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学校訪問記 |
【第40回】東京芸術大学音楽学部附属音楽高等学校http://www.geidai.ac.jp/facilities/high/ 「一社会人として立派に育つ環境を」 JR上野駅と鶯谷駅、千代田線根津駅に囲まれた地域には国や都の文化芸術に関する施設が密集している。上野駅公園口からそれらの施設に目をやりながら進むとその一番奥に緑と彫刻に囲まれた東京藝術大学が鎮座している。音楽学部附属音楽高等学校、通称芸高はこの大学敷地内にある。 芸高は唯一の国立音楽高等学校として半世紀余の歴史を刻んできた。そんな同校史上初めての女性校長が誕生してから早1年、K校長先生にお話を伺うことが出来た。 早期専門教育を重視した学校故であろうか、一般的な高校ではみられない特徴がみられる。なかでも出色は2年生の演奏・修学旅行と3年生の公開実技試験であろう。修学旅行は、生徒達が訪れた先で聴衆のいる会場での本格的なコンサートを催すのである。同窓会や地元有志の方々による運営など、現代の若者がなかなか感じることの出来ない周囲の有り難さやそれに対する感謝が素直に感じられる素晴らしいものだ。公開実技試験はなんと一般に公開された試験である。ただでさえ、試験と聞けばあまり喜ばしくない気持ちになる諸兄も多いことだろう。聴衆の前で演奏することが前提の演奏家の卵とはいえ、何とも正直驚かずにはいられない。 更に、今年はなんとユネスコ平和記念コンサートとして海外公演(フランス・パリ)も行われる。通常であれば親善大使としてイベントに参列するというのが一般的だが、芸高の場合、自分たちの演奏会に招待するという独自の国際交流が行えるのである。国立高校で初めてとなる海外での芸術活動だそうだが資金集めに難儀しており、国内で行われる事前演奏会(4月15日(日)http://www.geidai.ac.jp/geiko/unescoconcert.htm)では出口募金を行うそうだ。芸術や国際貢献にご興味のある方は是非演奏会にお出で頂きたいとのこと。 定期演奏会や年数回のコンサート等、随分と発表の場が多いように見受けられる同校だが校長先生は「皆様の前で演奏させて頂くことが生徒の成長につながるものと考えているので、お呼びいただけるのならどこへでも出かけていきたいと思っているのです。」と積極的だ。 今回取材の折りに様々な刊行物を見せて頂いた。そこには大学や校長先生をはじめ関係者の方々が厳しく自らの学校のあるべき姿を問うている記事が多く見受けられた。全て内部向けのもにもかかわらずこの手厳しさである。それは校長先生が強調される『まずは一社会人として恥ずかしくない』生徒育成のためであり、それが『良い演奏にも通ずる』という信念の表れでもあろう。学問の性質上、個対個での指導が多く、一学年40人という小さな所帯だ。しかし、そこには多くの国内外で活躍する芸術家を育ててきた自負と今後も更に多くの才能を世に送り出すべく日々真剣に生徒と向き合う校風が根付いている。 Written by ニワトリ |
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