文部科学大臣賞受賞! SGH全国高校生フォーラム最優秀プレゼンターインタビュー

二人の生徒

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“英語の佼成”として知られ、SGH指定校の佼成学園女子中学高等学校(以下、佼成女子)。昨年度、SGH指定校が集まるイベント「SGH全国高校生フォーラム」で、佼成女子は文部科学大臣賞を受賞しました。今回は、イベントで佼成女子の実力を広く知らしめた二人の生徒にインタビューします。

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「SGH全国高校生フォーラム」とは

「SGH全国高校生フォーラム」は、ポスターセッションやディスカッションを通して国際的な課題を英語で発信する初開催のイベントです。2017年11月、全国のSGH指定校が一堂に会して行われました。
佼成女子からは、徳久愛華さん・坂谷内咲里さんペアが「多民族社会であるタイでどのような言語教育が行われ、少数言語が保存されているか」をテーマに出場し、ポスターセッションの最優秀プレゼンターに贈られる文部科学大臣賞を受賞しました。そして二人は、アジアの中高生が社会問題の研究を発表する「グローバルリンク シンガポール」への出場権を手にしたのです。

最優秀プレゼンターの誕生~生徒インタビュー

昨年、イベントに出場した高校3年の徳久さんと高校2年の坂谷内さんにインタビュー。二人はスーパーグローバルクラス(以下、SGクラス)に在籍する先輩後輩です。坂谷内さんはサポート役として事前準備を手伝い、イベントでは徳久さんの研究内容を二人で発表しました。

SGクラスの課題研究
SGクラスでは、1年次に国際文化の授業で次年度に行われるタイフィールドワークの事前学習を行いながら、各自がテーマ設定を行います。2年次には、タイでストリートチルドレンやフェアトレードを支援するNGO団体などを訪問したり、山岳民族“カレン族”の村に滞在しフィールドワークを行います。3年次にはロンドン大学のSOAS校に通い、研究テーマをさらに掘り下げて英語で研究論文を作成します。

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二人で出場した経緯

徳久さん:私は2年次のフィールドワークで、少数言語をテーマにカレン族の言語教育を調査しました。その研究を進めていたとき、SGクラス国際部長の先生からイベントの出場者に推薦されました。

坂谷内さん:私は昨年、ストリートチルドレンの研究をしていました。ストリートチルドレンへの政府の対応などを調べるうちに、教育的な課題が見えてきました。そんなとき国際部長の先生から、徳久先輩の発表のサポートをしないかと声をかけていただいたことが、ペアを組んだきっかけです。

徳久さん:私と坂谷内さんの研究テーマには、マイノリティーの言語教育という共通点がありました。先生はこのテーマのつながりに気づいて坂谷内さんに声をかけたのだと思います。

徳久さんと坂谷内さん
SGクラスの授業やネイティブ教師と交流を行うグローバルセンターの壁の前で
左:高校2年生 坂谷内咲里さん 右:高校3年生 徳久愛華さん

ポスターセッションに向けて苦労したこと

徳久さん:自分の研究内容を1枚の紙に収めて説明しなければならないので、視覚的に分かりやすく見せるにはどうすればいいか、先生に何度も相談しながらポスターを作りました。その間、坂谷内さんは統計資料や内容を定義するための資料を集めてサポートしてくれて、本当に助かりました。

坂谷内さん:ポスターセッションでは、プレゼンを二人で分担します。私は人前で話すことが苦手なので、話す内容を覚えることよりも、観客に伝わるように話すことを一生懸命練習しました。ネイティブの先生にお願いして模範音声を録音し、繰り返し聞いてイントネーションの確認をしたり、お腹から声を出すことを意識して朝や放課後に発表の練習をしたりしました。

徳久さん:坂谷内さんが横にいてくれたおかげで、落ち着いて発表することができたと思います。

徳久さん

文部科学大臣賞を受賞した感想

徳久さん:ポスターセッションの質疑応答では、審査員の鋭い質問にドキドキしながら英語で答えました。全国の高校生がさまざまな分野の発表をして、研究内容の面白さやプレゼンのうまさに驚かされたので、まさか自分たちが受賞できるとは思いませんでした。

坂谷内さん:先輩は本当にすごいと思います。受賞により、7月にはシンガポールのイベント「グローバルリンク シンガポール」にて、また二人で研究発表をすることになりました。

徳久さん:春に訪れたSOAS校で、研究の論証になるカレン族の文字体系の資料を見つけることができました。こうした新しい情報を組み込んで「グローバルリンク シンガポール」に臨みます。

坂谷内さん:イベントの直前に、今度は私がタイでフィールドワークをするので、カレン族のようすを見てこようと思います。

徳久さん:じゃあ、調べてほしいことがあったらお願いするかも。

坂谷内さん:任せてください!

坂谷内さん

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佼成女子で世界とつながる

今後の研究と将来の夢

坂谷内さん:今は、テーマを変えて宗教を研究しています。海外研修では、カレン族やタイ人の生活と宗教との関わりや、宗教による価値観の違いについて調査するつもりです。将来は英語を日常的に使う仕事に就きたいですね。

徳久さん:私は今の研究をさらに深めていきます。マイノリティーの権利の守り方を調べたとき、タイの法規制の多さを知りました。そこから法律学に興味を持つようになったので、大学では法律学を勉強して、国際弁護士になりたいです。

まとめ

編集者から見たポイント

英語でのポスターセッションで133校の頂点に立ち、文部科学省から表彰された二人。受賞の背景には、佼成女子が誇る質の高い海外研修プログラムの存在がありました。シンガポールでもきっと素晴らしい発表をして、吸収したことを学校に還元してくれることでしょう。

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イベント日程

イベント名 実施日
夏休み学校見学会 7月24日(火)・7月25日(水) 午前の部10:30 午後の部13:00
夏休み学校見学会 8月3日(金)・8月4日(土) 午前の部10:30 午後の部13:00
夏休み学校見学会 8月21日(火)・8月22日(水) 午前の部10:30 午後の部13:00
オープンスクール 8月25日(土) 9:30
乙女祭(文化祭)  9月22日(土) 12:00・9月23日(日) 9:30
学校説明会 10月6日(土) 14:30 施設見学・個別相談あり

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