inter-edu’s eye

2016年、八王子中学校は「東大・医進クラス」を新設します。また、アクティブ・ラーニングを中心とした「新しい学び」にも取り組んでいきます。そこにはどんな思いが込められているのか、取り組みの内容を通して紹介していきます。

八王子中学校の新しい学び

知的好奇心を刺激するアクティブ・ラーニング

アクティブ・ラーニングでは教師が一方的に行う授業ではなく、ディスカッション、課題研究や発表を生徒自身が行い知識の定着と表現力の向上を計ります。さらに3年間かけて行う探究ゼミで、課題解決能力、プレゼンテーション能力、論理的思考力、モデリング能力を身につけ、大学入試改革に対応できるアウトプット能力の育成に役立てます。

3年間の探求ゼミ教育

Q:貴校のアクティブ・ラーニングのメリットを教えてください。

国語科教諭 笹川先生:本校では古文や漢文の授業にもアクティブ・ラーニングを取り入れています。文章の一部を課題にして調べ学習を行い、発表することで授業が活性化します。生徒同士で演習問題を解くようにすると、教師に聞きにくいことも聞くことができますし、教える側に立って理解を深めることもできます。
講義型の授業では、内容が高度になるにつれて苦手な生徒は興味を失いますが、この体制であれば一人ひとりが主役なのでしっかり学力を身につけることもできます。

グローバル社会における独自の戦略的語学教育

八王子中学校では、グローバル社会で自信を持って英語を使える人材を育てることに力を入れています。1クラスを3グループに分け、ネイティブの外国人による授業を行うとともに、日本の伝統文化も学び異文化理解力を深めます。

ネイティブの外国人による授業

Q:授業の特徴を教えてください。

英語科教諭 ヒューズ先生:語学を学ぶうえでは「慣れ」も重要だと思っています。最初は何を言っているのか分からない生徒も、やさしいものからステップアップしていくので、自然と語学力が身についていきます。慣れてくると、職員室を訪ねてくるときも自然に英語が口から出るようになります。

効率的で効果の高いICT教育

電子黒板とタブレットを活用する授業を日常化し、ICTリテラシーを身につけることを目標としている八王子中学校。常に授業方法や学習計画を見直し、より効率的で効果の高い教育を追求していきます。

電子黒板を使用したICT教育

Q:ICT教育を行っている学校は多数ありますが、貴校の特徴を教えてください。

理科教諭 田上先生:例えば物理の授業では、椅子に座った教師の写真を撮り、重力と垂直抗力がどのように作用しているのかを矢印で書き込ませるなど、興味を引きやすい画像を素材とすることで授業に親しみやすさを持たせています。またICTによる授業の効率化によってゆとりが生まれるため、その時間をアクティブ・ラーニングを主とした取り組みに利用しています。

2016年度新設 「東大・医進クラス」

八王子中学校ではアクティブ・ラーニング、グローバル教育、ICT教育を通し、常に生徒自身が自発的に考え、新しい何かを生み出せるような環境づくりに力を入れています。この3つの取り組みを最大限生かせるように、新たに「東大・医進コース」が新設されます。

「2020年、大学入試改革により入試制度が変わりますが、東大や医大の受験ではさらに高いレベルが求められると考えています。学力だけではなく、知識や技能を活用するための思考力やクリエイティビティに主眼が置かれ、人物も重視されます。」と進路カウンセラーの濱中先生はお話してくださいました。

八王子高校 過去三年の主な合格実績

近年、八王子高校でも難関大の合格者数が飛躍的に伸びています。一貫校のメリットを生かして、6年間で学力とともに自己発信力も強化されていくことが期待されます。

編集者が見たポイント

難関大突破を目指す特進クラスでは、すでに中高一貫教育を行っている八王子中学校。高い合格実績をあげられる教育基盤がありますので、新しい「東大・医進クラス」でもどんな成果が見られるのか今から楽しみです。
インターエデュでは引き続き八王子中学校の「新しい学び」に注目していきます。

学校説明会・イベント一覧

説明会・イベント 日程
保護者対象 premium 説明会 9月17日(木) 10:00〜11:30
八学祭(学園祭) 9月26日(土) 9:00〜15:00
9月27日(日) 9:00〜15:00
第3回 オープンキャンパス&新構想説明会 10月3日(土) 10:00~11:30