inter-edu’s eye
通信制高校であっても、国公立大学やGMARCH以上の難関大学進学に実績のあるNHK学園高等学校(以下、N学)。その背景には、先生方が生徒一人ひとりに寄り添う親身な進路指導がありました。連載3回目は、卒業後を見越した進路指導にスポットを当てました。
進学情報の集まる進路相談室には生徒も集う
進路に関する情報が集まる進路相談室は、将来を考える生徒たちにとって重要な場所です。進路指導部統括教諭の中村直子先生に、N学のサポート内容について教えていただきました。
生徒の性格や状況に応じたアドバイス
インターエデュ(以下、エデュ):「進路相談室」の先生方はどのような仕事をしているのですか?
中村先生:さまざまな大学や専門学校からの情報を各先生に伝えるのはもちろん、多摩地区にある学校の進路指導部が集う会合に出席したり、進学先になる学校見学や、大手塾などの講演会を聴講したりと、幅広く進学に関する情報収集をしています。
一方で、進学することだけがすべてではないため、就職活動の支援も積極的に実施しており、ハローワークの連絡会にも出席して、定期的に情報交換をしています。
エデュ:個々の生徒にはどのようなサポートをされていますか?
中村先生:通信制高校の生徒はいろいろな問題を抱えており、「進学は難しいのではないか」と悩んでいる場合も少なくありません。そうした生徒に対しては、まずは目の前の問題を解決していくことを優先し、卒業後でも進学の相談に乗っています。例えば、将来を考え始めるスタートの時点で、少し背中を押してあげるとスムーズに動ける生徒がいます。一人で学校見学に行きづらい場合には、担任や保護者と一緒に見学を勧めるなど、常に状況に応じた進路指導を心がけています。
登校コースなら相談したいときに相談できる
エデュ:登校コースの生徒の利用状況を教えてください。
中村先生:登校コースの登校日に合わせて開室しているので、定期的に相談室へ立ち寄る生徒がいます。せっかくの機会ですので、進路先への関心を無くさないように、進路イベントが開催されることを伝えて、意識を高めるアプローチを欠かさず行っています。もちろん、登校コースの生徒だけでなく、ベーシックコースなど他のコースの生徒が参加できるイベントも実施しているので、安心して相談に来てください。
エデュ:進路相談室として、登校コースにはどんなメリットがあると思いますか?
中村先生:週に3日の登校日があるので、相談したいと思ったときに進路相談室に寄れることがメリットのひとつでしょう。さきほど言ったように、知りたいことをその都度聞きに来る生徒もいるので、スクーリング(通学)することの効果は大いにあると感じています。また、「時間が無いので気になる説明会に行けなかった」という生徒がいても、すぐに「次の説明会があるよ」と直接顔を合わせて提案しやすくなったので、生徒も上手に進路相談室を活用してくれていると思いますね。
進学のチャンスが広がる指定校推薦
前回の取材でもお話があったように、生徒の努力や実績が高く評価されているN学では、大学への指定校推薦枠が毎年増えています。進学を考えている生徒にとって、大きな足がかりになることでしょう。
指定校推薦の一例(2016年3月末現在)
4年制大学 | 短期大学 | 専門学校 |
---|---|---|
立教大学 駒澤大学 帝京大学 二松学舎大学 城西大学 駿河台大学 桜美林大学 武蔵野大学 日本福祉大学 大阪経済法科大学 など計76校 |
東京立正短期大学 有明教育芸術短期大学 山野美容芸術短期大学 帝京大学短期大学 日本大学短期大学部 大阪学院大学短期大学部 など計27校 |
日本電子専門学校 日本外国語専門学校 二葉栄養専門学校 西東京調理師専門学校 日本工学院専門学校 尚美ミュージックカレッジ専門学校 いさはやコンピューターカレッジ など計121校 |
学習や学校生活をサポートする充実の施設
国立市にある東京本校。登校コースやベーシックコースの生徒もスクーリングする校舎には、勉強に集中できる環境や、学校生活を快適に過ごすための施設が揃っています。モチベーションを上げて学ぶことが、進学などの進路決定にも役立つことでしょう。
編集者が見たポイント
前回は、国立本校での手厚い学習サポートを中心に紹介しましたが、今回は、進路指導も学習意欲を支える大切な要素として取り上げました。生徒一人ひとりに寄り添い、希望を叶えるために親身に指導する先生の姿から感じたのは、N学なら、どのようなお子さまでも安心して学べ、希望の進路を実現できるということです。
入学相談会は毎日、土日祝日も受け付けています。国立本校に足を運び、整えられた学習環境の中で成長するお子さまの可能性を探ってみてください。