において東大基準主義が結果的に作られ、そしてそれに群がるかのように人が集まっているが、しかし果たしてでは何故その東大基準主義が作られてきたかについては無頓着なのかもしれません。
    そうであるからこそ、スレ主様のような直截的な質問に対して答えようとする人が出てくることもなく、もしかするとこのヒアリングでの意見から窺われるように、都の教育関係者の中にですら答えられる人がいないのかも知れません。
         
         
    話題を変えますが最後に、基本的にスレ主様のご意見に異論は無いのですが、ただグローバルという表現が昨今良く見られることについて少し疑問を持っています。
    これも何か使われ方からしてグローバルという目的のための高等教育なのかとの思いが残ります。究極、グローバル有きで、これでは東大有きとさほどその定規が変わらないものではないかと思います。簡単に言えば、国内か否かだけの話。
    抽象的な表現のまま続けますが、個人的にはユニバーサルの表現の方が好きです。グローバルとなると地理的なものの印象が強く、更に迷いごとを続けるのならば即物的なものも感じます。そしてユニバーサルとなればユニバーシティで大学となるのかもしれませんが、大学は一部の教養部の存在を無視すると基本的には専門課程です。
          
    ユニバーサルの結果、グローバルに進むか否かは個人の選択で自由もあります。しかしそのユニバーサルにせよグローバルは十分視野に入っています。
    グローバルへ進まなければいけない状況的な環境があるにせよ、基本的に個々人の人生であり、自由は担保されてしかるべきとの思いがあります。広い自由を支えるものがユニバーサルなのではないかと。
    現行の日本の教育制度において普通課過程の高校は、平たく最後のユニバーサルの舞台かと思っています。ユニバーサルとなれば高度なものまでも要求されることを想定しますが、しかし高等教育内でそれを十分に与えられるだろう環境(学校)をこの社会に用意していても良いのではないかとの思いもあります。
      
    昨年から始まりました学附のSSH。目を見張るものがあります。
    最近の学校HPで文科省視察の様子が出ていましたが、その中の質疑・協議のところ。
    いみじくもグローバルの単語を出されているのかもしれませんが、そのグローバルを裏打ちするようなユニバーサルを感じえることが出来、このような機会を学校側が子供達に提供してくださることを喜んで歓迎したくもあり、感謝したくもあり、ひいては子供の将来の人生に期待を持ちたくもあります(子ども自身がどのように捉えているかは定かではありませんが、とにかく子供は在学中です。東大?個人的にはあまり興味が無いです。結果的に東大を進学先に選択するにしても、子供も同様なことを話していました。東大を目的にするのであれば東大受験用の予備校へ行けばよいとなるだけで、個人的に高校、高等教育へ期待するものとは違います)。  

  3. 【3010935】 投稿者: 三浦半島住民  (ID:.QHW9M0LVGI) 投稿日時:2013年 06月 20日 15:32

    脱原発、脱東大様
    アトロポス様

    丁寧なご意見、ご返答ありがとうございます。

    レポート提出に週2~3日徹夜しながらそれでも学校が楽しいと言う我が子を羨ましく
    思う今日この頃です。

    さてご返答頂いた件ですが、
    「主要基準が東大」な方と、そうでない方がいるとして
    お二方は後者の方でしょうか。
    是非前者の方からご意見を伺いたいのですが、なかなかレスを頂けないのは残念です。

    ○○大合格といった出口に着目するのであれば、東大合格者数よりも
    前年度に比して
    ・現役進学率が50%を下回った。(→自分の望む進路に進める確度が下がった)
    ・海外大学進学がゼロになった。(→進路のバリエーションが狭まった)
    ほうに着目するほうが、まだ筋が良いのでは、とも思います。

    個人的にはそういった出口よりも、高校生活そのものに着目していますが。

    引き続き、ご意見、ご返答を頂ければと思います。

  4. 【3011418】 投稿者: 拙い意見  (ID:DlrZX4Oxmpc) 投稿日時:2013年 06月 20日 23:36

    HNのとおりですが、そのままに書きますと、
    我が家でもスレ主様がお書きになった

    (1) ペーパーテスト対策よりも、教養を身に付ける事、体育祭文化祭など
      のイベント企画を通じてチームワークとリーダーシップを磨くことのほ
      うが大切だと思っている。

    という基本的な価値観がまず大前提としてあり(レポート、と書いていらっしゃいましたが、まさにそれらとあわせ、ディベートなどの課題で鍛えられるであろう、課題発見力、研究の推進力と他者に伝える表現力なども)。


    しかし、一方で、それらを本質的な形で支える学力の基礎をはかる指標として、大学受験における結果をわかりやすい指標として参考にする、ということはあります。
    ただ、それも、やはりお書きになっている

    (2) グローバルに見て東大の教育システムが優れているとは思えない。
    (3) 日系企業での東大ブランドは形骸化している。(官公庁は知りません。)

    や、海外の大学も含めた選択肢、情報などが昔に比べ比較にならないほど現実的になりつつある現在、また少子化や受験の産業化もあってか、東大生、東大卒という人の質が相対的に劣化していると感じさせられる現在において、東大進学率というものがどの程度本当の意味での高校生の学力の指標になりうるのか?
    という疑問は半ば感じながら、、、というのが本音でしょうか。


    海外の一流大学への進学者などが増えているようであれば、「東大もひとつの選択肢」である状態だ、と納得することはできるのですが。
    附高の多くの受験生にとっては、まだあまり現実的選択肢ではないのでしょうか?


    一方、東大進学と同じくらいの学力を必要とするとされる、国公立医学部進学者、これも同じように指標に使われやすいですが、附高に関して言えば、医師の子弟が一定数いることの現われかな、という風に我が家ではとらえています。


    SSHの取り組みは確かによくぞここまでという多様さと『サイエンス』をどうとらえるか、という明確な理念をしっかり感じさせますね。
    こうした学びの実践を通して、具体的な進学先などの選択はどのようであれ、附高生が豊かな将来を切り拓く突破口をみつけていけるのであれば、保護者としては預けてよかった、となるのだと思います。


    本当にまとまらない拙いレスで失礼いたします。

  5. 【3014421】 投稿者: 三浦半島住民  (ID:1RYktJTDr6Q) 投稿日時:2013年 06月 23日 19:30

    拙い意見様

    ご返答ありがとうございます。
    短所を踏まえた上で東大合格者数など出口の数字を参考にしているということですね。
    数ある情報、いずれもこれが絶対というものはないですから、情報の性質を承知の上
    で活用するというのはあり、かもです。

    > ディベートなどの課題で鍛えられるであろう、課題発見力、研究の推進力と他者に
    > 伝える表現力なども
    これは実社会でとても重要な資質ですね。

    > SSHの取り組みは確かによくぞここまでという多様
    附高は教育実験校(教育の理論と実践に関わる研究)だからなのか、取り組むにあたっ
    ての先生方の「こころざし」がちがいますね。

    引き続きご意見を頂ければと思います。

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