書類送検、在宅起訴｜掲示板スレッド

国立東京学芸大学付属高校（東京都世田谷区）は２９日、生徒の１人が複数の同級生からいじめられ、手首を骨折する大けがを負ったと発表した。学芸大は学校側の対応が遅れたなどとして、当時の校長ら１２人を戒告などの処分にした。


警視庁はいじめに関わった同校の男子生徒２人を傷害容疑で書類送検。２人は在宅起訴されたという。


　学校関係者によると、けがをした生徒は３年生の男子。現在、学校外で個別指導を受けているという。


　学校によると、被害生徒は昨年５～９月、体育祭の練習時に倒されて骨折したほか、部活中に複数の生徒からセミの幼虫をなめさせられるなどした。
　

生徒は昨年６月にアンケートでいじめ被害を訴えたが、担任はいじめと判断しなかった。昨年９月には保護者が担任に連絡したが、学校がいじめ防止対策推進法に基づく「重大事態」と判断し、文部科学省に報告したのは今年３月。８月の第三者委員会の調査報告書は「重大事態の判断は、いじめの申告があった昨年９月時点でなされるべきだった」と指摘した。


　出口利定学長は記者会見で「（法律への）認識不足で事態を長期化させ、生徒、保護者を苦しめることになった。申し訳ない」と謝罪。法律に基づき「重大事態」として調査するのが半年遅れるなど不適切だったとして、当時の校長ら４人を２８日付で懲戒処分（戒告）、担任や部活の顧問ら８人を同日と１０日付で訓告や文書による厳重注意などにした。


　世田谷署によると、２人の書類送検は５月１７日付。送検容疑は２年生だった昨年６月３日と同２２日、被害生徒を倒して左手首を骨折させたり、生徒を投げ飛ばして頭にけがを負わせたりしたというもの。送検時、２人は容疑を認めていたという。