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Z会・ena教育対談企画

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インターエデュ > Z会・ena教育対談企画 > 最終回 中学受験をもう一度考える

すべては、子どもたちのために。―自らの立つ位置で、最高の教育を
東大理III合格24名(占有率26.7%)を誇るena大学受験部が、東大合格シエア50%以上を誇るZ会に加わり、「Z会ena」として指導を開始。 同業他社という垣根を越え、更なるよい教育サービスを生み出そう、という動きが、教育の世界で活発になっています。
「すべては、子どもたちのために。」
このたびZ会enaが、教育人を招き、熱く想いを語る対談企画を実施。今回が最終回です。(全4回の予定は変更になりました。申し訳ありません)

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今回の対談者

一円 尚
進学舎取締役塾長
中学校受験指導を始めて25年。男女御三家をはじめとし、数多くの合格者を指導してきた。家庭では二女(小学3年、6年)の父親でもある。
http://www.shingakusha.co.jp/
漆 紫穂子
品川女子学院校長
ミッション「私たちは世界をこころに、能動的に人生を創る日本女性の教養を高め、才能を伸ばし、夢を育てます」を掲げ、「28プロジェクト〜28歳になったときに社会で活躍する女性の育成」に取り組んでいる。産経新聞教育欄『解答乱麻』にコラム連載中。
日々の様子を「校長日記」に綴っている。
品川女子学院ホームページ:http://www.shinagawajoshigakuin.jp/home.html
校長日記:http://www.shinagawajoshigakuin.jp/21fromPrincipal/index.html

【最終回】 中学受験をもう一度考える

中学受験は結果よりもプロセス。
子どもが自分で自分をほめられるよう親は覚悟を持って取り組むことが大切。

受験は「合格・不合格」の世界だが、志望校に合格することだけがゴールなのだろうか? 子どもの将来を考えるうえで、親は中学受験に対してどう向き合えばいいのか?

今回は「28プロジェクト(※)」などで注目される品川女子学院の校長・漆紫穂子さんと、進学舎の取締役塾長である一円尚さんが対談。学校、塾それぞれの立場から、中学受験で大切なこと、志望校選びのアドバイスを語ってくれました。


※ 「28プロジェクト」…高校を卒業する18歳ではなく、28歳のときに社会で活躍する女性を育てようという品川女子学院の教育方針。女性の出産年齢の平均にも近く、また最初のキャリア形成に関わるこの時期を目標に、家庭と社会で両立できる、ライフワークバランスの取れた女性を育てようというもの。

最終的には子ども自身に選ばせることが大切


一円

受験、とくに中学入試はまだ人格が出来上がっていない小学生が対象ですし、親の期待も絡んでくる。そこの部分をサポートするのが塾の役割だと思っています。

私も説明会でも必ず伝えているのは、子どもは6年間通うことになるのですから、その子に合う合わないかを大切にしてほしいということ。仕事柄、たまに「子供が通っている学校に合わないがどうしたらいいか」と相談されるのですが、志望校を親が決めてしまった場合が多い。

一円

しかし、中学受験というのは、子どもだけで選べないんです。志望校を選ぶには親が学校をよく見ることが大切です。偏差値や大学合格実績だけを見るのではなく、実際に説明会での校長や教頭、広報担当の先生の話を聞いたり、通っている生徒の様子をきちんと見ると、わが子を通わせてたときのイメージって出来てくるはずなんです。

ですからうちの塾では、4年生の段階で、実力は抜きにして、学校をたくさん見ることを薦めています。そこでいろんなタイプの学校を研究し、学校を見る目を養うのは大切です。

私はこれだけはやっていただきたい3つのステップがあるんですけれど、まず第一に、お子さんの将来について、家庭内での意見を揃えておくこと。ずっと受験に関してお母さんに任せっぱなしだったお父さんが合格が決まったあと30年前の知識で「あっちの学校にしろ」といったりすることがある。まず家庭内でビジョンを合せることが第一ですね。

第二に、親が先に学校を見に行き、細かいところを調査すること。具体的にいうと、財務情報などはきちんと見た方がいい。閉校になってしまう学校や経営者の変わる学校というのもありますし、お金の使い方で何を大事にしているかわかる。また、中高の子どもにとっては校則というのも大事なことです。

最終的に10校くらい絞った中からお子さんと一緒に見に行く。子どもにとって大事なのはフィーリングですから、なるべく生徒が大勢いるときのほうがいいですね。こうしたステップを踏まずにいきなり文化祭とかに連れて行ってしまうと失敗することがあります。子どもが「ここがいい」となった後、いろいろ分析して親としては薦めたくないと思うと、バトルになってしまいます。「この中なら子どもがどこに行くっていってもいい」と思える学校を選んでから子どもに決めさせると、トラブルは少ないんです。最終的に偏差値的には親の希望より低いところを選ぶかもしれないけれど、それでも子ども自身に任せるという覚悟が必要ですね。

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成長期の子どもの顔は一つではない

一円

子どものタイプを見極めるのは大切なのですが、「うちの子はこうだ」とステレオタイプで見てはいけない。人間にはいろんな側面がありますし、学校や塾にもABCなどいろいろファクターがありますよね。

Aと照らし合わせてどうか、Bはどうか、Cはと対応させていって、総合的に合う合わないがわかると思うんです。


大人もそうですけれど、子どもの顔って一つではない。学校と家庭でも違うし、成長期なので、自我の形成過程でも変わってきます。それまではよく話していた子が急に話さなくなることもあります。

子供が反抗的な態度ばかりとる時「ほんとうはどうしたかったの?」と聞くと本心が出ることもあります。

一円

子どもがしゃべり出すまでじっと待ってあげることが大切ですね。いまは情報が氾濫していますので、お母さんも不安になることが多いかと思いますが、情報は取捨選択する必要はあります。

私は子どもたちにも「信じていることと、知っていることをわけましょう」とよくいっています。

人から聞いて間接的に知ったことなのか、自分の目で直接見たことなのかを分けて判断材料に使う。周りの声に惑わされそうになったら、ちょっと視点を変えて、客観的に引いてみると、心の余裕が生まれると思います。

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自分のためだけに時間を使い子離れの準備をする


一円

「子どもを絶対に不合格にさせたくない」という親御さんがいらっしゃいますが、受験させる以上それはムリな話。でも、不合格になったからといって、それが決定的なダメージになるかっていうと、私はそうは思わないんです。

努力しなければ報われないけれど、努力しても報われないこともある。だから最悪の場合を考えておくことも必要ですね。そして、その時に最悪だとしても、先々それが幸運に転じることもあります。

本校の卒業生で、他大学から東大医学部の大学院に入った子が「大学受験は思い通りにならなかったけれど、その気持ちがバネになった。あの失敗が私の原動力」と手紙をくれました。

一円

失敗しても、自分で自分をほめてあげられる。その環境を作ることが親の一番大事な仕事ですね。

極端な話、私たち教員も親御さんもお子さんより早く死にますし、社会的にもだんだん力がなくなってくる。そのときにお子さんが一人で生きていける力をつけてあげたい。

だから試練や逆境を買うくらいの気持ちで、失敗させたり、タフにさせる経験をさせることが大切ですね。

一円

それはすごく納得できます。たとえ第一志望ではなくても、親が「ここでよかったじゃない」と明るくいえれば、受験は暗いものにはならないです。

お母さんがお子さんに感情移入してしまうのは、愛情表現です。でも、自分のために時間を作ることも大切にしてほしい。

毎日10分だけでもいいんです。子どもは「勉強だけしていればいい」といわれるのは負担なので、その10分を子どもからもらうのもいいですね。

「お母さんがのんびりする時間、あなたちょうだい」といって、洗濯物を干してもらったり、買い物に行ってもらう。お手伝いによって居場所ができたり、人の役に立つ喜びをしったりする。そういう小さいことの積み重ねはその後の成長に、意味があるんです。

一円

結局ガマンがいちばんよくない。

うちの社員にもいっていますが、仕事バカではダメだと。生身の人間と向かい合うには、こっちがどれだけハートを磨いているかというのが勝負なんですよね。

お母さんには自分の時間を持つというのを、私も強く薦めたいです。

対談企画進行:Z会 Web戦略統括 寺西隆行
Z会のWeb全体を統括して担当。毎日更新するブログにて教育や受験についての想いを書き綴ってもいる。
ブログ:教育・受験に携わる社員として〜「和顔愛語 先意承問」
なお、名だたるコンサルタントに混じり、Webビジネスメディア「インサイトナウ」でも人気のビジョナリーとして活躍。

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