学校長からのメッセージ

つねに革新を続ける通信制高校

校長 賀澤 恵二

日本放送協会学園高等学校
校長 賀澤 恵二

あたらしい教育への挑戦!

つねに革新を続ける通信制高校――それがNHK学園高等学校です。本校は、創立以来半世紀あまり、放送や通信などの最先端の成果を採りいれた教育を実践してきました。現在も新しいネット学習システムを開発中です。そこでは、”学ぶ人”と”教える人”が教室という空間を共有しなくても、十分なコミュニケーションのもと学習を進められるよう究極の形を追求しています。
刻々と変化していく時代のなかで、「いつでも、どこでも、だれでも」学べることをうたった建学の精神を実のあるものにしてゆくための、私たちの当然の努力です。


NHKが設立 ―「学びたい!」に応えるために!

日本放送協会(NHK)が設立した本校が開校したのは1963(昭和38)年4月、わが国初の広域通信制高校でした。高校進学率がまだ十分高いと言えなかった時代に、「それでも学びたい!」という人々の意欲に公共放送として応えたのです。放送番組を視聴することによって学習を進めながら高等学校を卒業するというスタイルは、それまでにない斬新な教育の形として世界の注目を集めました。
現在は、少子高齢化時代、高校全入時代に突入したといわれますが、通信制高校を志望する人々のニーズは衰えません。その背景には、若い世代の生き方の多様化があります。NHK学園高等学校は、さまざまな方々の「学びたい!」という思いに寄り添っていける学校でありたい、そう私たちは考えています。

こころの時代の教育を拓く!

最新のシステムだけで理想の教育が実現できるわけではありません。教える側の人間力と態勢が不可欠です。とくにNHK学園高等学校は、これまでの学校教育になじむことが困難な人に学びの機会を提供することを重大な責務ととらえてきました。文部科学省の指定を受け2004(平成16)年4月に、日本では本校のみに認められている『ネット学習 Do it コース(発足時は『Do it コース』)』をスタートさせたのは、その実践の一つです。
また2015(平成27)年4月には、東京本校に『登校コース』を新設しました。学校で人と人とのふれあいを大事にしながら、通信制の長所を生かす教育を目ざしています。