inter-edu’s eye

男子校から共学校となり8年目を迎えた日本工業大学駒場中学校。先日、女子による女子のための学校説明会「NIT Girl’s Fes」が行われ、大盛況となりました。初めて開催された会を成功させた女子生徒たちの輝く笑顔の源は、何なのでしょうか。当日、パネルディスカッションを行ったお二人にインタビューしました。

女子同士仲がよく、男子も先生もやさしい!

インターエデュ(以下、エデュ):「NIT Girl’s Fes」はとても評判がよかったそうですが、この機会を通じて来場者にどんなことを伝えたのですか?

福永さんと矢島さん

中学3年で特進クラスを選択した福永さん(左)と矢島さん(右)。とても仲の良い二人に、普段の学校生活などを聞きました。

福永さん:中1生が司会進行をしたり、中2・3生が留学の話、高2生が部活の話などをしたりするなか、わたしたちは好きな授業や、行事のことなど、学校生活全般について発表しました。

矢島さん:発表資料も、自分たちで作成したんです。妥協せずに話し合って、何度もつくり直しました。結果的にうまくいってよかったです。

エデュ:ちなみに、お二人はなぜ日駒に入学したのでしょうか。

福永さん:数学が好きで、日駒が数学の授業に力を入れているって聞いたのがきっかけでした。実際、授業時間数も多く、応用問題に時間をかけてくれるので、満足しています。

矢島さん:わたしは、アーチェリー部があったから。今は部活動に所属しながら、将来のオリンピック出場を目指しています。

日駒は女子が輝く!

エデュ:素晴らしい出会いでしたね。日駒はもともと男子校から共学校になったわけですが、女子生徒として感じることはありますか?

福永さん:制服がかわいいところや、女子トイレがきれいなところはうれしいです。人数が少ない分、女子同士の結束が強いと思います。お互いの性格を知り尽くしているし、そもそも“嫌いな人”っていう存在がありません。

矢島さん:男の先輩が進路の相談に乗ってくださったり、先生が話を親身に聞いてくださったり、みんな優しいんです。でも、「女子だから特別」っていうのはありません。みんなノリがよく、個性が強い。落ち込んでいても、教室にいると自然と元気になれちゃいます。

男子も女子も! 学校全体がパワフルなんです

エデュ:先日、日駒祭が行われましたね。お天気にも恵まれたようですが、いかがでしたか?

日駒祭準備の様子

矢島さん:クラスみんなで相談して、「お客さんに体験してもらおう」と決まり、プラバンや入浴剤づくりの体験コーナーを作りました。たくさんの人に喜んでもらえて、大成功でした。

福永さん:男女協働で準備しましたが、女子がリーダーシップをとる場面もありました。
女子も活躍できる環境が、学校の雰囲気の中に自然とつくられているように感じます。




NIT Girl's Fesの様子

エデュ:先ほどの「NIT Girl’s Fes」もそうですけど、行事一つひとつを、みなさんが大切にされている雰囲気が伝わってきます。

矢島さん:いつも熱が入っていて、「完ぺきにやりたいね」っていう空気があります。最初は「やりたくないな」という人も、自然と盛り上がって、「やってよかった」っていう気持ちになっていくんです。

福永さん:男子も女子も、明るい人が多いです。廊下に出ればわかると思うんですけど、いつもどこかの教室から笑い声が聞こえてくる環境。みんなすごく仲がいいんですよ。

目標があるから、勉強の仕方も工夫します

エデュ:日駒の学校生活を経て、将来にどんな目標を掲げているのですか? また、そのために努力していることを教えてください。

日駒生の授業風景1

福永さん:洋服が好きなので、将来はファッション関係の仕事に就きたいと思っています。その基板となる教養を大学で身につけ、卒業後、専門的な知識・スキルを獲得するというのが、いまもっている目標です。まずは志望大学に進学できるよう、普段から苦手科目を重点的に勉強したり、毎日ドリルを解いたりするなど、計画的に勉強しています。

日駒生の授業風景2

矢島さん:アーチェリーの選手として、オリンピック出場を目標としています。日々の学習・生活を記録する「管理ノート」でチェックしながら、効率よく勉強と部活を両立させています。部活後は疲れて眠くなってしまうので、早めに寝て早朝に勉強するなどしています。また、授業でわからないことがあれば、その場で質問して解決するように心がけています。

編集者が見たポイント

中学3年生にして、将来の目標を明確に定め、それに向けて努力するそれぞれの姿勢。そして、時折見せる、お互いを敬い、思いやり合うお二人の視線。どちらも、日駒の教育方針の要である「優しく、勁い(つよい)心」を象徴しているように見えました。