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可能性が伸びる! 男女別学が選ばれる理由

可能性が伸びる! 男女別学が選ばれる理由

inter-edu’s eye
インターエデュのアンケートによれば、中学受験を考えているご家庭の約50%が、「男子校あるいは女子校」の男女別学を希望しています。お子さまにとっても、男子校や女子校は憧れの学校。男女別学の魅力は、どこにあるのでしょうか。

男子校でのびのび学び自分を育てる

みなさんは男子校にどのようなイメージをお持ちですか? 一般的に、「暗い」、「規律が厳しい」、「怖い」などマイナスのイメージを持たれがちの男子校。しかし、実は在校生に男子校のイメージを聞くと、「明るい」、「楽しい」、「自由な雰囲気」と答える生徒が多く、いじめの不安は7割の生徒が入学前から感じていなかったという調査結果もあります。

男子校が男の子にとって過ごしやすい場所なのは、なぜでしょうか。その理由は、男の子と女の子の成長段階の差にあります。小学校高学年ごろから中学生、高校生ごろにかけては、女の子の方が成長速度が速く、同学年の男の子よりも精神的に2~3歳年上になります。そのため、自由奔放なことをしやすい男の子は、同年代の女の子から冷たい目で見られやすいので、自分を出しづらいことがあるのです。
また、男の子は女の子よりも、好きなものをとことん突き詰める傾向があります。女の子からは単に「マニアック」とみられてしまいがちなことも、男の子同士ならその良さが分かるので、互いにすごさを認め合うことができ、自分の能力を最大限に伸ばすことができるのです。男子校は、男の子がのびのびと学べる場所といえるでしょう。

女子校で女性らしさと自立心を養う

ヒラリー・クリントンや、日本人女性で初めて宇宙飛行士となった向井千秋など、社会で活躍する女性はみな女子校出身者です。なぜ女子校出身者の多くが、社会で活躍できるのでしょうか。それは、女子校で自立心が育つからです。
当然、女子校には男の子はいません。そのため、学校行事や部活動、委員会などでリーダーシップを発揮するのは女の子自身です。重い荷物を運ぶ際も、女の子自ら動かなければなりません。日々の生活の中で、「自分たちが率先して行う」という習慣を身につけられるので、女の子は積極的になり、自立していくのです。

また、女の子同士の中では、男の子と比較した「女の子だから○○が苦手」という概念がなくなります。そのため、一般的に苦手とされる理系科目も、そうした固定観念に捕らわれることなく、自分らしく伸ばすことができます。「女子校出身者はリケジョが多い」といわれる所以もそのためです。
一方で、女性としての“たしなみ”もしっかり身につくのが女子校のよさ。マナー講座や日本の伝統文化を学ぶ授業などを取り入れている学校も多く、社会に出たときに恥ずかしくない女性へと育ててくれます。自立した女性を育成するのが女子校なのです。

別学と共学のいいとこ取り!男女併学

勉強は、男の子・女の子それぞれの良さを引き出せる男女別学の方がよさそうだけど、社会に出たときは男女一緒になるのだから、やはり共学の方がいいのでは? そうした懸念を持たれる保護者の方もいらっしゃるかと思います。男女別学と共学で悩んでいるご家庭におすすめなのが、「男女併学」の学校です。「男女併学」とは、男子と女子を募集し、学習面や生活面において、男女で分けたり、男女が一緒に行ったりと、男女別学と共学の良さの両方を持ち合わせている学校のこと。勉強は男女に分け、部活動や学校行事などは一緒、ある学年までは男女別学で、その先は男女が共に学ぶなど、学校によって分け方はさまざまです。

東京都の学校では、國學院大學久我山中学高等学校が男女併学校にあたります。國學院久我山では、学校行事、クラブ活動は男女が一緒になって行いますが、授業やキャリア教育、進路指導は男女別に分かれています。男子部の特徴は、文武両道。柔道や剣道の武道に打ち込みます。一方、女子部は社会に出たときに選択肢の幅を広げるためのキャリア教育が充実。男子部の雄々しさを「である調」で、女子部のしおらしさを「ですます調」で表現した学校サイトからは、生徒の雰囲気が伝わってきます。

男女別学か、共学か、はたまた両方の良さを活かした男女併学か。お子さまの能力を伸ばせる学校を、ぜひ見つけてください。