英語を身近に感じるヤングアメリカンズ

英語を身近に感じるヤングアメリカンズ

inter-edu’s eye

「世界に貢献する人を育成する」という国際教育を掲げる明星中学校・高等学校(以下、明星)。積極的に異文化へ触れる機会をつくり、生徒たちが国際社会を生き抜く自信を得られるように多様な英語・国際教育を実施しています。今回は、昨年度より本格的に取り入れた行事“ヤングアメリカンズ”に注目します。

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音楽と英語から生まれる豊かな表現力

ヤングアメリカンズとは

ヤングアメリカンズはミルトン・C・アンダーソンによって設立されたアメリカ発の非営利団体のことです。約300名の17~25歳の若者たちが、音楽と子どもたちに対する愛を胸に、音楽公演と教育という二本柱の活動を行っています。キャストたちは、厳しいオーディションを勝ち抜いた精鋭揃い。アメリカでは大統領に招かれ公演を行ったり、彼らを描いたドキュメンタリーフィルムがアカデミー賞を獲得したりと輝かしい功績を残しています。プログラムやキャストによる指導がすべて英語で行われるのも特徴です。

体育館にて行われたヤングアメリカンズのようす
体育館にて行われたヤングアメリカンズのようす

コミュニケーションを取りながらみんなで1つになる

3日間のワークショップでは音楽と英語を使い、仲間たちとコミュニケーションを取りながらショーの練習に励みます。生徒・児童の感想では、初めて外国人と関わって話をし、海外の文化に興味を持ったという声や、さらには言葉の壁を越えて自分自身の成長や自信につながった、物事の考え方が変わったという声が多くありました。

ヤングアメリカンズの教育は、みんなで同じ目標をやり遂げる素晴らしさを知ること、コミュニケーションを重ね、他者と自分の違いを理解し、自分の個性を発見することです。英語と音楽というコミュニケーション方法で、自分を表現する楽しさを学び、英語や異文化への興味関心、自身の成長意欲を喚起させます。

動画で見るヤングアメリカンズ参加のようす≫

3日間のワークショップでつくり上げるショー

2018年2月19日~21日に行われたワークショップには、中学2年生が約120名、小学5年生が約80名参加をしました。キャスト指導の元、全くゼロの状態から3日間で1時間のショーをつくり上げていきます。パート練習や全体練習のほかにも、演目にどのような気持ちが込められているかなど、キャストによる説明もあります。
参加する前の生徒・児童からは、自分の言いたいことが外国人キャストに伝わるのか、緊張で歌やダンスを失敗してしまうのではと不安の声も多くありましたが、仲間と一丸となってショーをつくり上げていくうちに、友達のいつもと違った一面を発見したり、キャストの「できるよ」という言葉に勇気をもらったりと、一人ひとりがさまざまな体験を重ねていきます。

キャスト指導による全体練習のようす
キャスト指導による全体練習のようす

2日目後半は、ヤングアメリカンズのキャストたちが「模範演技」として、2日間共に頑張った生徒・児童のためだけに、全力のショーを披露します。見ているものの心を一瞬にして鷲掴みにする本気の演技は圧巻です。本番を翌日に控えた生徒・児童はそれまでの「楽しいな」「ちょっと恥ずかしいな」という気持ちから、「一緒に舞台をつくりたい」「みんなでやろう」「自分も関わりたい」といった高揚感あふれるようすへと変わっていきます。

キャストと共にショーに参加する生徒・児童たち
キャストと共にショーに参加する生徒・児童たち

ショーの発表を終えた生徒・児童からは、「自信がなくても諦めず、何事にも勇気を持って挑戦していきたい」、「自分の殻を破ってやってみなければ分からないことがたくさんあると気がついた」など、参加前とは打って変わってポジティブな声が多く寄せられます。ヤングアメリカンズの活動には、参加することで得られる、言葉の壁を越えた子どもたちの成長が確かにあります。

ヤングアメリカンズが引き出す学習意欲

明星の国際教育とヤングアメリカンズが共通して目指すものは、生徒たちが自ら進んでコミュニケーションを取ろうとする姿勢、そして、異文化に興味関心を持つことで、他者を理解し、受け入れる力を養うことです。
ヤングアメリカンズの活動で身につくことについて、英語科の黒瀬先生は次のように語ります。「これは『本物の英語に触れる』だけの企画ではありません。生徒一人ひとりが実際に体感した、言葉では表現できない深遠なものが生徒を能動的な学習へと導くのです。身につくものは、生徒一人ひとり違います。答えは無限大です。中には言語習得の域をはるかに超えて挑戦する気持ちや仲間を認め合う大切な気持ちを持つことのできた生徒もいます。ヤングアメリカンズでは本物の英語に触れながらそれらを身につけることができます。」
異文化に触れる機会を多く設ける明星の英語・国際教育は、子どもたちが自ら英語に興味を持ち、学んでいく環境を重視しています。英語をもっと理解して話ができれば、海外の人と「本物の交流」ができると子どもたちに気づかせます。言語の習得は、人と人を繋ぎ、心を通わせる手段だと肌で感じることで、子どもたちの英語への学習意欲を強く引き出します。

最後はみんな笑顔でのびのびとショーを行う
最後はみんな笑顔でのびのびとショーを行う
国際教育プログラムについて≫

編集者から見たポイント

初めは英語でのコミュニケーションやパフォーマンスに不安を感じていた生徒たちが、3日という短い間で、キャストや仲間と一丸となり、最終日には堂々とパフォーマンスを行うという成長ぶりに心を打たれました。ヤングアメリカンズは、日々行われている明星の英語・国際教育と親和性が高く、高まった学習意欲はその後の学びにも確実に活きています。

イベント日程

イベント名 日時
第2回 中学校説明会 5月26日(土)
説明会 14:00~15:00  個別相談 15:00~
第3回 中学校説明会 6月16日(土) 14:00~
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