inter-edu’s eye

「運動会」や「美術のひろば」など女子美の魅力についてお伝えしてきましたが、今回は、実際に女子美に通う生徒が登場です。「女子美に入学して良かった!」と話す二人に、美術だけではなく、学習面などあらゆる角度から本音を聞きました。

生徒が言う「楽しい女子美」はどんな学校?

インタビューをした二人は、書道部に所属する高校2年生です。中学入学からの5年間を女子美で過ごしてきたからこそ、実感している「現在の女子美」についてお聞きしました。

明るく過ごせるスクールライフ

生徒インタビュー

ひとを癒すために絵を描く仕事をしたいというN.Sさん(左)と、絵本作家を目指しているというH.Sさん(右)

インターエデュ(以下、エデュ):入学しようと思ったきっかけを教えてください。

N.Sさん:父の知り合いの娘さんが通っていて、女子美祭(文化祭)に連れてきてもらった時の明るい雰囲気を気に入ったのがきっかけになりました。

H.Sさん:私も姉が中学から女子美に通っていて、小さいころから毎年のように女子美祭に来ていました。絵を描くのが好きだったので入るなら女子美が良いと思って入学を決めました。

全力で取り組む授業

女子美が好きで入学した生徒たちだからこそ、学校生活も授業も全力で取り組みます。

エデュ:学校生活はどうですか?

H.Sさん:楽しいです! 個性的で面白い先生が多いですし、美術が好きな先生も多いので、話も合います。女子美生は、とにかく明るくて、おしゃべり好きが多いです。私自身、小学生のころは決して明るい性格ではなかったのですが、先輩や友人と接しているうちに影響を受けて明るくなったと思います。

N.Sさん:雰囲気が良いし、みんな個性的だから刺激を受けます。中学の美術授業は、お菓子のパッケージでエコバッグを作ったり、新宿のビル群をスケッチしたり、楽しく勉強できました。高校に入ると、美術史など、より専門的な知識が必要になり、大学でためになるようなことを学べるのでやりがいを感じます。

エデュ:美術とそれ以外の授業で「頭の切り替え」は上手くできていますか?

H.Sさん:自然に身についていると思います。1日ずっと勉強しているより、美術の授業がある方が気分転換になるし、逆に美術だけではアイディアに煮詰まるので、両方あることで良いバランスが取れていると思います。

気になる「美術以外」の勉強は?

美術教育に力を入れている女子美ですが、万が一、進路に迷った時にはどんなサポート体制があるのでしょうか? 二人の勉強の様子や将来の夢と共に、そんな疑問についてお聞きしました。

女子美ならではの勉強法

学習空間

自然光をうまく取り入れ、開放的な学習空間が、女子美生の健全な心身を育てます。

エデュ:美術以外の勉強にはどのように取り組んでいますか?

N.Sさん:数学が苦手なのですが、ノートに絵を描くなどして、視覚で理解できるように工夫をしています。先生も黒板に絵を描いて説明してくれることがあるんです。
もちろん、分からない問題があれば、放課後にみんなで先生に聞きに行くようにしていますし、希望すれば補習の時間をもらえるので、もっと勉強したい人も苦手な科目がある人も、きちんと学べる環境が準備されていると思います。

H.Sさん:朝は英語や社会などの小テストがあるので、毎日、自宅でも習慣的に勉強するようになりました。満点を取ると気持ちが良いし、目標ができて頑張れています。私も苦手な科目は絵を描いて説明を入れるようにしています。化学の自由研究など、美術以外の科目でも絵を描く機会は多いですね。

女子美ニケ展

エントランスギャラリーで開催されていた女子美ニケ展の作品群を背景に。

エデュ:お二人は将来の進路や職業を教えてください。

H.Sさん:将来は、絵本作家になりたいと思っているので、絵本作家をやっている先生から学ぶ機会がある、女子美大のヒーリングアートを専攻したいと思っています。

N.Sさん:私も、女子美大に進学してヒーリングアートを学びたいと思っています。病院や介護施設などで、癒しの絵を描く仕事に就きたいと考えています。自分のためではなく、相手のことを考えて絵を描くことが理想です。

エデュ:女子美大以外の進学を目指している生徒からは、どのようなお話しを聞いていますか?

N.Sさん:先生が「美大以外にも選択肢があるよ」と言ってくださり、希望する進路に向けた勉強のサポートをしてもらっています。例えば、美術系以外に進学をする人は、高3から美術の時間を減らして、数学や英語などの受験科目の授業時間を増やしてもらっているそうです。

H.Sさん:私たちの将来を考えてくれる先生方のフォローがあるから、安心して自由に進路を選べるのだと思います。

女子美術大学以外の大学にも合格者多数の実績に注目 ▶

注目の学校行事・学校説明会

日程 時間 内容
10月29日(土)・30日(日) 10:00~17:00 女子美祭
ミニ説明会あり、予約不要
11月6日(日) 中学3年生対象・秋の実技講習会
※公式サイトにて予約受付予定
※受講料:1,000円(材料費のみ)
定員:先着100名
11月19日(土) 8:35~12:40 中高共通 公開授業
※高校説明会(14:00~)、作品講評会(13:00より受付)

編集部から見たポイント

美術だけでなく、他の教科や学校行事にも一生懸命な女子美生。学校の特長について聞くと、二人はすぐに「とにかく楽しい!」と答えてくれました。女子美の魅力を知るには「女子美祭(文化祭)に参加するのが一番」とのことです。直接学校に行ってみて、特別な雰囲気を味わってみてはいかがでしょうか。