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私も社会で活躍できる女性になれる!キーワードは“生きぬく力”私も社会で活躍できる女性になれる!キーワードは“生きぬく力”

inter-edu’s eye

『娘には、社会から必要とされ、愛される女性になってほしい』。女の子を持つ保護者の多くは、そう願っているはずです。この「社会で必要とされる女性」に育てるための教育を、国本女子中学校・高等学校(以下、国本女子)が行っています。キーワードは“生きぬく力”。この新たな教育が今、国本女子を生まれ変わらせ、生徒を大きく成長させています。注目の取り組みを、さっそく見ていきましょう。


タイムリミットは10年!社会に出る準備はできていますか?

“生きぬく力”とはどのようなもので、「社会に必要とされる女性」教育とどのように結びつくのでしょうか。中学校主任の前田 葉先生にうかがいました。

確かな学力に必要な8つの力

──“生きぬく力”とは、どのようなものでしょうか?

前田先生:まず、中学校入学から大学卒業まで、社会に出るまでには10年しかありません。社会で必要とされる人間になるためには、この限られた期間に、「主体的に考え、判断し、表現する力」を養う必要があります。これが“生きぬく力”です。そして、この力の根底には、8つの力から成る「確かな学力」があります。この力は、これからの社会で活躍する上で、必要なものです。だからこそ、各教科のカリキュラムに取り入れただけでなく、「プロフェッショナル活動」などの教科外の取り組みからも、中学3年間をかけて、身につけさせる教育を始めました。

8つの力

「確かな学力」と聞くと、テストの点数で評価される教科の学力を想像するかもしれませんが、それだけにとどまりません。「判断力」、「課題発見力」、「問題解決能力」なども含まれるそれは、社会に出たときに求められる力そのものといえます。2020年の大学入試改革でも必要とされている力なのです。

人間関係が希薄な世の中だからこそ

──なぜ今“生きぬく力”が必要なのでしょうか?

前田先生:今は、インターネットが普及したこともあり、自分の世界だけで生きていればいいという考えや、SNSなど上辺だけのコミュニケーションが増えてきています。世の中が変わりつつある中で、生徒たちをそのまま社会に出すことを心配したのがきっかけでした。その中で、「社会に必要とされる女性」になるためには、人を思いやり、すぐに気が付いて行動できる力が必要だと考えたのです。仕事ができても、やさしさに欠ければ人として愛されませんよね。人間性を大切にする女性は、どんなことがあっても生き抜いていけるのではないかと考えています。

なぜ今“生きぬく力”が必要なのか

社会の縮図を学校で学ぶ

──生徒の成長をどんなところで感じられますか?

前田先生:本校では、行事のグループを作るときは、メンバーの学年を縦割りにしています。社会に出ると、上司や部下がいるので、年長者の意見を自分に活かしたり、年少者に気づきを与えたりするのも大切なことです。5月の校外学習では、一番上の3年生が、1年生の面倒をよく見てくれていて、ひとつ成長したかなと感じました。2年生は初めて先輩になり、どう3年生を補佐するか、迷いながらも学んでいましたね。生徒たちは常に先輩たちを見ているんですよ。「先輩みたいになれるのかな」と心配するくらい、憧れの存在になっているようです。

社会の縮図を学校で学ぶ

前田先生がお話しする、人への思いやりや気配り。実は、取材にうかがった際にも実感する出来事がありました。休み時間、自分たちの授業準備を行いながらも、先生がしていたイス運びに自然なようすで手を貸していました。こうした気配りは、1日2日では身につきません。日々、先輩たちを見習い当たり前になっているからこそ、自然に行動できるのでしょう。女の子にとって、憧れの存在が身近にいるのは、とても理想的な環境といえます。

わが子がグンと成長!この授業&進路・生活指導に注目

“生きぬく力”が身につき、「社会に必要とされる女性」になれる、国本女子の特徴的な授業と進路・生活指導を見ていきましょう。

Study ~自ら学ぶ力を養う~

国語
他者の気持ちを想像する「模擬裁判」

小説や古典の作中で起こった事件を題材に、被告人と原告人、そして検事や弁護士、証人に扮して行われる模擬裁判。役になりきることで、生徒は物語を深く理解できるだけでなく、他者の気持ちを想像する力も養うことができます。
取材に訪れた日は、森鴎外の『高瀬舟』が取り上げられており、「弟を殺した喜助の再審」という設定で、生徒たちが白熱した議論を戦わせていました。

模擬裁判

数学・理科
「校外学習」で面白さを体験

校外学習で、理数体験ミュージムの「リスーピア」や、東京理科大学の「数学体験館」などに足を運び、教科書の学びだけでは分からない、数学や理科の面白さや、重要性を体験的に学習します。

数学・理科

英語
ネイティブ教員の丁寧な指導で英語力UP

放課後もフォローしてくれるネイティブスピーカーの教員による充実した指導で、読み、聞き、話し、書く、4技能をバランスよく習得。英検2級、TOEIC700点レベルの英語力を育成します。

英語

Life ~社会に出ることを意識する~

進路ノート
自分の考えを整理し、社会で働く意識を築く

自分の将来を考えていくための進路ノートです。入学時から自分のやりたい職業や進路に対する思いをノートに書くことで、自らの考えを整理し、社会に出るための意識づくりをしていきます。
さまざまな視点から将来に対する考察を深め、2・3年生での職業体験を経た生徒たちは、「早く社会に出て働きたい」という意識を持つようになるそうです。


プロフェッショナル活動
責任を全うすることを学ぶ

生徒は一人ひとつ、必ず責任を持った「プロ」としての役割を任されます。社会に出ると、依頼を途中で投げ出すことはできません。この活動を通して、生徒たちは責任感や積極性を身につけていきます。人前に出る事が苦手な生徒が配布物を配る「配布プロ」になったことで、全校生徒が集まっているような場でも、先生が持っていた配布物に気付いて、自ら率先して配り始めるなど、成長が見られるといいます。

編集部から見たポイント

『これからは、ますます女性の活躍が期待される時代になります。ですから、生徒たちには、“生きぬく力”を絶対に身につけてもらいたいです。そのためにも、”8つの力”が集約された賢い女性になってほしいですね。』と前田先生。先生のお話からは、生徒たちの将来を真剣に考える気持ちが伝わってきました。
国本女子の新たな姿を、ぜひ学校説明会などで確かめてみてください。

国本女子の新たな姿

イベント日程

開催日時 行事名 開催場所
9月24日(日)14:00 英語体験(クッキー作り)
※予約制
中学校入試情報説明会
喜多見キャンパス
10月22日(土)・23日(日)
10:00~14:00
国本学園記念祭(学園祭)
中学校入試相談コーナー
喜多見キャンパス