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豊島岡女子学園中高
[ 次第 ]
- 豊島岡教育の現状 校長 二木謙一先生
- 本校教育の特色と入試注意点 教頭 小林博子先生
- 各教科から入試のポイント
- 進路・進学指導と大学合格状況 進路指導 松本久史先生
- 学園生活と指導体制 学園生活指導 元谷聡恵先生
[ 校長のお話 ]
- 学力向上のための取り組み
生徒たちは、決して放っておいて出来るわけではない。きめ細かい指導と後押しがあってこそ、伸びるのである。そのためには、教育の意識と質を高めなければ ならない。「教師力」を高めるために、御茶ノ水女子大付属中高や筑波大学付属中高の先生方と公開授業など通して、授業や補習などの進め方の研究をしている。
- しつけと人間教育
知性・教養ある現代女性として品格のあるマナーを身につける。試食室では洋間の立ち居振る舞い、礼法室では日本の礼儀作法を習う。
校長に就任されて4年になる二木謙一先生は、以前国学院大学の教授をされていた。教授時代には、NHKの大河ドラマで10年以上にわたって風俗考証を手がけていらしたそうである。そういったこともあり、中1では校長先生自らが、歴史を踏まえての礼法の授業をされている。
- 喜びと感動を与える教育
自分が感動しないで、どうして人を感動させることができるのか。教師が感動しないで、生徒を感動させることはできない。文化祭、運動会、合唱コンクールなどの行事には、生徒が主体となり作り上げていく喜びと感動を大切にしている。
また、教育施設の充実に力をいれている。池袋の校舎の他に、長野県に合宿で利用する小諸林間学校と、埼玉県に入間総合グラウンドがある。林間学校の校舎を 初めて見る新入生は、歓声をあげるそうである。今年9月には入間総合グラウンドに新体育館が完成し、一層教育環境が整ったとのことだ。
入学を期待する生徒像は、「何事にも一生懸命に取り組むという気持ちのある生徒」である。豊島岡は、そういう生徒たちが、「入学して良かった。」と思える教育をする。
[ 本校の教育の特色 ]
- 運針
運針は、豊島岡の特徴ある教育のひとつとして有名である。ここ最近では、教育関係の雑誌やテレビで「品位ある教育」ということで紹介されている。
朝のホームルームは、8時10〜20分であるが、後半の5分間が運針の時間だ。1メートルのさらしの布に、玉止めをしない糸で、ただひたすら直線に縫って いくのである。入学式の次の日から、中3生の指導の下で始める。最初は出来なかった生徒も、時が経つにつれ上手になり、5分間で2本分、すなわち2メートルも縫い進めてしまう生徒もいるのだそうだ。
無心になり集中することは、授業への集中力にもつながる。大学入試の当日に運針をして気持ちを落ち着かせ、見事合格を果たした先輩もいるという。日々同じ事を繰り返すことにより、努力を積み重ねることの大切さや、基礎の大切さを知る。
[ 入試について ]
- 国語・算数は各50分で100点満点。理科・社会は合わせて50分で100点満点になる。
- 例年の合格ラインは、正解率65%〜70%くらいである。
◆複数回受験と繰り上げ候補者について
- 複数回受験の場合、正規合格での優遇はない。ただし、繰上げ候補になり、かつ同点の場合は優遇がある。
- 繰上げ候補者になった場合、手続きが必要であり、その際、第一希望の場合は申し出ること。
◆来年度の変更点
募集人数の変更
- 1回 140名 → 160名
- 2回 30名 → 40名
- 3回 30名 → 40名
国語
- 長文2題(1題につき3500字程度)
- 全体で30問程度(記述・選択肢混合)
<留意点>
- 記述問題については、設問の条件を満たすこと。本文中における意味を客観的に読み取ること。
- 選択肢問題においては、それぞれの選択肢の内容を正確に解釈すること。
算数
<対策>
- 試験時間を意識し、スピードアップに心がける。
- 易しい問題をすばやく見つける。
- 苦手分野をなくす。
- 別解に興味を持ち、様々な解き方に関心を持つ。
社会
- 大問2・3題、小問25題程度
- 歴史、地理、公民からかたよりなく出題
- 漢字・カタカナは正確に記入のこと。漢字の間違いは不正解。
<形式・傾向>
- 単語を答えさせる問題
- 語句選択や正誤問題など番号を選ばせる問題
- 図表の読み取りなど、与えられた条件の中から解答が導き出せるかどうか
- 記述(10〜20字)は、自分で表現できること
- 時事問題は日本の他、世界で話題になったことも含む。特に2〜3年前だとわからない受験生が多いが、普段からニュースや新聞に関心を持つこと。
理科
- 物理、化学、生物、地学の4分野から大問1題ずつ出題
<解答形式>
- 用語は指示通りに答える(漢字・ひらがな・カタカナ等)
- 選択肢から記号を選んで答える(すべてひとつ)
- 理由を簡単に説明するという記述問題あり
- 計算問題あり(小数で答え、割り切れない場合の指示有り)
[ 進路・進学指導について]
道徳やHRの時間を利用しての職業調べで、興味・関心を広げることから始めている。大学教授を招いての出張講義や、卒業生による相談会もおこなっている。
昨年度の合格状況は、東大14(現役13)・一橋5(5)・東工大5(5)・早稲田151(121)・慶応62(52)・上智50(41)である。医学部 志望者も多く、国公立11大学16名・私立大13大学48名の合格。薬学部には国公私立大を合わせて171名(128)もの合格を出している。
[ 学園生活と指導体制 ]
「池袋という場所柄、受験生のご家庭は心配されることもあるかと思いますが、周辺の学校や警察にも協力して頂き、巡回補導を行っています。」とのお話であった。
制服は50年以上の歴史のあるセーラー服である。茶髪・アクセサリー・短いスカートは禁止。携帯電話は、届出制で許可しているが、校内使用は禁止である。
放課後1時間のクラブ活動は、全員必修である。ただ、閉門は5時半なので、平均通学時間を1時間前後として6時半には帰宅できる。
[その他]
学校は、池袋駅東口からグリーン大通りを真直ぐに行ったところにある。学校周辺はオフィスビルが並び、池袋の繁華街をイメージして訪問すると、全く違う雰囲気だ。
校舎内には、説明会で校長先生がお話されていた「感動」がいろんな所にある。最初に感動したのは、家庭科で使用する調理実習室とは別に試食室があることだ。
天井にはシャンデリア、白いクロスが掛けてあるテーブルに白い椅子やカーテンは、まるでホテルの披露宴会場のようだった。また音楽堂のような美しい講堂の入口前にある「らせん状の階段」は、シンデレラを思わせる華やかなデザインである。女の子なら誰もがドレスを着て、階段から舞い降りて踊りたいような気分になりそうだ。
地下の食堂は、広くて清潔。カラフルな椅子が可愛い。私は、以前こちらでラーメンや定食を頂いたことがあるが、学食とは思えないくらいおいしかった。
校舎内には、まだまだ素敵な場所がある。事前に連絡を入れれば平日の訪問が可能なので、一度お子さんとご覧になることをお薦めしたい。
前任の校長先生から二木謙一校長先生になられてから4年である。礼法の時間を設けたり、新体育館を建築されたりと、少しずつ変わっていく豊島岡である。受験生も増え続け、2000人を超えるそうだ。来年度からは、高校入試の募集人数を若干減らし、中学入学者を増やすということだ。
学力向上のみな らず、女性としての躾けにも力を注いでいる学校だと感じた。前任の校長先生が毎回説明会で仰られていた「かわいい女性」という言葉は、数年たった今 も私の記憶に残っている。その「かわいい女性」でありながら、現代女性として「品位ある世の中で活躍できる女性」に育っていってくれるであろう豊島岡生に 期待したい。
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